2013/12/30

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その5

 本年最後のエントリとなります。皆さま良いお年を。

 さて、
  • 高出力電磁で嫌がせした人
    完全に意味不明…

  • フィアット500 ツインエア ツインエアエンジン etc.
    ツインエアはかなり癖があります。FIREエンジンとは別物です。
    単純に燃費やら動力特性やらでバランスが良いエンジンと言うならば、文句なくFIREエンジンに軍配が上がります。ツインエアエンジン車に乗っている身でナンですが、ツインエアエンジンはあまり好きではありません、でも楽しい、燃費もそこそこ。
    おそらく、ドライバーとしては楽しくて、エンジニアとしては癖の強さに疑問を持ってるんだと思います。マニュアル車やDualogic車でも積極的にシフトチェンジする人にはFIREエンジンはつまらない。アクセルとブレーキしか使う気のない人はFIREエンジンを選ぶべきでしょう。排気管以外は見た目変わりませんしね。

  • SynthMaster
    音作りをし、かつCPU負荷も気にする人には絶対お勧め、プリセットだけ使うという人には面白みに乏しいかも知れません。
    直ぐに音が出てしまうのも良し悪しですが、実は音作りの最初の敷居は高いかも知れないと最近思うようになりました。私はオシレータ部以外はほぼ同様のインターフェース構造を持つZ3TA+で散々苦労したので一目で何処を如何すればどうなるかが分かったのですが、これはピンポイントな幸運以外の何物でも無さそうです。だって、他のソフトシンセ操作には、Z3TA+の苦労なんてほとんど役に立ちませんから…フィルタ特性が全く違うが故にZ3TA+2ですら役に立ちませんでしたからね。

  • 3ds エラーコード 002-4
    気持ちは良く分かりますが、3dsと
    Lightwave3Dの相性は最悪です。っつーか3dsの規格自体が酷いものです。高価なファイルコンバータが売れたのもむべなるかな、と言ったところでしょう。
    Lightwaver(死語)には、3dsで作られた既存のモデルに頼らない覚悟が求められました。つまり、かつてのLightwave3Dユーザは「自分に必要なモデルは全て自分で作っていた」のです。

  • itunes11.1.3  同期 できない
    自分には無関係、かと思っていましたが、iPod touchの容量不足から「チェックした曲だけ同期する」オプションを使い始めた途端、転送エラーが頻発するようになりました。たいがいは3回目で同期に成功します…十分に不良アプリ?

  • piapro studio vocaloid editor 使いやすい
    Piapro StudioはVer.1.2からクリプトン社以外のボーカロイド製品も使えるようになり、個人的にはやっと用途が出てきました。ソフトとしての出来はVocaloid Editor 3を遥かに凌ぐもので、操作感は良い意味で別物です(あくまでCubase7上での話、他のDAWは分かりません)。ただし、以下の点は注意が必要です。
    まず、Windowsユーザの観点からは操作がやや煩雑です。これはコンテクストメニュー(マウスの右ボタンクリック)を積極的に使うユーザインターフェースとはなっていないことによるところが大きいです。その代わり、操作感はMac版と共通かもしれません。かといってコンテクストメニューが完全に使われていない訳では無いため、ユーザインターフェース設計にロジックなり思想なりを感じることはできません。そういう意味では、酷い部類のユーザインターフェースではないかと。あと、日本語、英語ボーカロイドでの歌詞入力には問題ありませんが、少なくともスペイン語歌詞の入力はボーカロイドがスペイン語版でも音素記号に変換されません。結局、スペイン語などの場合はVocalod Editorを使わなくてはいけないようです(現状は)。
で、お約束です。
  • ヤマト 出淵 頭悪い、宇宙戦艦ヤマト2199 酷い、宇宙戦艦ヤマト2199 つまらない!!、ヤマト 2199 駄作
    まぁ、普通の検索エンジンならここへのリンクを表示しますわな。
    ただし、個人名を挙げて「頭悪い」とは書いたことはない筈。頭の良し悪しは社会に出れば直ぐに周囲には分かるもので、どの種の頭の良さが求められるかは分野によって違います。
    本ブログでは「プロとしての自覚の有無」、「論理性の有無」、「オリジナリティの有無への姿勢」の3点には突出してカラいのですが、頭の良し悪しは問いません。そもそも面識の無い人のことは分かりませんしね。でも、お金を払って入手した作品に対しては言いたいこと言っても罰は当たらない筈。
    アニメも作るとある監督は「絵のクオリティを下げてでも作品の納期を守る」訳ですが、これは「作品としてのクオリティ」を下げない限りにおいては正論であり有能ということになります。裏を返すと、「作品のクオリティが上がらないのに絵のクオリティを上げるために納期を守れない」のはその分野においては少なくとも有能とは言えないでしょうねぇ。

  • イデオン 絶望
    何故毎日?


 でわ、2014年までさようなら。

2013/12/28

2013年打ち込み納め

 この10~12月は余りに忙しく、DAWもまともに触れなかった。という訳でDAW打ち込み納めです。お題は「テトリアシトリ」、スクラッチから2時間でどこまで行けるかという勝負です…なんとかここまで。

2013年を振り返ってみる(その2)

 さて、安倍首相の靖国参拝に対して韓国政府高官が「対日政策の見直す」と述べたとのことだ。聯合ニュースの日本語サイトを読むと確かにそのような報道が為されているが、読めば読むほど「本質的に政策変更はない」としか解釈できない。

 要は、最近になって広く認識されつつある「恨(ハン)の文化」に基づく政策の尖鋭化は止めないということだ。私が所謂「親韓」から中道へ向かうきっかけは、韓国映画「ユリョン」を観たことにある。劇中で言及される「恨」は普通の日本人には理解できない概念だ。

 約1年ほど色々調べてみて、「恨を全面に出す限り、韓国とロジカルかつファクトベースの話は絶対不可能」との結論に至った。「恨の文化」との分離が行われない限り、「本質的に政策変更とはなり得ない」というのが個人的な論理的帰結なのである。

 「恨の文化」ではどんな事が起こっているか。

 宗主国(例えば元とか明とか)の使節や皇帝を称える石碑を建てるが、宗主国が滅びるとそれらを「大国に恥辱を与えられたことを忘れないための石碑」として扱うようになる。日本人の感性でも当たり前っぽい?確かに表層的にはそうだが、「文脈の変更、或いは文脈を無視した再解釈」は日本人の感性では客観性が無いが故に「恥」とされる(「恥を知れ」という表現はそういうこと)。実際のところ、「恨の文化」を尖鋭化させると「客観的な恥の意識」自体が排除される。サッカーの国際試合などでサポーターが他国を侮辱するような振る舞いを平気で出来るのは、そのような行為を「恥かしいと感じる感性が無い」からだと解釈できると思う。客観的視座が欠けるため、他者からは「表層が重要であって本質は重視しないという姿勢」のみが目立つようになる。やがて本質も失われるという負のスパイラルを延々と繰り広げているようなのだ。

 だから、私は心情的には「嫌恨」、ロジカルにエティカルに「反恨」であって、「韓≠恨」の条件においてのみ中道なのである。が、韓国社会が「恨」を「対外的な文化的コードとして良しとしている」以上は実際的には「嫌韓」として対応せざるを得なくなったという訳である。他方、「反日」はもはやイデオロギー以外の何物でもないと見える。ならば極論すると、日本に「戦後ドイツを見習え」と声を大にして言いつつ、自分達は「戦前~戦中のドイツの某政権」の如くプロパガンダを繰り返していると言って良い。これは感情抜きの(単純化し過ぎているけれども)ロジカルな帰結、良し悪しとは無関係の事実認識なのだ。

 「恨」は自己中とかいうレベルの話ではなくて、フィクションファンタジーの形成を必須とせざるを得ないから、他者があっては嘘をつかずには成立はさせられないし、いちいち文脈を追っていくと容易に破綻する。つまり、某大河や日本海を越えては通用しない内々の論理に過ぎない(追記:失礼、「論理」ではなかったです)。「恨」を強化しつつ、「恨」を合理的に正当化できる方法は実に簡単で、「他者から人間扱いされず、不愉快な押し付けを受け続ければ良い」というのがロジカルな帰結だ。故に、「恨」に取り込まれるんじゃなくて「恨」という文化的コードを内包するより大きなアイデンティティを獲得し、差別的イデオロギーから自由にならなければ、状況は良くなりようがない。お互いに、内は内、外は外とできれば理想ではあるのだが。

 ネットを巡れば、「反日姿勢に対して誤解がある」との旨の、例えば韓国人留学生の手による日本語の説明も見つけることができる。が、その内容は私が知り、理解しているものを超える内容では無い。「何故それが分かっていてコレなんですか?」というのがここ15年ほどの変わらぬ疑問である訳だ。

 実際には、差別的イデオロギーから自由になる道をまず探るべきだと思う。ここで言う「差別的イデオロギー」とは「反日」だけでなく、他国人を自分たちの格上か格下に分類する思考法や、女性蔑視なども含んでいる。

 あと、「事大主義」と「バランサー論」は全く別次元の話であることを早く理解して欲しい。

 実は、工学分野の国際誌の論文査読をやっていると、論展開にお国柄が如実に表れていることに思わず吹き出してしまうことがある。面白いのでは無く、酷いという意味で吹き出さざるを得ないのだ。優れた論文には良い意味でお国柄は現れない(文章表現は英語でもお国柄は現れるが、簡潔でロジカルである限りは無問題、つまり本質的であるなら問題ない)。論文の筈が実はファンタジー、なんてことが実際にあるのだ。

 件の靖国参拝が国家100年の計の一環であるならば、日本は対韓政策を本質的かつ明確に転換したと見做せると思う。であるなら「安倍政権では無理」という韓国の認識は甘すぎる。実はそうではなくて、「南スーダンでの弾薬提供」に起因する現韓国政権の国内不安定化に対する「日本からの思いやりカウンター」と見做す向きもあるが、実際のところは分からない。

 ま、聯合ニュースなどの報道からは、実際はそう機能している様が良く分かるのだが。

[一部追記修正:2014/1/7]

追記:2013/12/29

 たまたま目にしたYoutube動画。動画中では触れてませんが、「身分が上昇する可能性はゼロ」はツッコミどころかと思います。日本には残念ながら(一部は残念ながらも当然ながら)「差別は残る」ものの、「身分意識」は基本的にありません。故に、「身分意識に基づく差別、身分に基づく差別」は基本的にありません。とか書いた矢先にアレですが、実は親戚が「身分意識に基づく差別」を受けたことはあります。

 「旧華族」から「平民出身なんて」と言われた訳ですが、御一新前まで遡ると「商人」から「(下級とは言え)武士なんて」と言われたことになることが判明し、「旧華族」側が黙らざるを得なくなりました。自らのロジックで自らの首を絞める所謂「ブーメラン」ですね。日本における身分意識なんてせいぜいそんなものです。実効性はありませんし、そういうものを口にする人ほど「口にした事以外に相手に対して何か優位に立てるようなものを持っていない」ことが多いものです。

 「身分が…」と言った時点で、以降の記述は「身分意識が実効的に機能していない限り意味がありません」。敢えて悪乗りして言い過ぎてみると、「韓国は身分が上昇する可能性はゼロなのですか?身分意識或いは身分制度があるのですか?」と問わざるを得ません(もちろん、李氏朝鮮時代が硬直的な身分制度を持っていたことは知っています)。日本において「身分」は少なくとも「社会的には」無いのです。

 なお、身分制の有無は先進国がどうかとは関係ありません。例えば英国には「身分による区別」があります。身分により飲みに行く店が違うとか、内閣に入るためには爵位を返上しなければならない(慣例)とか、そんな話です。あ、大臣になるには身分を下げなければならないのですね、っつーかより正確には英国で機能しているは「身分」ではなく「階級(クラス)」で、かつ上下ではなくて功績の有無や果たすべき義務の有無を表す集団の区分なのです。

 まぁ、相対的ではあるけれど今年は自国をもう一度見直すいい機会になったのは確か、うん。

2013年を振り返ってみる

 まだ今年も何日か残ってますが、会社も休みになりますし、もはや年末年始まったりモードです。

 会社の同僚が「正月攻勢と称して某国が某線を越えるのではないか」と心配していますが、個人的にはこの時期に動くことは賢明とは思えません。が、ちょっと某国に関する報道が以前と較べて減っているのが気になります。要は、中共と上手くいっていないのではないかという点が懸念事項ではある訳です。

 とは言え、2015年には朝鮮半島国連軍の戦時統制権が米国から韓国へ完全委譲されることは決まっており、また米国が非核化を条件に某国との不可侵条約締結も考えていることは米国自身が明言しています。事実関係として、某国、米国、中共は休戦条約を結びました(韓国は休戦していない)が、この休戦条約、今年になって某国が一方的に破棄を宣言し、米国もそれを公式に認めています。戦時統制権に韓国への委譲、休戦条約の実質的破棄という事実関係の文脈からは、「不可侵条約締結」はあながち想定されないシナリオでもない様なのです。ポイントは「半島非核化」、北から南まで全てですよ、もちろん。

 この辺りは裏取りしていくと、国内では報道されていない話がポンポン出てきて面白いです。

 で、我が国はというと、首相が靖国参拝したかと思うと仕事納めということで。まぁ国家100年の計の一部である筈だと信じてますからね。少なくとも事大主義はマジアカンでしょう、というのが今年の最大の教訓、国家も経済も仕事もね。米国の「残念」の意味ですが、TV報道での解説の説得力無さったらありません。米国はロジカルに怖いですからね、キャンペーン(大抵は褒め殺し)が始まったらもう手遅れですよ、おそらくここまでは想定通りの展開と思われますが。

 良くも悪くも来年は今年以上に国際情勢、世界経済に色々動きがありそう、との認識は同僚とも共有してますが、内容については云わぬが華ということで。IMF(国際通貨基金)とかEU(欧州連合)の公開資料とかに目を通しているとちょっとドキドキしますよ。アジアの事は、アジアだけ見てては理解できません。

 後は気のまま。
  • 9月以降は出社拒否も起こさず、時折PCを前に寝オチする始末。
     そもそも職場で倒れた原因が不眠症で、睡眠導入剤も飲まずに「寝オチ」なんてのはここ3年ほど無かったこと。きっと体調良くなっているって思いたいのが人情ではありますが。ただ仕事以外への粘りと言うかやる気は明らかに減退、まぁ歳のせいでしょうけどね。

