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2021/06/08

AKは頑丈だぞ

 Kalashnikov Group(カラシニコフ・グループ)のYoutubeチャンネルで公開されているシリーズ動画、Gun Busters (Разрушители оружия)がYouTubeからレコメンドされた。Iraqveteran8888さんのULTIMATE MELTDOWN!シリーズ同様、銃が壊れたり動作しなくなるまでフルオートでひたすら撃ちまくる動画だ。

 観れば分かるが自社製品が対象でも内容は結構ガチ。樹脂部品が解けて融合しても、それが燃えながらぼろぼろと剥がれ落ちようとも撃ち続ける。コッキングレバーが動かなければ地面や机に叩きつけてでも無理やり動かす。「摂氏700度だね」とかさらっと言われてもねぇ。あ、PPShでもやってるよ。

2021/03/06

ヘーネル・ディフェンス社は実は正当?

 ドイツ陸軍の次期主力小銃と言うか次期主力アサルトライフルは、結局HK416A8ということになったらしい。

 現在の主力アサルトライフルG36の不具合に関する話は、海外の一般ニュースサイトの記事で知った。その後の流れは基本Youtubeの"NHG:中の人げぇみんぐ【実銃解説】チャンネル"の動画での解説でまず知り、ネット上のニュース記事や政府機関のプレスリリースで裏取りする形で追いかけてきた。ちなみにかなり広めの文系知識をバックボーンとした極めて理系チックで論理的な構造を持つ"中の人げぇみんぐ 中の人A"さんのしゃべり/解説は、個人的には聞いていてとても心地良い。染み入る感じでスッと内容が頭に入ってくるのだ。

 さて、ドイツ陸軍の次期主力小銃の選定過程は、全体としてはスムースであったものの、(現時点では)最後に割と大きめのどんでん返しが起きた形となった。 いったんヘーネル・ディフェンス社のMk556の採用が決定したのだが、最後まで採用を争ったヘッケラー・ウント・コッホ社のHK416の採用に突如決定がひっくり返った。原因は知的所有権絡み(訴訟による配備遅延リスクかコスト増のいずれかか?)らしい。

 戦後のドイツ軍(西ドイツ国防軍)の主力アサルトライフルはG3、G36と共にヘッケラー・ウント・コッホ社製だった。Mk556が採用されたとのニュースに関する動画内で"中の人げぇみんぐ 中の人A"さんもそのことに触れていて、「ヘッケラー・ウント・コッホ社の系譜の断絶がついに起きた」旨の発言もしていた。まぁ実際私もそう思った。

 だがちょっと待って欲しい、と言うかその思いと同時に頭に浮かんだ別の思いについてここでは触れておきたい。

 ヘーネル・ディフェンス社は今や小さな会社だが、その歴史は戦前に遡る。世界で初めて「突撃銃(シュトゥルム・ゲベーア)≒アサルトライフル」と呼ばれた銃器は「StG44」だ。そしてこのStG44を設計、製作した会社こそヘーネル社(当時)だったのだ。だからヘーネルMk556の採用は、「アサルトライフルを生んだ国(の後継国家)の軍による、アサルトライフルを生んだ会社(の後継会社)が設計、製造するアサルトライフルの採用」となる。つまり、「世界最初のアサルトライフルの血筋の帰還/復権」との見方もできないかと思ったのだ。ただ、最後の最後でそれは成らなかったし、StG44とMk556の間に技術的な繋がりが無い点はとっても弱いのだが。

 それはそうと、HK416はざっくり言ってAR15の動作機構をダイレクト・ガス・インピンジメント(ストーナー・エクスパンディング・ガス・システム)からショート・ストローク・ピストンに変更したものだ。この点はMk556にしても同じだし、SIG社を始めとした多くの会社でも同じ機構と類似した外観を持つ銃器が製造されている。これら「AR15っぽいけどAR15ではない銃器群=『AR15クローン』または単に『AR15』とは呼べない銃器群」を一言で表現する言葉を誰でも良いから早く決めてくれないものだろうか。 一々書いててめんどくさいんよね。

2021/01/26

AK、更に増殖!