  • 車の乗り換え。
     気が付けば9年乗ってたのねFIAT Nuova Panda(2004年型)、良い車でした。2004年型は色々と原価低減策をする前の型式なので、実は外見が一緒でも後の年代の同型車よりもインテリアはしっかりしていたのです。
     一応プレミアムコンパクトとの位置付けのFIAT 500シリーズですが、「インテリアにおける原価低減策」はしっかり継承されているのはちょっと残念。TwinAirエンジンはちょっと回し気味でナンボって感じですねぇ。

  • 「宇宙戦艦ヤマト2199」良いところ無く完全撃沈、覚悟の心中。
     酷い出来でしたけれども最期まで付き合いました、Blu-rayプレーヤーもわざわざ買ったのにねぇ。あの素材で事前の予想を大幅に凌ぐ物語の薄っぺらさ、いつもの事とは言えあの素材でアレが平気でできるって辺りが「性根がプロじゃない」って証拠かと。金出す人も相手は選ばないとさ。
     一部報道では「市場規模なんとか億年!」なんて報道もありましたが、ゆるキャラ「くまモン」の経済波及効果(推定、活動開始からの積算)の1/10以下ですからねぇ…「くまモン」にしても「ふなっしー」にしても、中の人の「ゆるキャラとしてのプロ魂」みたいなものを感じますよ、マジで。

  • 「パシフィック・リム」に救われる。
     ツッコミ所満載という点は認めるけど、理詰めの構成力は凄い。労作にして傑作、シナリオが酷いという人は映画の読み方を知らないと思うべき、カットの一つ一つまでがなんと饒舌なことか!VFXとライブアクションを同じ人間がデシジョンすることで、何故作ったか、どんな作品を作りたいかから始まって実際の作品までが理詰めの一品。
     あこがれや思い入れを理に落とし込めた時点で、某2199とは別次元になったと言えよう。米国では不評とのことだが、それはかなり映画リテラシーのレベルの問題じゃないのか。「スターウォーズ」の興行的成功による「映画における新たなるイマジネーションの不在」をウン十年ぶりに打破した作品であり、その意味では「2001年の宇宙の旅」の直系かと思う。イマジネーションだけならば「インデペンデンス・デイ」っつーミッシングリンクがあるにはあるのだが、あれはシナリオが良い意味で馬鹿過ぎるもんなぁ。
     あと「マーズ・アタック」は「どこかで見たことがあるような感じのちょっと曖昧だけどそれっぽい一連のイメージ」を具体化したという点で、「スターウォーズ」の流儀を尖鋭化したと言って良いのではないかと思う。問題は、そこを尖鋭化しただけでは面白くなる理由がないことで、その辺りが確信犯的に作られている点を面白がれるかどうかという意味で、やはり観客を選ぶ映画ではないかと思う。

  • キャプテン・ハーロック…ん?
     気になって調べてみたら国内興行収入5億円程度とか、やっぱり大赤字。「くまモン」との比較は…ケタが違うね。某2199と同じで、金出す人間は相手を選ばなきゃだめっつーか、どうしてこんな企画に大金が投じられたのか?存在自体がファンタジーな感じ。
     今時モーションキャプチャーとか「作り手にイマジネーションありません」と言ってるも同然で、面白い物が出来るはずもない。「ロボットもカイジューも動きは全て手付けです、それがこの作品にとって必須なのです」と監督が言いきってしまう「パシフィック・リム」とは雲泥の差。作品の有様やら金の使い方やら色々間違ってる点では「デビルマン」の再来かもよ東映さん。
     世間のレビューを見るに、映画リテラシー的な観点からは評価が二分、シナリオ、或いは物語展開をきっちり追えている人とそうでない人との意識差が歴然。フランスではシナリオは受けるかもしれんが、小説同様マンガっぽさは余計かと思います。

  • 3Dモデリング封印、海外ネットコミュニティとの断絶。
     体調優先のため、一応「病気にて休みます」と仁義は切っておいて3Dモデリング関係のコミュニティからいったん断絶。まぁ、英語でやり取りすることが多少負担になっていたし、自分の3Dデータの商用利用差し止めとかでてんやわんやした経験も大きい。
     参加していたコミュニティはポライトであることを基本としつつも押しつけがましくないフランクな側面をも持ちバランスの良いところなのだが、時折その辺りの空気を読まないニューカマーが現れて「浮きまく」っていたりするのは(日本人っぽかったりして)ご愛嬌。ちなみに私は一部の人間に米国人だと思われていた模様、やはりカナダ人や英国人とは物言いが違うようです。

  • PC更新せず、3Dモデリングから音楽寄りにシフト。
     もうメモリも売ってないようなロートルPCなのだが、取り敢えず困らないのでそのまま。かつては毎年のように更新していたのが嘘のよう。PCアップデートに使っていたお金は音楽関係のソフト購入費にシフトした感じ。
今日のところはこんな感じかな。

2013/12/23

Mistabishi - Printer Jam - OFFICIAL VIDEO

 未だにDrum'n'Bass大好きっコなのですが、これまた古いんだけど"Mistabishi"の"Primter Jam"のご紹介。当然"Jam"が地口となっていると考えて間違いないでしょう。

 一発ネタと言えば一発ネタなのですが、実際曲にしようとするとなかなかまとめるのは難しいし、かつてのプリンターがそういう音をたてていたことを知らないと聞く方も楽しめないでしょう。年賀状を書く時期には散々聞いたような音が散りばめられています。

 最後にプリンターが死んでしまう("Printer, dead!")ことから逆算して作られたPVかと思いますが、如何でしょ。

2013/12/21

嫌韓の人も、そうでない人も

 今回のエントリはかなり真面目。皮肉や当て擦りなしだということを先に宣言しておく。また、私個人は2000年ごろまでは自他共に認める「親韓」だったが、今は中道だ。なぜ中道かと言うと、「相手の流儀とその元になった歴史低背景」がある程度理解できたとの自信がついてきたからだ。

 今回の話の発端は、米国カリフォルニア州グレンデールの公園に「平和の少女」と銘打って椅子に座った少女像が設置されたことだ。顛末は色々な報道もあったのではしょるけれども、実際は「従軍慰安婦の像」だ。それは像本体では無く、隣接して設置されている石碑の記載内容(少女像の説明)で明らかだ。

 私が朝鮮半島の歴史を勉強し始めたきっかけは、1980年代に朴大統領暗殺事件(粛軍クーデター)に関する書籍(韓国で発行された本の日本語訳版)をたまたま読んだことだ。それ以降、折に触れて朝鮮半島がらみの歴史書などを読み漁ってきた。所謂「従軍慰安婦問題」はもう2000年ごろには出っち上げであることが常識だった・・・・・・・筈だったのだが。

 米国ホワイトハウスのウェブページに、大統領宛ての「嘆願書」のページがある。出された「嘆願書」への署名数が30日間内に10万を超えると、一応無視はされないシステムのようだ。署名には名前、有効なメールアドレスなどの事前登録が必要だが、国籍は問われない。署名数が定数に達しても嘆願が通る訳ではないが、ひとつの明確な意思表明にはなる。

 で、話を戻すと、今月11日付けで件の少女像と石碑の撤去を求める嘆願書が出された。発起人はYoutubeなどでも観ることができる米国人で、ビデオで観る限りは(日本びいきを差し引いても)フェアでフランクでロジカルで知性と良識を感じさせる人だ。

 嘆願を引用しよう。
Remove offensive state in Glendale, CA public park
Please remove the statue in a public park in Glendale, California. It is a statue of a Comfort Women masquerading as a peace statue while in essence after reading the inscription it is promoting hate towards the people and nation of Japan.”
拙訳ながらこんな内容だ。
グレンデール・カリフォルニア市民公園内の無礼な/不快な(offensive)事態の復旧
どうかカリフォルニア州グレンデールの市民公園内の像を撤去して下さい。それは平和の像を装っていますが慰安婦の像です。碑銘は本質的に日本の人々と日本国に対する嫌悪を喧伝するものです。
うん、要は「特定の国や国の人々を貶める内容で不快だから是非撤去してよ」という内容だ。

 貶める対象となっている日本への言及はあるが、像と石碑を設置した主体や関わった人々、勢力への言及は一切ない。この嘆願においては、誰にも責めを負わせる意図が無いことは明らかだ。極めて良識的で、日本人の心情や感性までをも配慮したのではないかとまで思わせる嘆願となっていると思う。

 嫌韓の人も、そうでない人も…むしろそういうものから自由な立場から…署名するかしないかを「積極的に」選んで欲しい。

 嘆願が適って像や石碑が撤去されても、それが何らかの勢力や人々に対する勝利などとは考えてはいけない。それはおそらく嘆願の意図に反することだし、私もそうは考えないだろう。

 これらの像の問題は「今回は勝った負けた」なんて低レベルの話にしてはいけない。内容が幾ら低レベルであっても、日本人である時点でもはや当事者であり、「無関係の国に迷惑をかけている事実」に対しては早急に対応する必要がある。少なくとも意図や意思はまず、「無関係の国の人々」にも見える形で示さなければならない。

 この嘆願に署名するかどうかは、当事者にされてしまった日本人として、個々人の「歴史認識」とは無関係に、単純にモラルの問題としても一考すべき事項かと思う。本質的な解決は、相手あってのことでもであるし、そもそも問題がロジカルでもないからかなり困難だ。だが、「他人に迷惑をかけない」という価値観だけでも、この嘆願に署名する理由としては十分だと思う。

 "Please remove offensive state"でググッてみよう。

 アイゼンハワー公園の像についても同様の嘆願が出ていることが分かるだろう(締め切りは来年の1/12)。こちらの嘆願の最後の二文の内容は当たり前故に無視できないものだ。
This is the United Sates of America. We do not need it in this country.(ここはアメリカ合衆国だ。この国にそれは要らない)
そりゃそうだ、迷惑千判とはこのことだ。図らずも当事者にされてしまった一日本人として取り敢えずできることは、この嘆願に署名することだろうと重ねて思わずにはいられない。

 それはそれとして、「歴史認識」という言葉は何気にエグくて示唆的だ。「認識」なのだ、うっかりすると歴史的事実を無視したって良いし、「認識」のために歴史的事実を歪曲したって良いってことにならないか。

「初音ミクV3 ENGLISH」ってば:補足の補足 or Piapro Studioがいよいよ使い物になるか?!

 Piapro Studioのバージョン1.2がリリースされて、クリプトン社以外のボーカロイドも使えるようになったよ。技術的な問題があったのか、囲い込み戦略があっさり破綻したのかは不明だが、ユーザー寄りの展開は一度は苦言を呈した手前、大歓迎だとはっきり書いとかないとね。

 以前に書いたと思うけど、初音ミクの声?質にさっぱり魅力を感じない類の人間故、Piapro Studio自体が塩漬け状態だった。最後のミックスダウンまでそのまま使うことはないと思うけど、DAW上でのラピッドプロトタイピングには重宝しそう。テンポ変更の制限が無くなるからバックトラック作成に先行する「歌先」も可能で、ワークフローを根本的に変えることになるかもしれない。

 あ、V3 Megpoidだけでなく、V3にインポート済みのV2 Sonikaも使えるようになるよ。

ヴァーチャル"TANSU"生活始まる…

 ボーナスが出たのを機会にArturia社のソフトシンセ"Modular V"を買っちゃいました、厳密に言うと買ったのは"V Collection"というバンドル製品。半額セールとは言え¥2万を超えるお買い物、だが如何せん3個のソフトシンセを買うより安い価格で10個のソフトシンセが買えるという魅力には勝てなかったのだ。ちょうど買おうと思っていたソフトシンセが3個だったしねぇ。

 で、

 "Modular V"と言えば"Moog Modules"、"Moog Modules"と言えば"TANSU"。PC上のシミュレーションとは言え、パッチ(モジュール端子間の結線)を組んでいると気分は"TANSU MATRIX"だ。なんてったって
だもの。

 もちろんプリセット音は定番どころてんこ盛り、「どこかで聞いたことのある音」なんてものじゃなくて、「あのアーチストの、あのレコード(笑)の、あの曲の、あの音でしょう!」って感じ。ちと残念なのは、Z3TA+とかで苦労して作ったそれっぽい音をプリセット音が安々と凌駕してしまっちゃうことだ。「記憶に刷り込まれている音達」の強靭さをあらためて確認した次第だ。

 購入を全く考えてなかったドラムマシン"Spark Vintage"も動作が軽快でなかなか楽しいし、やっぱり「あの音」感が満載だ。

 ま、使ってナンボなんですけどねぇ…

2013/12/17

"Godzilla"トレーラー

 制作してるんだかしてないんだか、ここ2年ほど噂だけはあった"Godzilla"、今回は本当のようです。ゴジラ自体はちらっとしか見えませんが、首らしい首がないデザインは好きじゃないなぁ…あ、冒頭の音だけ聞いてるとモノリスが出てきそうですね。

2013/12/15

BBC"DOCTOR WHO"オープニング集

 英国映画と言えば「007シリーズ」、果たして終わる日が来るのかどうかも定かじゃない。BBCのTV番組では「ドクター・フー・シリーズ」、こちらも果たして終わる日が来るのかどうかも定かじゃない。長寿番組という訳ではないのだが、このほぼ50年間、主演俳優を変えつつ断続的に制作されている。何気に国民的番組かも、日本ではほぼ見ない形態ですよね。

 割と画質の良いオープニング集をYoutubeで見つけたので埋め込んでおきましょう。

映画「パシフィック・リム」、成程。

 手放しで誉めよう。DVDで観たのだが、映画とはこういうもんだ、ということを本当に久しぶりに再確認した次第だ。エポック・メイキングかと問われると国内外の評価の落差もあって言葉を濁さざるを得ないが、非常にレベルの高いベンチマークが登場したのは間違いない。

 つまり、「パシフィック・リム以降/以前」という尺度が生まれたということだ。そして、実はスターウォーズ以降で失われたある重要な因子の再興とも位置づけられる、というのが個人的な評価だ。

 徹頭徹尾ロジカルかつ客観的な絵作りは、やはりロジカルなシナリオ/ストーリー展開と相まって小気味良い。作り手側の視点に立てば、おそらく妥協を極力排した、或いは妥協したところは捨ててでも全体として成立させられた真摯な作品というところではないかと思う。