 ここでAKとは、カラシニコフ将軍の手になるAK-47を祖とするアサルトライフルシリーズを指すと思って頂きたい。私の記憶での現行のラインナップは、ロシア軍向けのAK-12/15と、それとは独立した輸出も想定した製品群であるAK-100シリーズだった。ちなみにYoutubeで「AK-103の2つのクローン製品を比較した動画」を昨晩観たばかりなのだが、もうね、AK-74より後のAKは、ピカティニーレールの有無ぐらいの見分けしか付かないです。

 そんな中、以前に紹介したYoutube動画シリーズ「カラシニコヴァ・ショー」に「AK-200」が登場。正直、今までのAK製品とどこが違うのか全く分かりません(T_T)

2020/11/26

カラシニコヴァ・ショー

  RT(ロシア・トゥデイ)はロシアの国営テレビ局で、"RT Documentary"というドキュイメンタリー動画専用の英語版ユーチューブチャンネルを持っている。個人的な魅力は軍事関係の動画が少なくなく、かつ「どこかから持ってきた既に観たことがある映像」ではない新作の映像が多いことだ。

 カラシニコヴァさんは金髪・眼鏡のお姉さんで、キロ級潜水艦の中に入ったり、アサルトライフル工場(旧イズマッシュ、現カラシニコフ・コンチェルン)やT-90戦車工場を見学したりする。それが「カラシニコヴァ(カラシュニコヴァ)・ショー:ロシアの軍事機密」だ。ロシア語の上に英語を被せた音声はちょっと聞き取りにくいけど、1本5~10分と適度に短めで、上述したように「観たことがない映像」も目にすることができる。個人的にはSu-57ステルス戦闘機の着陸脚や機種回り、あと主翼全縁の形や動きをじっくり観察してしまいました。

 最新のエピソード11は「特殊部隊スペズナズ」。センシティブな情報を含む映像なんて含んでないんだろうけど、銃などについて背景情報を持つ人なら何か見つけたりするんでしょうかねぇ。あと、訓練の犯人役?がAdidasのジャージを着ているカットで(ゴプニクかな?とか思っちゃったりして)ちょっと笑ってしまいました。

2020/02/08

X-32、不憫。

 Boeing X-32は、Lockheed Martin F-35の試作型であるX-35と軍の正式採用を争った第5世代ステルスジェット戦闘機の試作機だ。その外観はモダンな戦闘機としては特異な方で、たまにかわいいと言われることはあっても、かっこいいと言われることは稀なようである。ちなみに私は、機首~空気取入れ口周りの形状が見た目だけでなくエンジニアリング視点でも好きであり(一応、流体力学分野で飯を食っている)、特に斜め後方45度前後、斜め上方-10~+10度範囲の位置から見た全体形状にはX-32にしか見られない独特の機能美を感じてしまう。一方とっても長い主脚は・・・アレは色々とマズそうだ。

 さてYouTubeのチャンネル「USA Military Channel 2」で、「【ボツになった戦闘機】ボーイングX-32ステルス戦闘機」と題する動画が公開された。米軍の日本語版公式チャンネルということで未見の映像が含まれることを期待したが、全て既に観たことのある映像だった。また、以前に観たものより高画質だったという映像も無かった。
 X-32とX-35との、つまりBoeing社とLockeed Martin社との闘いのドキュメンタリーとしては、米国PBSネットワークのNOVA枠で放送された「Battle of X-planes(2003)」が有名だ。上の動画中のほぼ全ての映像は「Battle of X-planes」内で観ることができる。00年代後半のころは、このドキュメンタリーの内容はネットの上の戦闘機好きの間では基本教養と見做されていた。私も何とか観る機会を作り、話題について行こうと当時頑張った。

 今現在も大したレベルではないのだが、このドキュメンタリーを何度も観たことで多少なりとも英語リスニング力が向上したのは間違いない。BBCのドキュメンタリー(ユーロファイター・タイフーンやハリヤー、初期ジェット軍用機のものが多い)もそうだが、ドキュメンタリー番組のナレーションは概して聞き取り易い。自分の興味とマッチするドキュメンタリー番組を見つけて原語で観るというのは、外国語のリスニング力を上げる方法としては効率が良いのではないかと思う。会話重視なら、映画の方が良いかもしれないけど。

 閑話休題。

 「Battle of X-planes」の面白さの一つは、何故X-32が負けたかが良く分かることだ。何故X-35が勝ったか、ではない。

 コンペティション(競争)では両社2機づつの試作機を製作、両社ともに要求仕様に基づく独自の試験計画を作成、実行して自社設計の性能をアピールし合う。軍から派遣される試験パイロットがX-32は海軍、X-35は空軍という違いの影響もあろうが、両者の試験計画はかなり異なっている。

 YF-22のコンペティションの経験を反映してか、試験計画はLockheed Martin社のX-35の方がアグレッシブだった。Boeing社のX-32の試験計画の内容も決してX-35のそれに見劣りするものではなかったが、試験中のミスやトラブルが目立った。そして私が見るところもう一つ重要だったのは、正式採用にあたって大きな設計変更がX-32には必要と、Boeing社自身がコンペティションの途中で認めざるを得なかったことだ。3DCGモデラーとしての視点からだと、X-35からF-35へも外観差も一からそれぞれ作るべきだろうというレベルではあるのだが、それでも全くの別機体とは見做し難い。が、もしF-32が誕生した際には、その外観はX-32とは明らかに別物となる。要素の形や寸法が変わるだけでなく、重要な機能をも持つ構成要素が増えるのだ。

 ドキュメンタリー内で確認できる試験時のミス、トラブルとしては、例えば以下のものがある。
  • 飛行中の操縦プログラム異常
  • 飛行中の油?漏れ
  • 空中給油試験時に、給油ドローグ(先端に漏斗状のエアシュートが付いた給油機側ホース)のエアシュートを空気取入れ口が吸い込みそうになった。このシーンは観ていて結構怖く、映像にも撮影者の心の動揺みたいなものを感じ取れる。文字通り「ふっ」と、或いは「すっ」とエアシュートが空気取入れ口に向かって突然動くのだ。
  • 垂直着陸試験時、ほぼ着陸のタイミングでエンジン異常燃焼
 設計変更は主翼の小型化と水平尾翼の追加とかなり大きなもので、海軍からの要求仕様の変更に対応するための重量低減が目的だ。ドキュメンタリー内ではまず、尾翼構成を通常の垂直尾翼×2+水平尾翼×2とするか、垂直尾翼と水平尾翼の機能を併せ持つ尾翼(ペリカン尾翼)×2とするかをスタッフ内で議論、責任者が決定するシーンが登場する。そして、その後にその決定が覆える様も登場する。小さくない設計変更が必要というだけでもX-32の正式採用には十分逆風なのだが、設計変更内容がふらふらするのもうまくない。Boeing社も良くこんなシーンのTV放送を許したものだと思う。

 X-32の敗因として、軍の多くのパイロットが「あんなカッコ悪い機体には乗りたくない」と言ったなどと聞いたり読んだりすることがある。優秀なパイロットに乗りたいと思わせるために戦闘機のようなF-117という名称が与えられた爆撃機もあったぐらいなので、それもさもありなんとは思う。が、大きな設計変更が避けられなかったことこそ、X-32の敗因だと個人的には考えている。試作機の性能が要求仕様を満足しない、開発期間・コストが更に必要であることが明確、の二重苦状態では勝機は薄い。

 著作権的には問題あるが、「Battle of X-planes」は今はYouTubeで観られる。なお、再生開始位置はX-32の尾翼設計変更に関するところとしてある。

2016/10/08

少しイっちゃってる試作機はロマン

 「スーパーなんとか」、「ウルトラなんとか」はロマン、特に実用化されなかった試作軍用機では尚更です。「なんとか」の改良型、完全新設計では無い関係で、どうしてもちょっとイっちゃった設計になりがちなのです。今回の2機は、ある意味、ともにマクダネル・ダグラスF-4 ファントムⅡに負けた機体とでも言えるでしょうか。

 まずノースアメリカンF-107。「セイバー(F-86)」、「スーパーセイバー(F-100)」と来て「ウルトラセイバー(通称?)」、分かりやすい。

 エアインテイクが背面、コクピットのすぐ後方に設けられているという変わり種で、垂直尾翼が全遊動式(方向舵部分が無く、全体が回転して左右に動く)ってのも珍しいですね。ゲリー・アンダーソンの作品(サンダーバードが代表作かな)にポロっと出てても違和感が無さそうなイっちゃった具合があります。
 次いでヴォートXF-8U 「スーパークルセイダー(クルセイダーⅢ)」。「最後のガンファイター」とも呼ばれたF-8 クルセイダーの改良発展型です。

 機首のとがり具合、エアインテイクのちょっと禍々しい形状も魅力ですが、肝は機体の下後部の安定板(安定翼)です。これ、離着陸時には水平、高速飛行時にはほぼ下向き垂直に向きを変えます。

2016/05/27

壊れるまで撃ってみよう!

 銃身が破裂したり部品が破損したり、結構危険な実験の数々・・・

2016/03/09

AK74は本当にロバストだなぁ

 ソ連生まれの大量破壊兵器(認定済み)、カラシニコフ将軍の開発したAK47アサルトライフルファミリーの売りは動作不良の発生が極めて少ない高い信頼性だ。その理由は、一般的に「最初っから部品がルーズに組み合わされているため」とされる。その特徴は使用弾を変更したAK74でも同じだ。

 動画"Inside the AK-74"は、内部と言うよりむしろ一部部品を外した状態でAK74アサルトライフルを発砲する様を高速度撮影でとらえたものだ。圧巻は後半のガスピストンチューブを外した状態での発砲シーンで、前進後退時のガイドとなるチューブが無いためピストンの片端が完全にぷらんぷらん状態になる。余りのぷらんぷらん具合とそれでも動作し続けるAK74の姿には、「エンジニアリングの勝利」以外の言葉を思いつけないね。

2016/01/14

T-38 タロン、さらに近代化改修!