 「ストーリー展開が弱い」との国内評もあるが、それは「絵作りやシナリオにおける高い客観性」に観た側が慣れていない、或いは単に付いて行けていないだけではないかと思う。ストーリーは重くは無いが骨太だ。だが、観客に対しては優しくないので、「あなたはちゃんと映画を読めますか?」という意味でもベンチマークと言える。

 一人称の小説に反吐が出る類の人間としては、セリフの一言一言までもが物語の全体像を形作るべく意味を持って積み上がっていく様が実に気持ち良い。カット一つ一つも同様で、スタイリッシュさといった「どうでも良い」ところをバッサリ落とした誤魔化しの無さは清々しいまでに美しい。「パシフィック・リム」という作品は、一部分を取り出してきたところで意味はない。全体を一つとして捉えたとき、私の脳内ではまるで球体のように見える。それは、素晴らしい論文の記載内容を頭の中で整理した時と同様の脳内の光景だ。

 ただ、ロジカルであるが故に、セリフやカットの意味をちゃんと追っていれば、最後の展開は2/3ぐらいまで進んだところでほぼ読める。それでもなお楽しめるのは、徹頭徹尾ロジカルだからだ。とは言え、エンディングのスタッフロールに挟まれる1カットをやっぱりやらざるを得なかったのはロジカルさを徹底するが故の代償とも言える。どう考えてもあれは必要なのだ。

 本作はレイ・ハリーハウゼン氏と本多猪四郎氏に捧げられている。両氏ともに一つ一つのカット自体だけでなくそれらの繋がりへの意味付けが明確なロジカルな作風であったことは重要だ。本多氏の作風は「ドキュメンタリータッチ」とも評されるが、本来荒唐無稽な怪獣映画でドキュメンタリータッチが成立すること自体に矛盾があり、論理的/ロジカルと捉えるべきだというのが以前からの持論だ。スターウォーズの商業的成功を機に絵作りにおけるロジカルさが映画から一旦失われるが、"Kaiju/Monster Master"たらんとすればロジカルであることは必須なのだろう。

 ジョージ・ルーカス氏の感性はあまりにカートゥーン的であるが故に、絵作りにおいて形態やシルエットを優先して嘘を許容し過ぎている。モーションコントロールカメラ全盛期のエピソードIVとCG期のエピソードIIIで絵作りに差が無いのは、氏にとって絵作りにおいて使われる技術の発達に意味がない、つまり絵作りにおいて「突き詰め、可能な限り肉薄すべき対象がない」ことの証左と言えよう。

 対照的に、「パシフィック・リム」はCG技術の成熟を待たねばならなかった作品とは言えるが、実は決して簡単な話ではない。CG技術自体が終始ロジカルなもの、というのは現代にあっては完全な間違いである。そこではスループットを上げるためのあらゆる誤魔化し(=冴えたやり方)が駆使されており、「リッチでありながら無味乾燥な絵」を作ることはむしろ困難なのだ。

 "Battlestar Galactica"は後半でストーリーにおけるロジカルさと骨太さを同時に失った。某2199は徹頭徹尾ロジカルではなかった。エヴァはロジカルでは成立させられない(まだ完結していないので言い過ぎかもしれないが)。作品におけるロジカルさの欠如を起因とするここ数年のうんざり感を一気に解消した「パシフィック・リム」、この1本を観ただけで2013年は良い歳だったと言っちゃえそうなのが実に幸せだ。

追記(2013/12/15):

 ただイェーガーの一部の名称は頂けない。ちょっと無神経ではないかと思うところもある。

2013/12/13

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション- エコ運転への挑戦編2

 「ゆっくり発進+早めのシフトアップ作戦」が功を奏し、直近の約300kmで平均燃費が16.0km/?まで向上した。運転方法を変えて3日、0.1km/?/10kmぐらいの割合で上昇中だ。

 結局、オートマチックシフトモードは明らかな停止時しか使わなくなった。もちろんECOモードも一切使わない。通常のオートマチックモードでは比較的早く2速まで落ちるが、基本的にエンブレを使いたい状況だからむしろ願ったり適ったりだ。2気筒エンジンだからエンジン音に較べればエンブレはあまり効くほうじゃない。マニュアルシフトモードで2200回転を超えたらすかさずシフトアップ、トルクが必要ならばすかさずシフトダウン。凹凸が多い道故に、シフトマナーは走り方にダイレクトに現れる。

 運転のきびきび感は維持しつつどこまで平均燃費が上げられるか、挑戦はまだまだ続く。取り敢えずの目標は16.8km/?、旧愛車Nuova Panda(2004)での冬場の平均燃費だ。

2013/12/12

某国の方針転換?

 この報道を遺憾と言わずして何と言うべきか

 まぁ実際は方針転換ではなくて、おそらく矛盾だらけの自縄自縛状態に耐えられずの自爆、一部で言うところの「ブーメラン」か。ちょっとでも想像力があればこんな展開は予想できたはずなのだが、その辺りが欠けるっていうか、欠けてるようにしか見えないのが遺憾の極み。

 ポイントは大統領個人の話ではないこと、そう、個人の資質の問題ではないのだ。もし本当にそんなことをすれば「親日法」適用確実というのが法治国家における当然の帰結のハズなのだが…ハズだと思う。

 底は浅いが根は深い、間も悪いが●も悪いとしか思えないよ…

2013/12/11

球体型 MIDIコントローラ Crystall Ballのプロモーションムービーにチョイうけ

 フランスのメーカ"Naonext"の体型 MIDIコントローラ ”Crystall Ball”のプロモーションムービーが結構お気に入りに。

 半球部の表面に複数の距離センサが設けられており、手をかざすだけでなく、半球部との距離を変えることでリアルタイムのMIDIパラメータをコントロールできるというもの。どういうところが?と聞かれると困るんだけど、登場人物の顔つきや表情はやっぱりフランスっぽい。まぁ、観てつかぁさい、「”Crystall Ball”が宇宙空間にぽっかり」のカットはパースペクティブとカメラの移動がマッチしていなくて(おそらく作り手の狙い以上に)ダサいですけどね。

 ふと思ったのだが、3Dアプリなんかのカメラやキャラクターの動きなどのリアルタイム制御にMIDI通信規格は使えないだろうか。既存のMIDIコントローラが使えるし、3DキャラクタのダンスシーケンスとMIDIメッセージを対応させておけば、パッドでなどで3Dキャラクタのダンスを制御できそう。テンポ情報はMIDIメッセージで送れるから、ダンスシーケンスをトリガーしてシーケンスの速度をバックトラックに合わせることは造作もないハズ。元々踊らせるための機械だもの、と考えれば全く無問題では?

 距離センサは回転つまみの代わりと言えばそれまでだが、距離センサ出力の割り当てによっては片手で3個ぐらいまでは独立してパラメータをコントロールできるかもしれない。それぐらいやらないとちょっと宝の持ち腐れっぽい気もする。個人的にはニーズが無いから購入することは無いけれど、一度は触ってみたいMIDIコントローラだ。機能説明はこちら。

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション- エコ運転への挑戦編

 Twinairエンジンの燃費特性はかなりNuova Panda(2004)の1.2FIREエンジンと違うようだ。FIREエンジンでは、多少回転数が途中で上がっても、とにかくとっととシフトアップしてクルーズする方が燃費が良かった。

 対して、Twinairエンジンでは回転数が上がるとてきめんに燃費が下がる。つまり、ゆっくり発進が平均燃費を上げるうえでは吉ということだ。ゆっくり発進+早めのシフトアップで平均燃費はちびちびと上昇し始めた。ECOモードで漠然と運転してはそうはいかず、積極的なマニュアルモードでのシフト操作が必要のようだ。

 結局、高めのギアでもトルクが確保できるようにECOモードは使わなくなった。感覚的ではあるが、4速にあと200回転低い状態でシフトアップできれば(車載コンピュータがシフトアップさせてくれない)劇的に平均燃費が向上できるのではないかと思う。このあたりが調整可能かは来月にでもディーラーで聞いてみるつもりだ。

 とは言え、Twinairエンジンはとにかく回りたがる、回したくなる、回すと楽しい、楽しいのよ。エコ運転への道はなかなか険しい。

2013/12/07

中共の防空識別圏設定について思うこと

 まずはお断り;

 現在の中華人民共和国及び朝鮮半島の歴史を色々調べていくと、「中国=中華人民共和国」とは見做し難いとの思いが強くなった。かといって、「中国=中国共産党の支配地域」と見做すのも多くの民族集団の状況を考えると忍びない。故に、中国という呼称は使用せず、「中国共産党」を短くした「中共」という表現を使用させて頂く。つまり、「中共の意思」は「中華人民共和国の意思」とも「中国共産党の支配地域の意思」とも全く別物ということだ。

 さて、

 中共にも防空識別圏を設定する権利はある。これは至極真っ当な話であって、中共上層部や中国外務省、人民解放軍高官の「設定する権利に関する」発言に問題はない。問題は、事前通告なしに防空識別圏に他国の航空機が侵入してきた場合の対応についての言及が曖昧すぎることと、他国の領土を防空識別圏に含めてあることである。

 前者は如何にも「大国らしからぬ」行動で、「今日的な中華思想に基づく上から目線」の反映とも解釈できるのではないかと思う。ここで言う「上から目線」とは、「国際的な慣例に従わない態度」と「国際的な慣例に従って他国が一歩引いた対応を取ることを『その国の弱み』と解釈する思考法と、その『弱み』を徹底的に叩き続ける姿勢」とも言い換えられる。また、「対応についての言及の曖昧さ」は結構重要だ。もし対応が「準軍事的或いは軍事的な排除行動を取る」ことも含むと解釈すれば、もはやそれは「防空識別圏」ではなく「領空」と見做していることと同義となるためである。

 後者は離島の領有権に関わる。某諸島は、60年代の人民日報(中共機関紙)の記事中で明確に日本の領土であると書かれていた。この過去の記述に従えば、例え「防空識別圏」であっても某諸島の上空を含めることは国際慣例上は十分に常軌を逸した行動と言える。合理的な解釈は、「中共は某諸島を中国の領土と考えることとした」ということである。ここで重要なのは、「日本がどう主張しようが関係ない、だって戦犯国の主張だもの」、「国際慣習も関係ないね、だって戦犯国の実行支配地域だもの」、「かつての人民日報の記事は間違い、或いは無かったことにしてね」という点にある。

 日本の領土、特に離島の領有権は歴史的経緯がややこしいことが多い。中共、大韓民国ともにサンフランシスコ講和条約には署名しておらず、大韓民国はかつて「李承晩ライン」という軍事境界線を一方的に引いたばかりか、それの廃止後も既得権益的に自国領土として取り扱っている離島がある。

 多くの場合、国際法はそれまでの流儀に基づく慣習法だ。

 慣習法は決して珍しいものではなく、英国や米国は国内法においても慣習法が主流だ。日本はというと、法体系はいわゆる「大陸法」の考え方に基づいている。ここでの「大陸」とは欧州大陸を指しており、仏国や独国での流儀である。大陸法の考えでは法律は「様々な可能性を考慮した上でできるだけ広い範囲に適用できる」ように作られる。対して慣習法は「社会情勢などの変化に対して柔軟に対応できるように最小限の決まりごと」に落とし込む。英米において裁判所の判例が「法解釈の新たなスタンダード」となるケースが多いのは慣習法故と言える。つまり、どうすべきかが法律で明示化されていない事項は、陪審員の常識と照らしながら裁判所で決めるということである。

 故に、米国などが国際慣習法という枠組みに抵抗なく、かつ軽んずることもないのは当然と言える。では、中共はどうか。

 「現在においても、中共、韓国の政権交代は王朝交代と捉えた方が理解し易い」という趣旨の文章を読んだことがある。なんとも目からウロコな考え方だ。この辺りは韓国の方が分かり易い。

 李承晩は大統領の座を手に入れるや、不正も辞さずにその地位の維持に腐心した形跡がありありだ。王の言うことは絶対であり、国際慣習とは相容れない前述の「李承晩ライン」を臆面もなく引ける。朴正煕はクーデターで政権を掌握、いわゆる「開発独裁」によって国内の近代化を成功させるが、やはりクーデター(「粛軍クーデター」とも呼ばれる)で暗殺される。朴政権下ではKCIA(韓国中央情報局)が悪名を轟かせる。(なお、「開発独裁」体制はかつては評価されていなかったが、最近は「発展途上国のひとつの発展モデル」として条件付きではあるが評価すべきとの論もある。)続く軍人出身の大統領、全斗煥、盧泰愚はそこそこ無難な政権運営には成功するものの、後の政権下で不正資金流用などを理由に裁判を受けることになる。その後の大統領も退任後に裁判の被告席に立たされることが多く、自殺者までも出すに至る。
  • クーデターによる政権交代は、武力による王朝交代に例えられ得る。旧政権のトップの殺害は旧王朝の王の処刑に相当する。
  • 退任後に刑事訴追された大統領経験者が多い。これは、①王は何をやってもいい、王の言うことが法律だと、いう側面と、②新しい王は旧い王を如何様にも扱える、という側面の二方向から見れば驚くに値しない。
    更に言うと、新王朝による旧王朝の吊るしあげ、或いは王朝交代には至らないものの王朝内の派閥争いでの敗者の吊るしあげは朝鮮半島の歴史上珍しいことではない。このため、「勝者が敗者を痛めつけるという事態は自然」と捉えがちな文化的コード(「地域慣習」とは言える)を持つことになる。
  • 醸成された文化的コードが「吊るしあげの理由が論理的であること」を求めないため、法律、司法制度のみならず行政までもが歪む。
    とある法律では戦前に遡ってまで特定の行動を取った人やその子孫から財産を没収する。「その国が成立する前」にまだ遡って適用される法律って果たして有って良いものなのか、その存在自体が異常である。加えて、旧日本陸軍の優秀な将校を父に持つ現大統領の財産が未だ没収されていないのは何故か、その運用は明らかに恣意的である。
    韓国の司法が時の政権から独立していないという批判は昔からあり、今だに酷いままである。司法は王には「逆らわない」のだ。「逆らえない」のではないことが切ないまでに恥しい。
中共は韓国ほどあからさまではないにしても、似たようなところがある。中華の王は自分に都合の悪い国際慣習なんか意にも介さないのである、何せ中華の王なんだから。で、中華の王だからどうなのよ、と言うか中華の王って何?というお話である。中華における正当性の考え方は(許容は出来ないが)理解するものの、中華の外にあっては徹頭徹尾、客観性や論理性を欠くのである。