 米空軍のジェット練習機の更新が、新規機体の導入ではなく、現行練習機T-38のコクピット周りの改修と一部機体フレームのアップデートに決定したそうだ。

 T-38の製造はノースロップ社だが、今回の契約先はボーイング社である。初飛行が半世紀前(1959年)という事一つをとっても、多くの名機を生み出してきたノースロップ社の面目躍如といった感じだ。一方、契約をゲットしたボーイング社のそつの無さ、ある種の営業センスも光る。必要十分な性能、低コスト、(極)低リスクがそろえば何の問題があるだろうか。

 ロッキード・マーティン社のT-50は残念、また一つ案件を失った。とは言え、ロッキード・マーティン社自身も採用されることは期待もしていなかっただろう。そもそも設計完了段階で米空軍のニーズとマッチしていないことが判明、開発中止されたものだからね。

2015/12/06

ハンドガン用カービンコンバージョンキット!?

 時折長物のエアガンが無性に欲しくなることがあって困る。かつてはアサルトライフルのL85A1とかFAMASを所有していたこともあった。どっちもブルパップタイプなのはご愛敬。

 さて実際に買うかどうかは別にして、ほぼ20年ぶりに昨今のエアガン事情を色々調べてみたら実に隔世の感。エアガン自体もさることながら、そもそもかつては雑誌か店頭でしか入手できなかった類以上の情報がネット経由で自宅に居ながら入手できる時点で違う。特に電動エアガンの機関部(メカボックスと言うんですね)の中の情報まで有るのは、機械屋の視点からも調べていて実に面白い。

 で、本エントリの本題なのだが、実銃と言うかハンドガン用周辺機器の話だ。

 カービンコンバージョンキットと言うのは、ハンドガンを組み込む短尺ライフル(所謂カービン銃)サイズの一種の拡張アクセサリ(ハンドガン本体より大きいアクセサリ)だ。百聞は一見に如かず、動画を見てもらえばどういうものか分かるだろう。いやはや、こんなものがあるなんて本当に知らなかった。

 お気に入りはTriariiシステムとRONIシステムだ。もどき品が一見簡単に作れそうに見えるのがヤバい。廉価版CADアプリを思わず起動しちゃったけど機械的強度をどこで担保するかには悩む、っつーかそこがクリアできればどーとでもなりそうな気もする。利用できそうな既存のアクセサリがあれば作ってみたいな~なんてね。

 Triariiシステムは操作性も含めた合理性や機能が全面に出た形状だ。チャージングハンドルが前方にあるのは便利そう。

 RONIシステムは「もなか感」が半端無い。この方法なら全体形状はどうにでもなりそうだが、もっさり感を排除するのは難しいだろうなぁ。

 おまけのKPOS Pathfinder。おそらくこれが正しい方向性なのだろうが、ちょっと「いかがわしさ」が足りないなぁ。

 これは潔過ぎ・・・正しい、正しいのだが・・・筒じゃねーか!

2015/03/17

ホント?ホント?

政府は航空自衛隊の戦闘機「F2」の後継機となるステルス戦闘機「F3」(仮称)を開発する方針を固めた。ステルス機用の強力なエンジン(推力15トン)の開発にめどがつき、国内技術だけで高性能戦闘機を製造できる見通しが立った。2015年度からエンジン開発を本格化するのと並行し、今夏から実験機による飛行試験を始める。米国との共同開発も視野に入れるものの、戦後70年の歴史で初めて世界有数の性能を持つ純国産戦闘機が誕生する可能性が出てきた。F3開発は数兆円規模を要する巨大事業となり、安全保障だけでなく経済、外交などさまざまな分野に影響が広がりそうだ。・・・
当初予定よりも3年早い決断は完全に予想外。ついに来たか・・・ただただ涙・・・頑張れ日本の技術馬鹿達!!

2015/03/16

片翼帰還伝説、再び!

 TV報道の民主党議員の国会での質問にうんざり。アベノミクス、と言うか現行の日銀の金融政策のミソは「基本に忠実、現実経済に則って馬鹿なことはしない」に尽きる。統計は嘘、経済学も嘘、故に経済状況に対する統計は大嘘、それを自分に都合良く引用するのはクソ、それだけだよ。日本経済や国民生活が重要なら、そんな質問しない方が良い事ぐらい分かりそうなもの。分からないんだろうね。

 さて、それはさておき、片翼帰還伝説がまた生まれたようです。 F-15&F-16はもはや名機と言って問題ないでしょう。近代における有名な「片翼帰還伝説」と言えば、イスラエル空軍(イスラエル航空宇宙軍)のF-15。パイロットは着陸してから片翼が全くないことに気付いたそうです。

 このエピソードにはオマケがあって、着陸後にF-16パイロットの一人に「機体を交換してくれ」と懇願されたとか。

 が、F-16だって実は凄かった。
 この写真は訓練飛行中の空中衝突後、自力で飛行して見事に帰還したF-16だそうです。ちなみに、空中衝突した相手の機体はパイロットが脱出(ベイルアウト)したため墜落しています。

2015/02/25

カモフ Ka-52 偵察/攻撃ヘリコプターのプロモーション?