 44年発言などにみられる幼稚園児レベルの反論や某国の反応には論理性の欠如が明らかだ。だがそれらを笑ってはいけない、意図(悪意?)は明確に有るのである。

 だから、中共の防空識別圏設定への日本の対応は、徹頭徹尾、客観性や論理性を確保すべきであり、対話すべき相手は中共と韓国(と残念ながら北朝鮮)以外の国々である。

 今回の中共の防空識別圏設定は、「事前通告なしに防空識別圏に他国の航空機が侵入してきた場合の対応」の具体的な内容次第では他国の主権侵害、場合によっては宣戦布告とも取れる行動だと思うのだ。これは軍事マターではなく、人民解放軍の能力とは無関係な完全に政治マターだと思うのだ。

サーブ JAS39 グリペン NG - 一足お先に

 SAAB JAS39 Gripen NGのプロモーションムービー。やっぱり敵機は今や戦闘機の能力を測る上での事実上のベンチマーク、Sukhoi Su-27系ですね。

2013/12/06

ユーロファイター - 何者も近づけない

 ユーロファイター・タイフーン戦闘機のプロモーションムービーです。現在のキャッチフレーズは「Effective, Proven, Trusted(効果的、実証済、高い信頼性) 」ですが、個人的には昔のキャッチフレーズ「Nothing Comes Close(何者も近づけない)」の方がふてぶてしくて今でも好きです。

 同様のムービーは他の機体でもあるので、おいおい紹介していきます。


2013/12/02

忘れちゃいけないSu-27とその発展型

 ロシアのスホーイ27(Su-27)とその発展型に関するドキュメンタリーです。

 形態的に興味深いのは、試作機(T-10)と生産機とで主翼形状や垂直尾翼の取付け位置がかなり違うことや、二次元ベクターノズルのテストもやっていることが挙げられます。

 二次元ベクターノズルの利点は、機動性の向上ではなく、エンジンノズル出口を後方以外から見えなくして赤外線による探知を難しくできることです。個人的にスホーイT-50 PAK-FAがあくまでレーダーステルス技術のデモンストレーターにしか見えないのは、エンジンノズル部分が従来機のままであることが大きいのです。


やっぱりF-23には飛んで欲しかった…

 ロッキード・マーチン F-22 ラプターは世界最初のステルス制空戦闘機として有名ですが、ATF(Advanced Tactical Fighter)競争試作でFY-22(F-22の試作機)に負けたのがノースロップ YF-23。もし正式採用されていればF-23になるはずだった機体です。

 こんなドキュメンタリーを観ちゃうと、F-23とF-35という組み合わせがやっぱり見たかった気分になってしまいます。水平尾翼の無いデザインはやっぱり面白いですね。YF-23の設計者の多くがB-2ステルス爆撃機の設計と掛持ちしていた、なんて話も飛び出します。

 で、JSF(Joint Strike Fighter)競争でもロッキード・マーチン社のX-35がボーイング社のX-32を破ります。個人的には、X-32は小型化し過ぎて無用に不細工になってしまった機体と見えます。X-35の勝利の理由が「X-32がカッコ悪過ぎて空軍、海兵隊、海軍のパイロットが誰も乗りたいと思わなかったから」なんて陰口も叩かれたようですが、X-32に色々と問題があったことは確かなようです。

2013/12/01

Karplus-Strong String SynthesisをREAKTOR5で試す:Final

 取り敢えずInstrument化してまとめちゃいました。いつか使う時が来る…ハズ。

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その4

 さて、先週ぐらいまでは検索エンジンからのアクセスは「iOS」「iTunes」が検索ワードを独占していたが、ここ一、二週間は変な感じである。
  • SynthMaster / SynthMaster2 / KV331 Audio SynthMaster / SynthMaster 買い方
     ここ一週間ぐらいでいきなり検索ワードランキング1位に飛び出してきたSynthMaster(現行バージョンは2.6.9)。サインアウトしてググってみても何かが起きている風にも見えず、原因がさっぱり分からない。現在、本体、プリセットバンクともに半額セール中だが、その辺りがどこか日本語で紹介されて…という辺りなのだろうか、それともTwitterはやらんから分からんけどフォロワ―の多い誰かがSynthMasterについて呟いたのか…。以前のエントリにも書いた通り、30も40もフリーのVSTiを漁る暇があったらこれ一本買った方が絶対良いと思うよ。

  • メグッポイド  ピアプロスタジオ
     どーもピアプロスタジオはクリプトンのボーカロイドしか使えない仕様のようだ。少なくともウチの環境では、シンガーは「Miku English」しか選べないし、シンガーを登録できるメニュー項目も見つけられない。「Miku English」自体が使い物にならないから、結局ピアプロスタジオも死蔵状態にある。
     V3 Editorの操作感の悪さたるや90年代DOSアプリもびっくりだから、ピアプロスタジオにはかなり期待していたのも事実。他のユーザーはどう考えてるかはともかく、リアルタイム編集の機能(capabilityという英単語がより相応しい)がすっぱり抜け落ちてるV3 Editorは、その設計思想からして音楽ソフトウェアとしては失格だと思うよ。

  • RAZOR vstで使いたい
     解釈が難しいのだが、私はNI RazorをVSTiとしてしか使っていない。まぁ以前のエントリにも書いたように、REAKTOR Player上で使うのはマズそうだ。少なくとCubase7上で使うと警告ばっかり表示されてパラメータすら変更できないばかりか、Windowのカーネルのメモリ領域まで破壊して、アプリの終了どころかWindowsの終了すらできなくなる場合がある。REAKTOR用シンセはREAKTOR正式版上で動作させないとその本来の威力も発揮できない。もちろん、REAKTORはVSTiとしても動作する。「RAZOR」がNative Instruments社のソフトシンセと別物だと話は違うのだが。

  • 論文査読 酷い
     これも解釈に困る。酷い論文の査読が回って来ることもあるのだが、逆に査読結果が酷いこともある。査読者はたいてい2名だが、一方の査読結果がめちゃくちゃな場合が極たまにある。「それは技術の話ではなくて政治の話だろう」とかいう意味で酷いのである。こっちだってちゃんと仁義切ってるのにさぁ…

  • CG 論文 日本語
     これは結構ツラい。論文は新聞よりも遥かに読みやすいから、せめて英語論文は読めるようになった方が良い。幸いにしてCG技術は米国由来が多い。
     私はロシア語は読めないが、図や式の周囲だけでもチェックすれば、論文ならば大体の内容は分かるものだ。それが分からないと、苦労してでもきっちり読むべきかどうかの判断ができないものね。

2013/11/30

フィアット「ツインエアエンジン」インプレッション:+デュアロジック編

 さて、現在の愛車はFIAT 500 Twinair、グレードについてはどうせエンジン、トランスミッションには関係ないから触れなくて構わないだろう。あと、カタカナ変換が面倒臭いので、以下はFIAT、Twinair、Dualogicなど英語表記のままとさせて頂く。「デュ」とかは入力からして面倒くさいのさ。

 1週間、主に通勤で使った印象は、「実に楽しい」。

 旧愛車のPandaも乗ってて楽しい車だったのだが、チョイと質が違う。Pandaは「走る、曲がる、止まる」がほぼ均等に楽しかったのだが、500 Twinairでは「走る」が突出して楽しい。これは重量+5%に対して馬力+40%というのがまず効いているのだろう。車重をあまり感じさせず、運転操作に対するレスポンスのダイレクト感がPandaより強いせいかと思う。「スピードが出せる」ことではなくて、「加減速がより思いのままになった」ことを楽しいと感じていると理解頂きたい。例えば、Pandaでもエンジンブレーキは多用していたのだが、3速⇒2速とシフトダウンする場合のみエンジンブレーキが効きだすまでラグが大きかった。500 Twinair+Dualogicではその種のラグはない。ただし、TwinairエンジンはPandaのFIREエンジンに比べれば高回転寄りのエンジンだから、エンジンブレーキの効きはPandaの方が大きい。

 Twinairエンジンは、低回転、特に1500回転以下では、腹に響くような「ドドド…」という低周波音を発することがある。これは正しいのだが、単に回ってる分には基本的に出ず、アクセルをある程度踏み込んでいて、かつその時にトルク不足となると出る。だから、その音が出そうだなと思えば実はシフトダウンすれば良い。そのような条件下では、Automaticモードではアクセルを踏み込むとサクッとシフトダウンしてくれる。アクセルをぐっと踏み込みんでシフトダウンよりちょっと早いタイミングでアクセルを緩めると、「ドドド…」の頭の「ドッ」が出るか出ないかぐらいでほとんどショックも無くシフトダウンする(アクセルを踏み込んだままだとシフトショックが出る)。Manualモードならばアクセルを踏込んだ状態でAutomaticモードに入れてシフトダウンのタイミングに合わせてアクセルを緩める、あるいは手動でシフトダウンすれば良い。Manualモード主体で1週間も乗れば、「ドドド…」を出すか出さないかはかなり意図的に使い分けられるようになると思う。

 今日気付いたのだが、FIAT 500のDualogicでは停止状態で2速に入れられる。まだ1回しか試していないが、発進時の「ドドド…」発生防止に2速発進は有効かもしれない。このあたりについては色々試してみてからあらためて書くつもりだ、

 Dualogic自体はさすがに旧愛車のPandaより格段に良くなっている。シフト操作と実際のシフトとのラグはあるものの、シフトショックは大幅に低減されている。また、Pandaでは鬼門だった(回避するための操作方法がついに見つけられなった)半クラッチ状態からクラッチオフ状態への切り替え時のショックは全く感じない。500Twinairではシフトのラグが走行状態やアクセル操作によって若干変わるが、これはシフトショックを低減するため制御によるものではないかと思う。

 不満点もひとつ挙げておく。500 TwinairではECOモードとCITYモードを独立してON/OFFできない。ECOモードをONにすると、CITYモードもONになるのだ。

 ECOモードというのは、エンジン及びシフト制御を低燃費、低排ガス放出量寄りに変更するモードである、最大トルク、馬力ともに抑制されるが、軽くラッシュに巻き込まれる通勤用途ではむしろ有難いモードだ。一方、CITYモードというのは市街地運転用に電動パワーステアリングのアシスト量を増やすモードだ。従って、CITYモードではステアリンがものすごく軽くなり、舵角感もけっこう変わる。旧愛車のPandaや500 1.2などはECOモードとCITYモードは独立してON/OFFでき、Panda時代はほぼECOモードON、CITYモードは購入直後に1回ONにしたことがあるだけで常にOFFだった。

 CITYモード時の舵角感の違いにはまだ慣れられず、走行中はECOモードはONだが、駐車時や発進時にはCITYモードをOFFにするためにECOモード自体を一時的にOFFにしている。

追記(2013/12/1):

 2速発進が可能であることに気付いたことをディーラーに話したところ、「Pandaではできませんでしたか?」。できた記憶はないのだが、いずれにしてもPandaじゃトルク不足で無理だったんじゃないかと思う。実際のところどうだったんだろう。

2013/11/27

SynthMasterの買い方

2014/11/29追記:
 昨日確認したところ、Synthmasterの購入にクレジットカードが使えるようになっていました。


 当ブログの検索ログを眺めていると、「SynthMaster 買い方」という検索ワードがあった。その時には意味が分からなかったのだが、今日拡張サウンドバンクを購入した際に「もしや…」と思った点があったので書いておこうと思う。

 ちなみにこれを書いている時点で、SynthMasterの拡張サウンドバンクはサンクス・ギビング・キャンペーン中ということで50%OFFで購入できる。私は既にSynthMasterユーザーなので結構な額のクレジット(クーポン)が使え、通常は$90相当のプリセットバンクを$8.80で購入できた。まぁ、キャンペーンと銘打ってはいるものの、実態は年内に売り上げを積み増ししようということなのだろう。大抵の欧米企業の会計年度は1~12月だから、欧米企業相手に値切り交渉をするなら11~12月上旬に限る。

  さて、SynthMasterは開発元のkv331audioのサイトからダウンロード購入できる。が、購入前に以下の点に留意が必要だ。
  • 言語は英語しか用意されていない。
  • 実はPayPalアカウントが必要(少なくとも私が購入した時点では)。
  • PayPalアカウントを日本で取得するにはクレジットカードが必要。
  • PayPalは日本語で利用できる。
kv331audioのサイトにはMasterやVISAのクレジットカードが使えそうな表示があるが、クレジットカード決済をしようとすると「そのクレジットカードでPayPalアカウントを取得してね」とやんわりとPayPalサイトに誘導される。kv331audioのサイトに行く前にPayPalアカウントが取得しておくのが吉だ。

 もう分かると思うけど、自分で使えるPayPalアカウントが無く、かつクレジットカードも持っていないと、その時点でSynthMaster購入は不可能、ジ・エンドとなる可能性がある。

 さて、PayPalアカウントを準備したら、kv331audioのサイトに行こう。購入ページにはヘッダー下端の「purchase」をクリックすると行ける。SynthMaster本体を購入する場合は左側の「Notes」をちゃんと読もう。初心者ならば、シンセ本体に150音の拡張サウンドバンクを選択してバンドルできる「Standard」をお勧めする。

 SynthMaster本体やプリセットバンクをカートに入れるには、右側の「Add to Cart?」のチェックボックスをチェックする。「Standard」を選んだ場合、50音のサウンドバンクを3つとか、とにかく合計で150音色となるように幾つかのサウンドバンクのチェックボックスをチェックすれば良い。

 で決済だが、実はここがちょっと分かりにくい。

 いわゆる「カートの中身の確認」のページはなく、ページ右下端のMaster、VISAまたはPayPalのロゴをいきなりクリックするのだ。

 PayPalアカウントを取得済みなら、迷わずPayPalのロゴをクリックしよう、カートの中身とともにPayPalのログイン画面が表示される。VISAは分からないが、Masterをクリックした場合はPayPalサイトにアカウント作成のために誘導される。PayPalアカウントを取得すれば、そのまま購入手続きに入れる。