 二重反転ローターが特徴のKa-52ヘリコプター。ROSOBORONEXPORT社(ロスオボロンエクスポルトまたはロソボロンエクスポルト、ロシアの防衛産業専門輸出企業体)のプロモーションビデオの様です。"as well as"(~だけでなく~も)、"simultaneously"(同時に)という表現が多用される辺りにKa-52の「売り」を何処においているかが見え隠れします。

2015/02/24

サイレント・イーグルとかサイレント・ホーネットとか見たかったなぁ(棒

 さて、韓国の次期国産戦闘機開発計画、所謂KF-Xが相も変わらず迷走の度合いを深めている。実はこのエントリ、じっくり一週間ぐらいかけて書こうとしていたのだが、余りに情況の変化が目まぐるしく、とてもじゃないがフォローしきれないと匙を投げるに至った。

 現状は、下記の通りだ。2つのコンソーシアムの入札となるというのが普通の国の有様だが、そこは韓国であり、そう簡単に事が進むとは思えない。
  • 韓国の防衛関係航空機製造メーカーKAIとロッキード・マーティン社のコンソーシアムは健在。ただしロッキード・マーティン社は韓国への技術供与には全くコミットしていないとされる。
  • 実は航空機製造会社でもある大韓航空のコンソーシアム・パートナーがボーイング社からエアバスD&S社に変わった。つまりボーイング社は手を引いた事になる。エアバスD&S社は旧ユーロファイター社を含むので戦闘機製造能力はある。
    大韓航空とエアバスD&S社との間で了解覚書(MoUまたはMOUと略される)が結ばれたが、エアバスD&S社は覚書について「エアバスD&SがKF-Xに 参加するわけではなく、KF-X事業に参加する大韓航空に協力する」と説明している。つまり、技術供与については覚書外の協議事項となっている、っつーか 素直に解釈すれば技術供与をする気は無く、「買え」と言っているに等しい。そもそもMoUには「双方ともに独占的に交渉を始めるよ」ぐらいの意味しかな い。
参考情報としては以下のようなものがある。
  • ボーイング社が手を引いた事により、F-18サイレント・ホーネットの実用化の芽はほぼ無くなった。例外はF-35B、Cの実用化、本格運用開始に致命的な遅延が発生した場合のみと言ってい良いだろう。F-15サイレント・イーグルについては、 F-15の製造ラインをわざわざ維持までして韓国次期戦闘機入札に臨んだにも関わらずボーイング社は屈辱的なまでの煮え湯を飲まされたことになる。多少でも学習能力があれば当然の行動と言える。実はボーイング社は無人ステルスジェット機に関しては押しも押されぬ米国のトップ・プレイヤーである。
  • 韓国は次期戦闘機としてロッキード・マーティン社のF-35を選定したが、米国議会による輸出承認はまだされていない。韓国は「F-35買うんだから」とロッキード・マーティン社に技術移転を迫っている訳だが、まだ「韓国が買えるかどうかは不透明」というのが実態だ。
    さらに言えば、韓国はF-35の購入に、米国の軍事資金援助スキームを利用する。このスキームは開発途上国などが米国兵器を購入する際に米国が購入資金を一 時的に拠出するというもので、国が責任を持つ一種の長期ローンのようなものだ。利点は、輸出企業は入金に関して国の保証を得られるため輸出に伴うリスクを 最小限とできる、 輸入国は総体的に短期間で所定の数量の兵器を輸入、運用できるといったところにある。しかし、それは「米国の利益があってこそ適用されるスキーム」である点は重要だ。また、このスキームでの購入の場合、輸出企業から見ての顧客、或いは入金元はあくまで米国であり、韓国ではない。
    さらにさらに言えば、同じスキームを用いた韓国KF-16戦闘機の近代化改修事業は、米国から管理費の上積みを要求されたり、請負企業から予算超過分を請求されたりと散々な状況にある。一部報道が正しければ、改修のために輸送されてきた機体がとても飛べる状態に無く、近代化改修の前提となる既存の筈の高価な部品が何処にも 見当たらなかったり、分解された形跡があるのみならず出鱈目に組み立てられていたりしたためとされる。つまり、「ついでに飛べるように修理してくれ」と言わんばかりにスクラップを送られてきたので修理代を追加して請求することにしたと言う事である。
  • KF-Xでは部分的ではあるがステルス化を必須事項としている。エアバス社自体にはステルス機の製造実績はない。そもそも「部分的なステルス化とは何ぞや」という点は曖昧なままだ。
 以下は古い、途中まで書いたエントリの中身である。