 PayPalにログインすることで決済を了承すると、kv331audioの購入内容確認ページ(「カートの中身を確認」相当のページ)が表示される。ここで問題なければページ内のボタンを押す。これで決済処理は完了となり、購入した製品のダウンロードデータへのリンク一覧ページへ自動的にジャンプする。購入品のリンクをクリックすると、リンク一覧ページに表示されているシリアル・ナンバーと自分のEメールアドレスの入力が求められる。これらを入力して購入製品毎にデータをダウンロードしよう。

 なお、シリアル・ナンバーはユーザーのEメールアドレスと対応させられており、ダウンロード時のみに必要で全製品で共通だ。シリアル・ナンバーは「user area」でいつでも確認できる。

 以上、参考になれば幸いだ。

2013/11/25

Karplus-Strong String SynthesisをREAKTOR5で試す:Q

 Karplus?Strong String Synthesisの原理を理解し、プリミティブなものとは言えREAKTOR5上に実装したものの、何か心の隅に引っかかるものが…

 「これ、どこかで見たことあるよなぁ…」

 あはは、Native Instruments社のPRISMがまさにそうでした。

2013/11/24

Karplus-Strong String SynthesisをREAKTOR5で試す(その2)

 Karplus-Strong String SynthesisのREAKTOR5上での実装だが、先のエントリの時点では音程(ピッチ)の変更を実装していなかった。今朝は車のディーラーに約束の時間の15分程前に到着してしまったので、近所の公園内をふらふらしながら10分程考えたところ、原理やら音程の設定方法やらその他諸々が一気に分かってしまった。という訳で、帰宅そうそうに音程制御などを実装してみた。原理が分かってしまうともはや魔法や不思議はなくなるが、数式を紙に書き出すまでもなく実装できるシンプルさにはやはり舌を巻く。

 音色の制御に関わるパラメータは基本的に閉ループ内のローパスフィルターのカットオフ周波数だけというシンプルさ。ただし、そのままだとアタックが強いので、最終的な出力は現時点では別のローパスフィルターでなまらせている。ギターっぽい音なんかはすぐ作れて、我ながら割と良い感じ。今回はポリフォニックで処理したけど、実際のギターシミュレーションでは弦1本当たりに1つのモノフォニック音源を割り当ててミュートなども模擬すべきなのだろう。「6つのモノフォニック音源+Tab入力+α」という感じだろうか。


 こんなもの作って何の役に立つのかというと、必要最小限の要素でシンセを組むことでCPU負荷が激減できることが挙げられる。リアルタイム処理であるDAWにあっては、欲しい音が手に入るならCPU負荷は小さい方が良い。Z3TA+2をロードした場合のCPU負荷は最低5%、今回の実装では最高で1.5%だ。この差は大きい。

2013/11/23

フィアット「ツインエアエンジン」ファーストインプレッション

 ついに愛車乗り換え、本日午前中にディーラーで車を受け取った。新しい愛車のエンジンは通称「ツインエア」、ターボ付空冷2気筒エンジンである。排気量は900cc以下で、自動車の排気量に対して税率が決まる国では魅力的な選択肢かと思う。

 「ツインエア」エンジンについては否定的な評価も国内には多い、曰く「低エンジン回転時の音や振動が不快、車酔いする」といったものだ。

 主観だが、この意見は100%正しい。

 エンジン回転数が1500回転以下で発生する低周波音は、長時間さらされると体調を崩す人がいても驚かない。10Hz以下の音を人間は聴覚的には認識できないが、音自体はストレス要因となるという。個人的に発電用風車の近くには住みたくないと思っているのには、そんなところに原因がある。

 ただ、エンジン回転数を常に1500回転より高めとしておけば、基本的に低周波音とは無縁だ。停車時はアイドリングストップ機能によってエンジンは回らない。トルクバンド下限は1300回転ぐらいにあるから燃費向上の観点からはこの辺りの回転数を使いたいのが人情だが、やはり1500回転以下は使わないのが吉かと思う。

 その辺はフィアット社も分かっているようで、デュアロジック(クラッチペダルレス・マニュアル・トランスミッションとか2ペダル・マニュアル・トランスミッションとか呼ばれる)をオートマチックモードにしておくと1500回転より下はほぼ使わない。そのせいなのか、回転数を高めに維持しようとしているのだろうか、3速になかなか上がらず2速での加速力が突出して大きい味付けになっている。ちなみにニュー・パンダでは3速が使用回転数域が広くて重宝した。

 旧愛車ニュー・パンダのエンジンであるFIREは、設計も十分にこなれた優等生エンジンだった。幸か不幸か非力(イタリアではエンジン出力によって税率が決まるのがひとつの要因かと思う)故に、周囲の車の流れに合わせるには必要な時にトルクが得られるように「考えた運転」が要求された。新愛車では別の「考えた運転」が要求されているのだなと思う。そこが楽しめれば、これはこれで良い買物だったと言えるようになるだろう。

 なんとも癖のある車を買ってしまったものだ。

 なお、今日は高速、基幹国道、田舎道を約100km走破したが、燃費はざっくり18km/?だった。高速では少しとばしてもみたので、今後はもうちょっと燃費が上がるんじゃないかと期待している。さて…

2013/11/22

Karplustrong-String SynthesisをREAKTOR5で試す

 Karplus-Strong String Synthesisは「物理モデリング」に分類される弦楽器の音声合成(シンセシス)手法だ。Wikipediaの記事中の図を見て、ほぼそのままREAKTOR5で組んでみたら、これが予想以上に良い音が出てびっくり。

(Wikipediaから転載)

 合成に必要な最小要素はノイズ源、ローパスフィルター、ディレイのたった3つだ。下図を見れば分かる人はすぐ分かる、音は基本的にフィルター⇒ディレイ⇒フィルター…という無限ループで生成される。ノイズ源は一瞬だけノイズを発生するだけでいい。

 REAKTOR5上ではフィルターの下流側にレベル(音量調整)を設けた。ノイズ源のデフォルト設定はアタックが1ms、ホールドが10ms、ディケイが1ms、サスティンは0%、またディレイタイムはホールドと同じ10msだ。ノイズがパルス状に10msだけループに供給されるこの設定だと金属弦をつま弾いたような音が生成される。フィルター下流(図の+の上流)のレベルを下げていくと音量の減衰が早くなり、ノイズのアタック(音量の立ちあがり時間)を大きくしていくと弦を弓で擦ったような音に変わっていく。まぁ聞いて頂戴、5分もあれば組めるたったこれだけの構成でなんとも豊潤な音が生成されるのはちょっとした驚異だ。
 本当はREAKTOR5のアンサンブルファイルを上げても良いんだけど、少なくとも米国では本手法は特許化されているのでやめておきます。

2013/11/17

みなとちゃんこまったなー

 那珂湊はひたちなか市の一部で、茨城県の県庁所在地である水戸市や、アクアワールド(水族館)があったり「ガルパンの聖地」のひとつと聞いてたりする大洗町に隣接する「ちょっとおしい」ロケーションにある。

 「みなとちゃん」というのは、女子高生が考案したという那珂湊のPRマスコットだ。

 本格始動はこれからのようだが、すでにYoutubeに「みなとちゃんこまったなー 」なる楽曲も上がっている。着ぐるみの造形は個人的には微妙な感じ、要は子ども受けするかどうか分からない、というところなのだが、如何にも緩い線で書かれた2Dキャラは個人的には十分に「アリ」感が漂うもの。ただし、「ご当地ゆるキャラ」の枠組みからは、デザインとしての筋の良さ故に良くも悪くもはみ出ている気がする。きっと2D押しが正解で、「みんなのうた」とか目指してくんないか。NHK側でもそういう枠を設けてくれないかな。

 ちなみに「みなとちゃん」が持っているのは「干しイモ」、「こまったなー」が口癖のサツマイモの妖精だそうだ。

 なお、「みなとちゃんこまったなー」は私の昔の口癖です。

2013/11/13

ヘンリー・マンシーニのメロディには抗えない

 先の日曜日にイタリア映画「ひまわり」がBS11で放映された。最後に観たのはいい加減子どものころだったので、真面目に一度は観てみるかとばかりにチャンネルを合わせた。音楽はヘンリー・マンシーニだ。

 モーリス・ジャールと並んで、マンシーニの楽曲にはお気に入りが多い。例えばこれ。

 もうたまらんですよ。さらにこれ、映画自体は「トンデモ」でしたけどね。

 そして「ひまわり」。

 宮川泰さんの宇宙戦艦ヤマトの楽曲群とも一脈通じるところがあるような…単に楽器編成が似てるとか、そんなレベルのお話ではないと思います。

2013/11/12

YoutubeでKraftwerk Live at the Latitude festival Southwold (UK) - 20 July 2013

 Youtubeとは有難いもので、BBC Radio 6で放送されたと思しきライブ音源に触れることが出来たりする。今日視聴したのは"Kraftwerk Live at the Latitude festival Southwold (UK) - 20 July 2013"。

 Kraftwerkのメジャーデビューは私が小学生のころ、マンガ「すすめ!パイレーツ」でアルバム「人間解体」のジャケットがネタにされていたりして、音よりも名前を覚える方が早かったという稀有なパターン。実際にきっちり聞くようになったのは大学に入学してからで、それでもCD普及以前という古い話、いやはや。

 で、視聴して気になったのが、「ここ2、3年、Kraftwarkの音のエッジ感が急激にが失われてきたのではないか?」ということ、往年のベンチャーズの演奏が「安心感はあるけどつまらなくなった」のと似たような感じだ。まぁ、さすがに年齢も考えるとそれも致し方ないのかもしれない。

 かつて立花ハジメは自らのパフォーマンスを「これが、ノンプロだ!」と表現した。ここで「ノンプロ」とは「ノン・プロフェッショナル」ではなく、「ノン・プログラムド」を意味する。つまり、「事前に用意した演奏データなんか使わないよ」ということで、「プログラムド」なパフォーマンスとの決別を宣言したものだ。

 Kraftwerkと「ノンプロ」との組み合わせは有り得ないのか?なんかそれぐらいやらないと、かつてのKraftwerkが持っていたポップさは取り戻せないかもしれない気がする。伝聞なので本当かどうかは分からないが、Kraftwerkはライブで観客に改造電卓コントローラーを渡して演奏させたことがあるという。もし本当なら、「Kraftwerkと『ノンプロ』との組み合わせ」はかつては存在したということになるんだよね…。

2013/11/11

MS IE ってば

 個人的にはさっぱり使わなくなったMS Internet Explorer。Windows8用新バージョン登場に合わせてのローンチキャンペーンの一環でしょうか。後半はパロディと解釈すべきなのでしょうか?なんか、前半の描写から想像した世界観と後半のコスチュームとのギャップが凄すぎて吹き出してしまいました。「つづく」んですけどね、先が全然気にならないというのもなんとも。

なんちゃって考現学

 サッカー日本代表をどうしても応援してしまう。サポーターの熱狂を一種のナショナリズムの発露と見る向きもあるが、私自身はそうは思わない。

 現在の日本社会は良くも悪くもナショナリズムとは一線を画している。教育の為せる業か、或いは日本人自体が元来ナショナリズムとは縁遠いのか。海上にしか国境を持たず、大和朝廷の成立以降は民族単位の大きな内戦を経験していないことも思うと、強烈なナショナリズムを内部に育む因子に欠ける気がする。

 「『ネ申○○○』といった表現は一種の『思考停止状態の表明』である」といった趣旨の文章を書いた人がいた。私自身もこの考えを支持するが、これを単純にネガティブにとらえることには反対だ。これは表現が違うだけで、日本人の心情には従来よりフィットするものだ。

 さて、大風呂敷を広げよう。

 私の子ども時代には「皇室アルバム」なるTV番組が放送されていた。皇室の1週間の動向を紹介する番組で、おそらく年配者、女性層を中心に視聴者数も多かったと思われる。私自身の皇室との距離感は適した言葉が見つからない。ただはっきり言えることは、かの震災以降により顕著に感じられるようになった通り、「皇室が国民に寄りそう」とでも表現できる状態を非常に好ましく思っている。いや、「有難いこと」だと思っていると言った方がより正確だろううし、広い意味で「皇室を愛している」と言っても良いだろう。私は「皇室を中心とする大家族としての日本人」という枠組みを肯定し、居心地の良さを感じているのだろう。

 だがしかし待て、その「肯定」は自ら考えた結果なのか?もしそうでなければ私の「皇室への思い」も一種の「思考停止」と見做すべきではないか。

 作家トールキンは「英国における神話の不在」を憂い、民族固有の神話の代替物として「指輪物語」を書いたとどこかで読んだことがある。神話は概して民族と強く結び付いており、民族のアイデンティティにも関わる重要なものだ。「共通の神話の共有」の有無は「同胞」かどうかの大きな判断材料となり得る。ネイティブアメリカンの部族ごとの神話は共通点も多いが、小さいものの重要な差異があるという。 「共有する神話」という観点からは、ネイティブアメリカンをひとくくりの文化的民族区分と見做すことには無理があるということなのだろう。中国の民族同化政策の胆のひとつは、明らかに個別の民族固有の神話(或いは宗教)のはく奪である。とある文化人類学者が書いたように、「三世代にわたって独自の神話が伝承されないと、その民族は失われる」のである。

 「皇室を中心とする大家族としての日本人」という心情的な枠組みは政治的な形態である「国体」とは実際になじまないものだが、戦前の「国家神道」を介して「心情的な形態」と「政体における国体」とは緩やかに結び付けられた。それ故に、戦後の教育において「国家神道」との分離が難しい「神道における神話」はほぼ語られなくなった。私の世代でも「いなばのしろうさぎ」「スサノオの八岐大蛇退治」がせいぜいである。さらに戦後、東宝が特撮映画「日本誕生」、東映がアニメ映画「わんぱく王子の大蛇退治」を製作した時代とも明らかに現在の状況は違う。

 現在の日本人において、「神道における神話」は共有されるものとはなっていない。では日本人としてのアイデンティティを何処に求めるべきか。そこで最初の話に戻る。サッカー日本代表への熱狂、サポーターの振る舞いを私はナショナリズムの発露とは思えないと書いた。では何かと問われると、それは「日本人なら、頑張っている日本人を応戦するよね」といった極めて曖昧な共通認識だ。なぜ曖昧なのかというと、その共通認識自体が「日本人」と「日本人以外」を分ける要素を一切含んでいないからだ。でもそれはそれで良いのではないかと思う。