 韓国の次期国産戦 闘機開発計画、所謂KF-Xが相も変わらず迷走中の模様。迷走のキーとも言える原因は、「国産」戦闘機計画なのに「核心技術」を海外から導入しなきゃ成立 しないところと、そもそも開発計画としては予算が1ケタは余裕で低いところにある。では、迷走ぶりを簡単にまとめておこう。

 そもそものKF-X計画は2000年ごろに始まる。 完成予想図を描いた段階で格安での国産開発が可能と誰かが判断、 開発費用の一部をインドネシアに負担させるとともに60人規模のインドネシア技術者も受け入れての開発スタート…の筈だったのだが具体的な成果が出ないま ま開発予算が0とされ、公式にもKF-X計画は中止となった。可哀想なのはインドネシアで、金や人を出しながら得るもの無しで終ってしまったことになる。

  が、昨年になってKF-X計画が再び立ち上がる。ただし、今回はというか昨年は一応の進展があった。具体的には、「単発(エンジン一台)ではなく双発(エ ンジン二台)とすることにした」ことが公式に韓国国防部から発表されたのだ。早速完成予想図や模型が作られたのは言うまでも無い。ただし、今回は予算以外 は総体的に現実的な判断が併せて公式に示された。「韓国内の技術だけでは国産戦闘機の開発は不可能。KF-Xに必要な『核心』技術については米国に技術移転を求める」とし、具体的な「核心」技術をリストアップしてさえ見せたのだ。

  核心技術の内容はさておいても、技術移転にはお金がかかるし、先端技術が移転される保証もない。が、ここで韓国の話はとんでもない方向に向かう。韓国は昨 年、KF-Xよりも導入時期の早い次期戦闘機として米国・ロッキード・マーティン社のF-35戦闘機の導入を決定した。併せて韓国は、KF-X計画に必要 な「核心」技術の移転をロッキード・マーティン社に求める事も明らかにしたのである。つまり、「あなたのところの製品を買ってあげますから、タダで技術移 転して下さい」とロッキード・マーティン社に求める事にしたと言うのだ。

 ん?

  韓国の次期戦闘機選定も迷走した。韓国は国際入札を実施、最終的に応札したのは米国・ロッキード・マーティン社、米国・ボーイング社と欧州・ユーロファイ ター社の3社だった。機体はそれぞれF-35 ライトニングⅡ、F-15サイレント・イーグル、タイフーンだ。入札は予算超過、実体は韓国の予算不足、を理由に100回を越えたともされ、タイフーンは 応札時の提出書類の不備を理由に途中脱落、入札価格と韓国予算がついに折り合うことなく契約先が決まらない事態となった。結局、韓国はF-35導入でロッ キード・マーティン社と随意契約することとした。国際入札って何だったのという話だし、随意契約と言う事は F-35の価格はロッキード・マーティン社に決定権があるということで、そもそもの韓国の予算不足とは相容れない。そこで、KF-X計画と結び付けて「あ なたのところの製品を言い値で買ってあげますから、その次の国産戦闘機のための技術移転をタダでして下さい」と言い出したということなのである。

 ここで可哀想なのは実質的にロッキード・マーティン社の当て馬にされたボーイング社だ。本件の受注に備え、閉鎖予定だったF-15イーグルの生産ラインを維持していたとの報道もあった。サイレント・イーグルは名機F-15イーグルの高ステルス化バージョンである。

  対レーダーステルスの基本は、照射されたレーダー波を照射方向に反射しないことである。このため、まずは横方向のどの向きから見ても垂直面ができないよう な機体形状にする。次いで、ジェットエンジンの空気吸入口が正面から見えないようにする。 F-22などのステルス機では機体の空気取り入れ口からエンジン入口までの経路がS型に2回曲がっており、エンジン入口は機体正面からも見えないように なっている。エンジン入口からのレーダー波反射は大きく、最近のレーダーではエンジン入口に対応したレーダー波反射強度が大きい領域の数、大きさ及び距離 から機体の特定までできるのが実態だ。最後にミサイルなどは全て機体内に収納し、発射する時以外は剥きだし状態とはしない。