 「ULTRAS NIPPON」に代表されるサッカー日本代表サポーターの応援は熱狂的であり、ふがいない試合に対しては抑制されてはいるものの不満も隠さない。相手国を貶めるようなことはせず、試合後にはスタンドのゴミをちゃんと片付けるなどとも聞く。おそらく彼らには「日本人ならどう振る舞うべきか」ということに人一番自覚的なのではないかと思う。なんとなく受け継がれてきた日本人の美徳とでも言うべきもの(それは小さな島国の中でひしめき合った暮らしてきたという事実とは不可分では無い)を図らずも彼らは引き継ぎ、実践しているのではないかと思う。

 「日本人とは?」という問いをひとまず封印し、「日本人ならば○○○」というところに共通点を見出す。だからただ突っ立っているだけでは日本人同士でも日本人とは認識できない。せめて日本語を話し、如何にも日本人然とした振る舞いをして初めて互いに「同胞」と認識できる。一部の観光国では買い物をするとすぐに日本人と分かるそうである。少なくとも中国人、韓国人、日本人のうち、買い物時に客なのに店員に礼を言うのは日本人だけだという。「他者の視線」を要求するところがちょっと弱いが、美点と呼べる価値観或いは倫理観に従った「日本人ならばこう振る舞う」という共通認識で結び付くのも悪くないと思うのだ。確信犯として、私はそういう枠組みを受け入れ、しばしの思考停止状態に身を委ねてみようと思う。

 ちなみに「ネ申○○○」の共有は、比較的共通した価値観を持つ者同士の「生ける神話」の共有と見做すこともできるのではないかと思う。そして、そういうものは常に求められ続けているのだろう、日本人はこれまでも「○○の神様」を多数産み出してきたではないか。それと何が違うのか。一種の思考停止であることは認めよう。だが、力のある一部の人間はいったん産み出した「ネ申」をもやがて超えてみせる筈だ。だから、幾ら卑近であろうとも今現在の「ネ申」をもって将来について語ったり将来を憂えたりするのは正当ではないだろうと思う。

 ただ、あなたの「ネ申」が私にとっても「ネ申」たり得るかは別の話だ。「思考停止」が許されるのは、「思考停止」状態にあることを自覚できる人間だけであることをお忘れなく。私はあなたの「ネ申」よりも先に行ってるかもしれない。

 最後に一言。

 こんな私でもとある分野で海外の人間から"almost a god"と呼ばれたことがある。「私如きを"God"と呼ぶようじゃこの分野、レベルは知れてるな」と一瞬でも思ったことがあることを告白しておこう。もしあなたが多数の「ネ申」を持っているようなら、ちょっとは自分の有様に思いを巡らすぐらいはしてもいいんじゃないかな。ちなみに私は「ネ申」を持っていない。

2013/11/10

手元のソフトシンセ、矩形波対決!

 ファミコンなどのビンテージ(?)ゲームコンソールを特徴づける音として、矩形波に基づく音色がある。矩形波は「凸と凹のみから成る波」で、0を中心に-1と1(或いは0.5を中心に0と1、OnとOff)の値しか取らない。

 ファミコンで使われた音源チップでは、波の振幅を与えるレジスタに0か1を書き込み、これを時間毎に書き換えることで矩形波やパルス波を表現する。例えば"11110000"といった具合に時間的にレジスタを書きかえれば矩形波を表現したことになる。"11001100"とすれば1オクターブ音程が上がり、"11000000"とすれば音程は同じの25%の矩形波、或いはパルス波となる。ただし、ピュアな矩形波を維持できるのはD/A(デジタル/アナログ)変換するまでで、私達の耳に届く音はD/A変換器やスピーカーなどのアナログ回路により歪んでしまう。実際のところ、オシレータ―(発振器)がアナログ回路でのみ構成されるシンセでは発振時から既に歪んでいる。じゃぁフルデジタルシンセならピュアな矩形波が出せるかというと、これが意外にできなかったりする。というのも、「アナログシンセの音を再現する」ために「歪んだ矩形波」をわざわざ用意していたりするからだ。

 で、手元のソフトシンセで可能な限り「ピュアな矩形波」を発振させて、波形を比較してみた。比較したソフトシンセと大まかな結果は下記の通りだ。なお、波形データは44.1kH、24bit(CDが44.1Hz、16bit)だ。
  • Magical 8bit Plug
    チップチューンユニットYMCKの公式ページからダウンロードできるフリーのVSTi。結果を見て頂ければ分かる通り、出てくる矩形波のピュア具合は半端なく、「矩形波界(?)のベンチマーク」たり得る素晴らしい出力結果と言える。平行直線と直角から構成される波形には全く文句の付けようがない。また、立ち上がりが0→1ではなく-1→1なのはこのVSTiのみで、これは私の耳でも差は分かる。同じコンセプトに基づくVSTiとしてSINTENDO、ファミシンセⅡなどがあるが、少なくとも矩形波のピュアさに関してはMagical 8bit Plugには及ばない。

  • Steinberg Retrologue
    アナログシンセをシミュレートしたVSTi。予想に反して矩形波のピュア度は高い。Retrologueは音色を作っていていまいちアナログシンセっぽくないと感じることが多いのだが、オシレーターからの元波形がアナログシンセよりもデジタルシンセっぽいのかも知れない。如何にもアナログシンセ然としたUIとのギャップが何とも。

  • SynthMaster 2.6
    オシレータをBasic、波形をSquareに設定。ビンテージアナログシンセの歪んだ矩形波は別途用意されているのだが、意外や歪みが一番大きい。ここまで歪むと私の耳でも音色の違いが分かるレベルだ。

  • Cakewalk Z3TA+2
    アナログシンセ風の歪んだ矩形波をオシレータにセットし、1ビットまで量子化するオプションを使用。ほぼRetrologueと同じ波形が得られる。

  • Native Instruments RAZOR
    矩形波のピュア度ではMagical 8bit Plugに次ぐが、直角が出ていないのは残念。 

2013/11/9 CBCラジオ×U-strip夜用スーパー「電磁マシマシ」

 文脈ははしょるけど、モノフォニックアナログシンセ(Roland System100M)を使ってスタジオでオーバーダビングによる楽曲制作するという企画。お題はYMOの有名な曲、あの歌謡曲っぽいつまらないアレですよ(これは誉め言葉の筈)。

 「オーバーダビング」というのは、複数のプレーヤーが「いっせいのせ」で楽器を演奏して録音するんじゃなくて、楽器毎に別録音すること。今回の企画では音源は単音しか出せない(同時に2音以上は出せない)モノフォニックシンセ1台(故障対策で+1台)だけなので、ベース、ドラム、メロディーなどを同時に鳴らすことは当然出来ない。だから、それぞれの音色を作ってはその音だけを録音していくしかない。

 あ、「多重録音」とか言ってたアレですよ。とは言え演奏データ自体は用意しておいたMIDIデータを使っているので、いわゆる「同期」は気にせずに音色作りに集中できる…という辺りを逆手に取って「こんなもんできました」というような展開。ただ、個人的には苦手な画だったので、音だけ聞いてました。ワイワイ感は良いんだけど、展開や画は最初っから最後まで痛い感じ。頭の回転が速い二人が向かいあっているのだが、一方は男性的な頭の良さ、もう一方が女性的な頭の良さの持ち主みたいな感じだからなんか咬み合わない、という感じの気持ち悪さ。会話が成り立っているようで実は成り立ってない、っつーか、要らん人をスタジオに入れてはいかんよ。

 オーバーダビングと言えば、映画「エクソシスト」で使われたマイク・オールドフィールドさんの楽曲「チューブラ・ベルズ」、ウェンディー・カルロスさんとか冨田勲先生とかのモーグ作品とかが完全にそういう作り方。何のことはない、実はかつての当たり前の楽曲の製作法なのだが、「出来上がりが読めない人間には出来ない」製作法でもある訳です。逆にハプニングをどう生かすか、みたいな所もある訳ですけどね。

 「ソフトシンセを立ち上げたら、まず全パラメータ設定を初期化します」という私の姿勢は、昔堅気的には正しいみたいです。ま、出来たものが全てですけど。

2013/11/08

日産車のデザインが大嫌い

 これは秘密なのだが、私は日産車のデザインが総じて嫌いである。特に酷いのはキューブ、何がまずいってテールランプの位置が低すぎる。軽トラも真っ青な凄い低さである。これを横開きの後部ドアのせいにしてはいけない。ルノー・カングーは観音開きの後部ドアと高いテールランプ位置を両立している。

 ここでデザインとは「形態」だけではなく「機能」も含んでいる。キューブのテールランプの低さは、「安全」という機能の観点からは絶対上手くない。欧州車は総じてテールランプ位置が高めだが、これは明らかに「安全」に対する判断が絡んでいる。キューブのデザインは「他者に対する配慮に欠ける失礼なもの」としか思えない。


 キューブに対する印象の悪さは、キューブ・キュービック時代のコピー「キューブ、マイルーム」から完璧に耐えがたくなった。車内というのはパブリックスペースであり、マイルームなんて思われては困るのである。加えて、キューブドライバーのうち周囲の状況を読まない運転をするドライバーの比率は他車種と較べて明らかに高い。これらの話は私個人の感覚だけではなく、会社の同僚や車好きの友人達との共通認識である。キューブが前に居ると、ついつい車間を大きく取ってしまう。

 ジュークのライト周りの処理はアイディアとしては面白いと思う。が、全体の「形態」は品が無く貧相で、独特のライト周り処理の面白さが完全にスポイルされているというのが私の偽らざる感想だ。ノートやマーチには面白みすら感じない。もしトヨタ・アクアの「形態」があそこまでスパルタンな方向(走り屋風のゴツさを備える)でなく可愛い方向に振られていたら、日産のコンパクトカーのシェアは落ちてたんじゃないかな。

追記(2013/11/12):

 友人より「あんたの車も大したデザインじゃないんじゃないの?」というツッコミ。いやぁ、リアのデザインは秀逸ですよ、形態的にも安全的にも。プントはちょっと凹凸が淡白だけど、パンダは良い塩梅だと思います。対してフロントは確かにつまらないです、四世代前ぐらいのトヨタ車みたい。でも貧相な形態ではないです、断じて。

2013/11/07

一回は観とけ!三度!

 映画「ライトスタッフ」などで存在感を示したローバジェット(低予算)VFXスタジオ乱立時代のひとつの到達点、「ロボジョックス(Robot Jox)」。B級ですよ、そうですよ。でも「宇宙空間では爆発音がしない」と言う点は実にリアル、問題は「宇宙に行った理由が不明」というところ。最後の戦闘に出てくる多脚敵ロボも何気にカッコいいと思います。

オヤジのハートもわしづかみ、博多のご当地アイドル。

 アイドルグループ「Rev.from DVL」のメンバーで、現役中学生の橋本環奈(かんな)さん、こりゃイカン。とにかくJタウンネットニュースの記事「Googleトレンドの「急上昇中」で博多のローカルアイドルが1位!」を見ちゃらんね。

 表情が多彩で、ビビアン・スーさんぽかったり星井七瀬さんぽかったり。ジェネット・マッカーディさん同様に見ててとてもなごんじゃいます。

2013/11/06

Native Instrument社にまたもしてやられたか?

 REAKTOR PlayerとREAKTOR(フルバージョン)のどちらも使ったことのある知り合いと電話で話をする。

 「あ、Playerは全然ダメ。アレは使い物にならん」とあっさり言われる。そもそも別物で、フルバージョンの安定性は段違いに良いそうな、っつーか落ちた経験が無いそうな。これは「REAKTOR買え」と言われたも同然。

 またもやNative Instrument社にしてやられたか?

2013/11/05

使っているソフトシンセについて、ちょっとこぼしてみる

 ちなみにOSはWindows7 64bit、DAWはCubase7.0.4ですよ。
  • Native instrument RAZOR + REAKTOR Player
     なんかエラく不安定で、未だにパラメータをいじるところまで到達できない。OSのカーネルすらクラッシュさせるぐらいの破壊力のある落ち方をする。きっとどっかでメモリーリークが発生してるよ、原因はVST-Bridgeかも知れんけど。REAKTORにすれば良いのかしらん。だったらREAKTOR単体で安く売ってくれ、インストゥルメントはひとつも要らんから。

  • Cakewalk Z3TA+2
     大好きだったCakewalk PSYNIIの後継として導入。何でスタンドアローンプログラムが有るのか最近になってやっと分かった。音色作りだけに注力しようとすると、DAW立ち上げる必要はないんだよなぁ…。
     事前に「できる」と分かる音色は割とあっさりできるんだけど、逆に苦手と言うか未だに作り方があるのかどうかも分からない音色もあるのも実態。ウルトラセブンのUFO風の音とかラムちゃんの飛行音風の音なんかは作れるようになりました。驚きが無くなって、今はちょっと倦怠期みたいな感じ?

  • KV331 Synthmaster2.6
     アディティブシンセ部をもっと理解できるようになったらきっともっと面白い。フィルターのレゾナンスを強くすると豪快に音が痩せるのがリアルというか何と言うか、この辺りはZ3TA+2とは全く違う。とにかくプリセットのパラメータを睨んで勉強中。
     おそらくZ3TA+2で出来ることは全部出来る。アンサンブルやユニゾンをONにするだけでプアな音が一瞬でリッチになるのは便利。

  • Steinberg Padshop
     Cubase7に添付。こいつを触ってグラニュラーシンセってやつが分かった気になった。Z3TA+2で作ったパッド系の音とか自分の声とかを元波形に使ったりするとちょっと面白い。

  • Cakewalk D-Pro
     基本的にはサンプラーだからメモリ使用量が多いのは致し方ない。ピアノの音とかは重宝。オシレータはしっかりしている(低域から高域までちゃんと出る)ので、プリセット音色をフィルターで加工して使うことが多い。

  • KORG M1
     「聞いたことあるぞ」といった成程の音が出るが、VSTiとして使っていると時々瞬間的に重くなって(CPU負荷が高くなって)イライラさせられる。こいつばかりは購入して失敗かなぁ。

  • Steinberg Groove AGENT ONE
     Cubase7に添付のドラム音源(サンプラー)。パッド毎にレイヤーを組めるし、とにかく自分の音色セットを作っていくと、結局他のドラム音源はどんどん使わなくなってしまう。

2013/11/04

iPod touch(Gen 5)ではiOS7.0.2以下は無かったことにするが吉

 音楽プレーヤーオンリーユースならば、iPod touch (Gen 5)のiOSはとっとと7.0.3にするのが絶対吉。なぜかと言うと、「操作が分からん!」という辺りが劇的に解消されているから。

 iOS7.0.2までは特定の操作に対して「画面上の非常に狭い領域をタップする必要」があったのだが(例えば画面上端中央付近のピンポイント領域)、裏を返せば「タップしても何も起きない画面上の領域」がいっぱいあったと言うことで、なんとも画面の大きさを活かしていないUIと言えた。「画面上の非常に狭い領域をタップする必要」なんて、私みたいな実験癖のある人間でもないと普通気付かない。ま、気付いたからって感心なんか出来るはずもなく、あきれるだけだ。

 音楽プレーヤーユースに限れば、iOS7.0.3では「タップしても何も起きない画面上の領域」がほぼ無くなっている。特に、アルバムカバーのタイル表示より下の階層の操作に関して多くの変更、というかお馬鹿な仕様がかなりまともになっているよ。

2013/11/03

私の金銭感覚はおかしいのか or かつて「生きてて辛い」と感じていた一個人のぼやき

 車の購入契約をした。決して安い買い物でないのだが、あっさりと決めてしまった。もちろん布石が無かった話ではなく、ある種既定路線と言って良いだろうし、むしろ3年遅かったと言って良い。

 実際のところ3年前は一番健康状態が悪かったころで、車の購入なんて考える余裕なぞ無かった。そういう意味では体調が本来のそれに戻りつつあるとも言えるかもしれない。主観的には「3年遅れたことで、自分の望んでいたものにより近いものが購入できた」とすら思う。裏返せば、「3年前に妥協して購入していたら、今頃後悔していたかもしれない」ということであり、これこそ「遺憾ですとも流ポジティブ思考法」の真骨頂だ。

 で、

 私の父親は譲れるところと譲れないところをはっきりさせる人である。買い物、特に毎日使う物の購入には一切と言って良いほど妥協をしない。片や母親はネガティブ思考のスパイラルにハマって自縄自縛状態に陥りがちな人だった。勘違いしないで欲しいが、幸いにして両親とも健在だ。母親についてのみ過去形なのは、今は全然違うからである。父親は母親のネガティブ思考を好しとはしなかった。そして、ほとんど40年近い時間をかけて母親を変えたと言って良い。時間はかかろうとも、人は年を重ねてからも変われるという良い例だと思う。

 親戚に言わせると、私の見た目はほとんど父親のコピーのようなのだそうだ。若いころは「?」だったが、今や少なくとも自分の声は父親のそれと瓜二つであることが良く分かる。にも関わらず、精神的なものはほとんど母親のコピーだったと言って良い。中学生までは本当に生きてることが辛かった。なぜ辛かったのか?

 転機は高校時代に運動部に属し、そこそこの結果も残しつつ、3年生の夏休み前に円満に引退したことである。部活を続けることは母親はもちろん、担任教師からも反対され続けた。高校生になって初めて、私はガチで「部活を続けることは譲れない」という覚悟を示すことになった訳だ。ちなみに父親は賛成も反対もせず、それでも公式試合はよく観に来てくれた。応援もしてくれたし、怪我が付きものの競技ゆえ身体の心配もしてくれていたのだろう。が、おそらく「私の覚悟」の顛末も見てやろうとも考えていたはずだと思う。実は円満引退で「私の覚悟」が終わった訳ではなかった。「私の覚悟」の成就には、母親や担任教師が部活を早くやめるように説く理由、つまり大学受験も成功させなければならなかったのだ。結局一点突破戦術に徹し、受験は1校のみという背水の陣まで敷いてなんとか大学に合格できた。かくて、「私の覚悟」に対して明確な結果が出た訳だ。

 中学生までの生き辛さの大きな原因が、「本来は譲れないところを譲ってしまう態度」にあったことが今では良く分かる。更に、「譲れるところと譲れないところをはっきりさせる」ためには、自分を等身大に捉える努力と、一種のセンスの良さ(読みの良さ)が必要だということも改めて分かる、そしてそれは意識し続ければ一定のレベルまでは高められるということも。

 結局、「私の覚悟」の顛末は私を変え、母親にも強く影響を与えることになったようだ。父親の無言の教え(本人もどのくらい意識的かは分からないが…)は、ざっくり纏めると以下のようなものだ。
  • 悩んでもしようがないことには悩まない。ただし、悩まなくても良いかどうかは「熟慮の上で判断」しなければならない。
  • 自分で結果がコントロールできない事項に対しては、然るべき対策を早めに打って結果の振れ幅を小さくする努力をすることしかできない。ここで悩むことには実質的に意味が無いし、対策については内容、タイミングともに重要である。
  • 上記の態度で事に望む限り、「結果オーライ」は幸運ではなく、自ら招き寄せた結果と考えて良い。この種の「結果オーライ」を多数経験すれば、それは自信に変えて良い。
  • 欲しい物、有って欲しい事は、それらを意識して待っている人の前にしか現れない。実際は、具体的に意識しておかないと、目の前にあっても気付かない可能性ばかり高くなるということだろう。
  • 待っていた人は、待っていた物や事を目の当たりにした瞬間に次に自分がどう振る舞うべきか判断できる。
  • この期に及んでまだ選択に悩むようなら、どれを選択しても結果に大差はない。結局、悩みがいはない。
私の経験則も更に加えよう。
  • 自分の直観を信じられるようになったら、直観に従おう。
  • 「やらなかったこと」を悔やむ意味は基本的に無い。「次はこうしよう」と考えるきっかけぐらいの意味しかない。「次を上手くやれればお釣りがくる」ぐらいに捉えておいて、「次は上手くやる」ことに注力すべきだ。
「なんか生きてて辛い」と感じる人は、最後の項目を特に意識してみよう。辛くなる原因の種は日常の友達との会話の中にすら存在している可能性がある。大学生時代の私は、毎夜(酒を飲んだ日や徹夜した日はもちろん除く)ふとんに入ってから1日の自分の言行を振り返り、「自分的にはOK/NG」を判断し、NG事項に関しては「次はこうしよう」というイメージをできるだけ具体的に思い描くことを続けた。もちろん、OK事項はニタニタしながら反芻しておこう。これは結局のところ、「譲れるところと譲れないところをはっきりさせる」ことのできる自分を形成しようとする努力だ。

 「本来は譲れないところを譲ってしまう態度」は「他人にも自分にも嘘をついている状態」と言い換えて良いと思う。「なんか生きてて辛い」のは当たり前だ。キレるところまで計算づくで出来ようになれば、「遺憾ですとも流ポジティブ思考法」の免許皆伝だ。大学も就職先も私は直観的に選んできたこと、これら選択が「結果オーライ」だったことをここで明言しておこう。

 さて、やっと本題に入る。

 今回の車の購入契約のような高額の支払いが発生する事項に対して私が余りにあっさりと態度を決めてしまうため、「お前の金銭感覚はおかしい」と言われることが多い。が、これは大いなる誤解と、やはりちょっとおかしいかもというところが入り混じったものだ。
  • 自分でも「衝動買い」と照れ隠しに言うこともあるが、実は自分の中では「衝動買い」は一切無い。まず、「自分の経済力」に対しての判断が購入に至る前に白黒付けられており、「自分の経済力」に釣り合わない額の買い物は最初っから選択肢とはなり得ない。加えて、「有ったら良いな、有ったら買うな」と既に考えたことのあるものでなければ、購入という選択に瞬時に至ることは無い。
  • 「譲れるところと譲れないところがはっきり」していて、かつ、上記の「自分の経済力」で選択肢と成り得る額の買い物に関しては、「支払い額の大小」は何らの判断基準とはならない。むしろ時期を逃して「買わなかったことを悔やむ」という結果の方が私にとって望ましくないものということだ。つまり、私の買う/買わないの判断において「支払い額の大小」の占めるウェイトが余りに低いのである。いや、はっきり言おう。「支払額なんて全く気にしない、悩んだり考えたり値切ったりする『時間が惜しい』」
結果、「買ったけど結局使わなかった物」の比率は凄く低いんじゃないだろうか。

 そう、大事なことをひとつ言い忘れるところだった。
  • 自分に対する「時間の値段」を決めておこう。
時給X円のバイトをしている人なら、「X円値切ったりX円安い店を探すのに1時間かけてしまっては収支は実はトントン、1時間を超えてしまうと実は収支はマイナスだ」という考え方もあるよという提案だ。極端な話、趣味で使う物を安く買うために時間を使い、結局趣味に使う時間が失われたら本末転倒だよね。

2013/10/30

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その3

  • リピッシュの耳
    マニアックですね。アレクサンダー・リピッシュ先生についてはウィキペディアで。「リピッシュの耳」というのは「主翼端の下げ」で、有名な例はハインケルHe162。「リピッシュ先生の耳」ではなくて「リピッシュ先生の提案したある犬種の耳みたいな主翼端下げ」ですので念の為。効能は飛行時の横方向安定性の向上で、類似の構造はMig-25の試作機や、イランのF-313(笑)とかに見られますね。
    これがHe162、ちなみに"M23"は「見本(試作機)23」の意味です。
  • イデオン 絶望
    また来ました。

  • ヤマト2199 itune 音質 ひどい
    最近はかなり良くなりましたが、iTunes Storeの初期の楽曲データは音質が酷いものが多かったのも事実。同じ楽曲をCDから同ビットレートのAAC形式でiTunesに取り込んだところ、ダウンロードデータより格段に音質が良かったという経験は何度かあります。ダウンロードデータでは音の奥行き方向の定位が完全に潰れていた、とかが典型的な例。モンティ・パイソンのネタで"How could you miss?!(お前らどうやったら(銃の狙いを)外せるんだ?!)"というのがありましたが、将にそういう感じ。どうやったらそんな酷い音質にできるの?ってことです。そういうのに限って非プロテクトデータへの更新がないとか、最初が駄目なところは駄目な状態を平気で放置できるようです。どうなんですか、 エイベックス・トラックスさん?
    もしOST1のことならば、そもそものマスタリングが酷い(という表現でも生ぬるいほどの絶望的なまでに恥しい出来、こんなものにお金を払ってはいけません。演奏者にも失礼です。)ですからもうどうしようもありません。非圧縮のCDリップデータを違法ダウンロードしてもCDを買っても音質的には何も良いことはありませんし、iTunes Store並びにAppleには何ら非はありません。

  • 奥さんと連絡するディーラー
    探偵の出番でしょうか?ストーリー有り気な珠玉の検索ワードかも。

  • jjj
    じぇじぇじぇ?

2013/10/29

「宇宙戦艦ヤマト2199」Vol.7で地球帰還です。

 「宇宙戦艦ヤマト2199」の最終回をTVで観たあと、下記のように書いた。
単にご都合主義で、無用に感傷的で、時に演出が過剰に感覚的で、ネタを散々食い散らかしながら大事なところに限って回収しなかったのが「宇宙戦艦ヤマト
2199」だ。物語や世界観との整合を欠いた「ちょっとしたアイディア」は「とんち」ではない。物語や世界観の論理性や合理性の欠如は回を重ねるにつれて
耐えがたいレベルにまで達し、夢の機械「コスモリバースシステム」は作品の製作者のためにのみ存在することがあからさまとなり、「青い地球の回復」のカットにカタルシスはない。
Vol.7をあらためて観てもその思いは変わらない。むしろながら見だったTV放映時よりも印象は悪くなった。引用の多さはそのセンスの無さも含めて耐えがたい。「罪と罰」の本の登場は、「罪と罰」をちゃんと読んだ人ほど意味が分からないんじゃないだろうか。引用に対してどの程度腹くくりができていたのだろう。いかにも表層的、独りよがりな感じは「プロの作品」としては観ていて実に気持ち悪い。挙句の果てには"Battlestar Galactica"を引用したかのような「どこかで観たな」というカットのオンパレードである。

 キャラクターを多数出しながら群像劇としての構造はついに与えられず、消化不良との印象も否めない。

 製作者達は本作の物語にきっちりとした骨格も筋肉も与えていない。これは一種の例えだが、言いたいことは「つまらない雑音」をねじふせてでも「物語」を視聴者に「物語」と感じさせるだけの「力」がないということだ。

 TVアニメシリーズ「ラーゼフォン」も似たような構造を持っている。物語全体としてはヒルコの如くぐにゃぐにゃで骨格は無いに等しい。「東京ジュピター」から街中の映画のポスターまでも含めて多くの引用はつまらないし、センスがあるとも思わない。映画版に至っては何もかもがギャグにしか思えなくなる、たちの悪いTVシリーズのパロディのようだ。

 が、第19楽章のような回もあった。第19楽章の戦闘シーンでの街中の電光掲示板などの描写は、真面目に考えると「理屈が全く分からない」。しかし、前半での細かなエピソードの積み重ねが不合理な描写を力ずくで成立させる。「力ずく」には骨格も筋肉も必要だ。一瞬であっても物語が「力強さ」を獲得すれば、「感傷的で、時に演出が過剰に感覚的で」あっても「理屈が全く分からなく」ともその物語を受け入れることができる。別の言い方をすると、「理屈が全く分からなくてもええやんけ」と言えるようになる。「良いものは良い」と言う表現は実は全然論理的じゃないが、そうとしか言えないものの一つや二つは誰にだってあるだろう。

 「宇宙戦艦ヤマト2199」はついにその種の「力強さ」を獲得できぬまま終わった。なんとも残念なことだ。新作劇場版は「力強さ」を獲得できるだろうか。

2013/10/24

F-22 vs Rafale

 会社の同僚に教えられ、フランスの戦闘機ダッソー・ラファールが模擬空戦でアメリカのステルス戦闘機ロッキード・マーティン F-22 ラプターを撃墜してしまう動画を観る。

 HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)の表示を勝手に解釈しつつ、気になるところというか見どころと言うかを気ままに挙げてみよう。
  • 冒頭
    画面左端に"SIM""DGFT"と表示される。おそらく、「模擬ドッグファイト(模擬近接戦闘)」モードに入ったということだろう。上部の表示は左から対気速度とマッハ数、機体の方角、高度(三角形が回って動く円内)だろう。また"RDR"はレーダー、"AOA"はアングル・オブ・アタック(迎え角、機体の進行方向に対する機首の角度)だろう。

  • 0:11辺り
    画面左端近く、高さ方向中央に丸と十字形が表示される。十字形に対する丸の位置が自機の機体方向に対する敵機の位置と思われる。つまり、パイロットにから見て敵機は左上にいること、そして敵機であるF-22は「ラファールに既にロックオンされている」。
    画面やや左下の"MIW 6 EM"は兵装としてアクティブレーダーホーミング型空対空ミサイル"MICA EM"が選択されたものと思われる。

  • 0:30辺り
    画面右端下側の"G"の下の数字は加速度だろう。表示からはパイロットは8.0G(重力の8倍)を超える加速度に呻いていることが分かる。

  • 0:40~0:53
    選択兵装が"MIR"に変わる。おそらく赤外線画像式ホーミング空対空ミサイル"MICA IR"を選択したものと思われる。F-22が画面上部中央から画面中央右端へと移動し、画面からF-22が消える直前にパイロットが「フォ…フォックス・ツー」とミサイル発射をコールするが、ミサイルがF-22をきっちりロックオンしているかはちょっと不明で、おそらく撃墜とは判定されなかったと思われる。

  • 0:55
    選択兵装が"GUN"に変わる。画面中央付近をうにょうにょ動く曲線は発砲した際の弾丸の軌跡を表しており、ロックオンした標的が射程内に入ると先端付近に円弧状の表示が現れることから「スネークアイ(表示法)」と呼ぶことがある。

  • 2:11
    画面右下に"FUEL"の表示、「残り燃料が少ない」という表示?