  サイレント・イーグルの「サイレント」は、高い対レーダーステルス化されていることを指す。F-15イーグルは名機だが、設計は1960年代であり、ステ ルス性は全く考慮されていない。そのため、垂直尾翼は文字通り垂直に立ちあがっており、真横から見れば巨大な垂直面となっている。また、エンジン入口は正 面から丸見えで、搭載するミサイルなどは全て剥きだしだ。サイレント・イーグルでは以下のような対策を取るとされる。まず垂直尾翼はF-22やF-35な どの他のステルス機と同様にそれぞれ外側に傾斜させる。機体の空気取り入れ口からエンジン入口までの吸気経路にはレーダー波吸収材などが配置され、エンジ ン入口のレーダー波反射強度を下げる。ミサイルなどの搭載兵装は、全て機体側面に追加する兵装格納庫(コンフォーマル・ウェポンベイ)に格納する。
 これら全ての特徴を備えたサイレント・イーグルと称される機体に飛行実績は無いが、実寸模型(モックアップ)は製作されてメディアに公開もされているし、ウェポンベイなどの個別機能を実証するための機体は実際に飛んでいる。
 確かに"사일런트 이글"(サイルヱントゥ・イグル)って表記されてるよね。
 1:10辺りに現れる島は正直竹島っぽくない?
   実際のところ、韓国の予算規模からすれば実績のあるF-15の発展型、おそらく最後の発展型であろうサイレント・イーグルの次期戦闘機としての導入はそこ そこ現実的だ。そして、これがボーイング社が受注を期待した理由でもあるし、一旦はサイレント・イーグルの導入が決まったという報道があった理由でもあろ う。が、結局はロッキード・マーティン社が受注となった。何故だろうか?

  色々と理由は取りざたされたが、実はサイレント・イーグルには避けられない特性、と言うか、運用方法によっては重大な欠陥があった。作戦行動可能範囲が従 来のF-15と較べても狭いのである。要は搭載可能燃料の量が少ないのである。F-15イーグルが長距離ミッションに投入される場合は、機外燃料タンクを 翼や機体の下に搭載するのが前提となる。空爆目的で用いられるストライク・イーグルと呼ばれる機体では、機体側面に取り外し可能の大型燃料タンク(コン フォーマル・タンク)が既に取りつけられている。が、サイレント・イーグルではステルス性を損ねるために機外燃料タンクは搭載できず、追加大型燃料タンク (コンフォーマル・タンク)も追加兵装格納庫(コンフォーマル・ウェポンベイ)が既にあるために取り付けられない。とある報道では、サイレント・イーグルでは朝鮮半島の空軍基地から竹島まで往復できないことを理由に、とある人が採用に駄目出ししたとされる。

 ああ、韓国らしい話になって来ましたね。

 KF-X計画は再び

2015/02/19

F-4ファントムII、ISIS空爆参加!?

 ISIS(ISIL)に対する空爆にF-4ファントムIIが参加したという。結構古い機体なのだが、日本の航空自衛隊でも現役の一時代を築いた名機と言って良い。マンガ「ファントム無頼」のアレですよ。

 で、何処の機体かと言うと、どうもイランらしいというのがちょっと驚きだ。

 まず、パフラビー(パーレビ)王政時代のイランは金持ちの親米国家だったので、F-4どころか米国以外でF-14トムキャットを使用した唯一の国である。と言うか、過去形にするのは間違いでF-14もまだ現役らしい、米国本国ではもう運用されていないにも関わらずである。しかし、イラン・イスラム革命以降はむしろ反米国家となったからF-14なんて部品の供給は既に無かった筈であり、どうやって維持しているのかについて未だ納得できる説明を聞いた事がない。F-4は生産機数も多く、多くの国で運用されたから、部品入手の敷居はF-14よりは低いだろう。とは言え、米国との対立姿勢を維持しつつ、日本でも「爺さん」などと呼ばれるような古い機体を実戦投入できる能力に対しては畏敬の念すら湧く。戦争中にも関わらず共食い整備で稼働率40%以下は当たり前、なんていう某国とは覚悟からしてレベルが全く違う。

 次いで、イランはまごうことなきイスラム国家であり、シーア派イスラム教が国教という事実がある。ISISのシャリーア(イスラム法)解釈は独自性、恣意性が過ぎるとされるが、根っこにはスンニ派イスラム教における解釈がある。シーア派とスンニ派の宗派対立があるとは言え、バリバリのイスラム国家がISIS空爆を実行したという事実は重い。

 そして、イラン軍機の空爆実施にあたって米軍との調整はなかったという。 つまり、F-4によるISIS空爆は、完全にイラン独自のオペレーションだという事だ。故に今回のイランのISIS空爆を「参加」と呼ぶことは適切ではなく、イランなりの何らかの損得勘定があると解釈した方が良いかと思う。しかし、解釈に必要な情報が全く足りないのが実にもどかしい。

 単に石油価格の問題か、イラクへの干渉か、はたまた何らかの国内問題とのリンケージでもあるのか。謎は増えるばかりだ。

2015/02/18

「すごいよぉ~! こわいよぉ~!」、もはや性能は異次元!韓国K2戦車!