  • 2:17
    F-22を画面中央に捉え、スネークアイ表示の曲線が完全にF-22の機影に重なる。おそらくこれで「ガン・キル(撃墜)」と判定されたと思われる。
フランス語は読めないので模擬空戦の初期条件は不明だ。上記したように、ムービー冒頭で既にF-22はラファールにロックオンされているように見えることから、F-22とラファールが全く対等な条件から模擬空戦に入ったとはちょっと考えにくい。といったん思ったけど、完全に正面からのスタート?

 個人的にちょっとびっくりしたのは「HUD表示が基本的に英語であること」。フランスには意地でも英語は使わないってイメージがあるから、なんかフランスっぽくない。まぁ、NATO加盟国だし、少なくとも民間航空の標準語は英語だから仕方ないのかな。

2013/10/22

「はやぶさ」は「隼」だった!?

 「はやぶさ」と言えば、サンプルリターン技術の実証と言う本来の目標を達成するとともに、小惑星イトカワの表面サンプルを持ち帰るという学術的成果も挙げた宇宙探査機、特に説明は要らないだろう。

 故あって、「はやぶさ」プロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めた川口淳一郎さんの講演(の残念ながら一部)を聞く機会を得た。内容については、実際に講演を聞く機会を是非見つけて確認して欲しい。ここでは、講演でのプレゼンテーションで示された二つの「とんち」を紹介しておこう。

①「はやぶさ」はまさに「隼」だ!


②「隼」と「人」で(小惑星表面サンプルを)「集」めた。

2013/10/21

原子力発電は必要か?

 原発推進/反対の二分法に従えば、私は間違いなく推進側ということになる。ただ少しだけ丁寧に考えを書かせてもらえるならば、「我々は原発なしでは成り立たない生活様式を既に選んでしまった」という表現がより正確だ。そういう考えに至ったのは1985年ごろ、私が大学生になるころだ。その考えは今も変わらない。むしろ、より強くなっているというのが正直なところだ。

 1960年代生まれの人間の一部には、抜きがたい幼少期のトラウマが幾つかあり、一部は未だ解消されていない。
  • 1999年に恐怖の大王が降って来る。
  • 30年で石油は無くなる。
  • オゾン層の破壊によって強烈な紫外線が地表に降り注ぐようになる。
  • 全面核戦争が起こり、人類は絶滅する。
  • 地球温暖化が海面上昇を引き起こし、人類の生息域が著しく制限される。
ざっと、こんなところだ。

 恐怖の大王は置くとして、オゾン層の破壊と全面核戦争については様々な人々の努力、決断によりほぼ解消されつつある。石油枯渇も採掘技術の進歩によってやや先の話となり、シェールオイルやシェールガスが採掘可能となることで利用可能な化石燃料の埋蔵量(可採量)は増えたと言える(ただし現在のシェールガスの採掘方法の環境、地域へのダメージについては極めて悲観的な立場だ)。また、メタンハイドレードの採掘技術開発も進んでいる(気象変動による海流変化がメタン再放出に繋がる可能性もあり、メタンハイドレードの存在は両刃の剣とも言える)。

 となると、残りは「地球温暖化」である。先の台風被害も見るにつけ、気象変動は動かし難い事実として認めざるを得ない状況と思える。いわゆる温室効果ガス排出を原因とする地球温暖化は、いよいよ抜き差しならないフェーズに入った可能性が高い。近年の研究で、地球温暖化は明らかに加速傾向にあり、さらに進行を加速する要因や新たな問題の発生が予測されるという。
  • シベリアなどの永久凍土の表面が溶け始めた。永久凍土内には温室効果ガスであるメタンが大量に閉じ込められており、永久凍土が溶けることによってメタンガスの放出量が加速度的に増大、永久凍土の溶解も加速されて地球温暖化が一気に進む可能性がある。
  • 各地の大陸氷河は1990年代から後退傾向にあり、1980年代以前に形成された氷河が溶ける可能性が高まっている。1980年代以前の氷河には、炭酸ガスのほか、排出規制以前の化石燃料の燃焼や金属精錬加工過程で大気中に放出された重金属類、大気圏内核実験で大気中に放出された放射性物質を含んでいる。このため、氷河を水源とする水は生活用水としては不適となるどころか、あらたな公害病、被曝症状の発生源と成り得る。
両者ともに1980年代には既に警戒の声が挙がっていたが、環境保護に感度の高い欧州の一部の国を除くと、全くこれら警戒に対して積極的に反応した国はなかった。「我々は原発なしでは成り立たない生活様式を既に選んでしまった」という思いの出発点は、まさにここにあった。

 だから、採掘~発電~使用済み燃料処分の全ライフサイクルで炭酸ガス放出量が少なく、かつ排出量が管理可能な原子力発電に期待したし、それを進めることに一定の意味があるというのが私の考えだ。「我々は原発なしでは成り立たない生活様式を既に選んでしまった」のは仕方ないとしても、「何時まで原子力発電に頼るつもりなのか?」という問いかけに対する答えを口にするべき人間が口にしないことに非常にフラストレーションを感じる。

 1980年代前半の太陽電池は余りに変換効率が低く、風力発電用風車も材料の関係で大型化は望み薄だった。地熱、海水温度差、波力などの他の再生可能エネルギーも立地の制限や効率の低さから経済性の観点から普及は厳しいものだった。実のところ、これらの状況は今も基本的に変わっていない。人々の意識も決して変わったとは言い難い。先の震災後に様々な「節電方法」がTVなどで紹介されたが、個人的には笑止千万。大部分の工夫は1980年代から私などが当たり前に実践してきたことだ。

 1980年代前半との一番の違いは、蓄電技術のコモディティ化ペースの加速だ。ハイブリッド車はその一つの成果だと言える。蓄電技術のコモディティ化を推進するとともに、国内の炭酸ガス排出量の半分以上を占める自動車からの排出量を低減している。

 蓄電技術のコモディティ化は、一国のエネルギー政策や災害対策を変え得る。これまでの発電における常識は、「電気は貯めることができない」、故に「発電設備の容量は最大使用量で決まる」というものだ。これは、トータルでみた場合の発電総量が、トータルでみた必要電力総量を大きく上回るということだ。100%効率の蓄電技術がもし実現すれば、必要電力総量をいったん満たせば、もはや発電しなくても良いことを意味する。

 「今、原発は必要か?」と問われれば、「必要だ」と答えよう。

 「なぜ?」と問われれば、「地球温暖化対策と蓄電技術のコモディティ化を進める上でのベース電源として、もっとも現実的な選択肢だから」と答えよう。

 「将来も原発は必要か?」と問われれば、「原発依存脱却のシナリオを明確化し、具体的な目標と施策を決定し、それらを確実に実行しない限り必要だ」と答えよう。

 福島第一原子力発電所事故を経験しながら、国内の原発に対する議論は感情的で、規制側の対応は過剰に性悪説的に見える。そこには、論理性、客観性、合理性は無く、それらに基づく考えの導入を頑なに拒み、ポピュリズムに走る傾向すら見える。「悪を生むための相対的な正義」なんぞ要らないのだ。今こそ、原発の議論に論理性、客観性、合理性が求められていると思う。

 1980年代後半、米国のある工学生グループが掲げたスローガン:
Sunshine is ALL RIGHT! Nuclear power is ALL NIGHT!
私の考えもこれに近いところにある。再生可能エネルギーの導入促進と原子力発電所の再稼働がなぜ排他的なのか理解できない、両者の関係は極めて相補的としか思えない。「将来の原発依存体質の脱却のため、環境変動抑制のため、今こそ原発技術を最大限活用して時間を生み出さねばならない」、これは私にとっては論理的、合理的な帰結だ(客観性は低い)。

 「日本の原発に対する態度の一種の不健全さ」、海外の報道を見るに日本は再び理解不能な「不思議の国」としての顔を見せているやに思える。

2013/10/20

"Bizarre Love Triangle / feat. Megpoid Eng."リボーン

 いったん終わらせたつもりの"Bizarre Love Triangle"だが、さる友人から

「この曲のベースはもっとベキベキしてるもんだろう、カバーってよりコピーに近いんだからさ」

との言葉を頂く。うむ。

 ベース音は勝手知ったる"Z3TA+2"で作っているから、「ベキベキ」させるのは非常に簡単。エンベロープ・ジェネレータ(EG)とモジュレーション・マトリクスをちょいちょいいじること3分ほどで新しいベース音は完成、むしろベース音の輪郭がはっきりした分、全体の再調整に時間がかかった。

 結局、キック(バスドラム)の音は差し替え、他の音も一部定位を縦方向でいじることになった。また、キックとベース変更に伴ってボーカロイドの発声タイミングのリズムに対するルーズさが目立つようになったので、わざとずらしている所を除いて発声タイミングを再調整することになった。

 ベース音を除けば、まぁ、ぱっと聞きでは従来バージョンとの差は分からないだろう。が、自分の中では完全に別バージョンだなのだ。

2013/10/19

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その2

 さて、第2回です。
  • KORG M01dと相性の良いDAWソフト
    KORG M01DはNintendo 3DSソフト、PC上のDAWソフトとの相性とは?3DS持ってないのでなんとも。

  • korg SQ-8 取扱説明書
    さる情報によると、KORG SQ-8の取扱説明書のオリジナルはKORG社内にも今や存在していないとか。海外のオークションサイトに英語版が13ドル程度で出品されています。

  • 宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック rar
    違法ダウンロードが狙いならその行為自体が罰則対象ですよ。"yamato 2199 ost download"の方が効率良いかも、あ、独り言です。
    ちなみに楽曲データの違法ダウンロードを刑罰化してもCD売り上げは回復していないそうで。レンタルで失われている売上の方が大きいのでは?レンタルを許してるからCD価格が下げられないんじゃないの?レンタルによる損失分も上乗せされた定価なんてのは客を馬鹿にしています。定価販売が保証される再販制度に胡坐をかいてちゃ文字通り座して死を迎えるだけかも、音楽業界の都合は理解に苦しみます。
    iTunnes Storeが先鞭をきって開けた風穴のひとつは、「欲しい1曲の為につまらない他の曲の分のお金まで客は払わなくても良い」ことかと思います。裏を返すと、売れる楽曲と同じCDに収録されれば、そのCDが売れる限りつまらない楽曲であってもその著作者には一定の印税が入ります。でも曲単位での購入が可能となると、売れる楽曲にパラサイトすることによる印税収入はもはや望めません。
    通信カラオケも含めて、今や音楽は曲単位で消費される時代になっているのかも。古いとか新しいとかではなくて、CDという媒体自体が「曲単位で消費される」ことに向いていないのは明らか。そうは言っても「所有」することを客が欲する楽曲は、音質も考慮すればCDなどの媒体で供給される意味も価値もあるでしょう。CD売り上げの回復には、「所有」に耐えうる楽曲の提供が必要なだけじゃないのかなぁ。

  • ios702 起動してるアプリを消せなくなった
    音楽ライブラリの肥大化で私はアプリ使わなくなりました。iPhone5Sでは"Blue screen of death"で勝手にリブートとかまで発生しているらしく、一週間で使うのをやめた"Windows ME"を思い出さざるをえません。「今時ブルースクリーン?」って辺りはまさに想定外級、「有り得ない」という言葉は今も昔もAppleのためにあるような言葉です。

  • 宇宙戦艦ヤマト2199 ギャラクティカ
    本ブログ狙い撃ち?某アニメ監督とその周辺狙い?どうでも良いけど"Blood and Chrome"を誉める人のセンスは理解できないっす…

  • ヤマト 出淵 バカ
    ノーコメント。ほんーっとに検索した人がいるのです、それも一人じゃな…

  • スマホユーザー 迷惑行為
    ほんーっと困るのよ。

  • ipod touch ios7.0.2 気に入らない
    iOS7.0.2はかなり良いと思います。音楽プレーヤーで使っている「赤」を目にする度にiPod touch自体を叩き折りたいぐらいの衝動を今も感じますが、大っきらいなだけで、気にいっていない訳ではありません。

2013/10/18

2π- whitenoise limited edition by Standuino

 ふらりとStanduino(チェコ共和国のシンセメーカー)のウェブページを覗くと、50台限定でシンセ"2π"を発売!とのこと。"π"の次は"2π"か…XBOXに例えるなら360の前が180だった、みたいな。ちなみに価格は170ユーロ、「個人的には即買い!って訳にはいかない」といった意味で結構微妙な値付けだねぇ。ソフトシンセZ3TA+2で今やっている「ノイズ作り」は、まさにこんな音を作ってるわけだしねぇ。