鳳凰網の12日付の報道によると、韓国陸軍の機械化歩兵師団は京畿道で11日に行った訓練で、同国が開発した新型戦車「K2」の砲撃訓練を行った。韓国メディアはこの戦車について先ごろ、「能力は中国と日本の現在の主力戦車より上で、アジア最強だ」と報道。「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」と伝えていた。
「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」

「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」

 ラインメタル社製55口径120mm滑腔砲って凄いんだねぇ。と言う事は、同じ砲を装備したレオパルド2A6も異次元の破壊力を持つってことですか?でもそんな話は聞かないねぇ・・・

 ちなみにこれは一世代前のK1戦車の有名な動画、後半がポイント。潔いと言えば潔いですね。

 でもこれには納得できる理由があります。発展型として搭載砲を大口径化した際に車体周りは一切設計変更しなかったため、物凄く重量バランスが悪くなったそうで。砲塔を真横に向けて発砲すると地面の状態や車体の傾斜具合によっては横転するとか、なかなかスリリング、でも心ある人は絶対乗せたくない戦車です。

 とは言え、ロシアのT-90戦車でもスタックする時はスタックするもの。

2015/02/16

イランの超音速戦闘機!

 イランの独自開発だそうですが、ノースロップF-5とスホーイSu-27を微妙に混ぜたような形状です。ステルス性向上策でしょうか、V字型に近い配置の2枚の垂直尾翼が特徴的です。その名もSaeqeh 2 (Thunderbolt 2)!

2015/02/12

殲十出撃!

 殲十、或いはJ-10は中共人民解放軍の主力戦闘機。デザインの類似性から、イスラエルが一時期開発していた軽量戦闘機「ラビ」の技術が入っているのでは、と良く言われます。ちなみに「ラビ」は米国の圧力などもあり敢え無く開発中止、代替として米国からF-16シリーズが導入されます。その後のイスラエルにおけるF-16の進化、魔改造ぶりはけっこう凄く、オリジナルに取り込まれた技術すらある程。

 さて、エントリタイトルの「殲十出撃」は人民解放軍(赤い星に八一ですな)が製作した映画。色々と突っ込みどころはあるのですが、相当暇な人だけ観て下さいな。っつーかCGじゃなくてもっと実機の映像使えば良いのにね。

2015/01/08

これマジっすか!BAEシステムズの赤外線光学迷彩

 英国・BAEシステムズが赤外線光学迷彩を開発しているという話は知っていましたが、たまたま見つけたムービーの内容が結構衝撃的。これはマジですか、CGじゃない?

2014/10/21

K11+磁石

 銃器の歴史は長いですが、最新製品が優れている訳ではないというのが当たり前、常識だそうです。実際、軍用銃ともなるとどのような状況下で使われるかは分からない訳で、「想定外は避けられない」と言われれば思わず納得してしまいます。靴と違ってサイズは単一、この時点で身体も手も小さな私は想定外どころか「規格外」ですね。

 さてK11は韓国軍の最新ライフル。特徴は重くて信頼性が低いこと、もとい、20mm空中さく裂弾ランチャー一体型という点です。この空中さく裂弾、発射前に設定した距離飛んだあとで自動的に爆発するという優れモノで、照準装置のコンピュータが故障さえしなければ敵の頭上で爆発させることで物陰に隠れていても致命的なダメージを与えることができるとされています。個人的には20mmは小径過ぎて実効性は低いんじゃないかとは思うのですが、とにかく自称「凄い」らしいんですよ。が、件のコンピュータの初期故障率が異常に高いとか、ライフル弾マガジンのスプリングが直ぐにへたるとか問題が次々と発覚、それでも量産は始めていたんだとか。

 そんな中、K11に新たな、と言うか想定外の機能、と言うかはっきり言って仕様レベルの大欠陥が発覚しました。朝鮮日報の記事「K11小銃に深刻な不具合、防衛事業庁は黙認して量産 『磁石を当てただけで撃発信号と誤認』」から一部抜粋です。
 韓国軍が誇る高品質兵器、「K11複合小銃」。防衛事業庁(防事庁)は、K11複合小銃に性能上の問題があることを事前に知りながらこれを黙認し、量産を強行した疑惑が浮上した。

 最大野党、新政治民主連合の金光珍(キム・グァンジン)議員(初当選、比例)によると、国防技術品質院は今年5月30日に「K11複合小銃電磁波影響性実験」を行った。この実験で、K11複合小銃の20ミリ空中さく裂弾の撃発センサーが、市販されている一般的な磁石の磁性を撃発信号と認識してしまう欠陥が確認された。

 20ミリ空中さく裂弾は、弾に電磁信号を入力することで、一定の距離を飛んだら爆発するシステムになってい る。電磁装備なので、電磁波の影響をかなり受けるという。このため、今後普及が予定されている戦闘ヘルメットのヘッドセットマイクの磁石にも影響されかねないことが明らかになった。万一の場合、K11複合小銃を携行した兵士が銃の誤射・誤爆事故に遭いかねないというわけだ。デリケートな電子装置を有し、誤作動の危険が大きい複合小銃は、米国やドイツでも開発を中止している。
  「韓国軍が誇る高品質兵器」との表現を冠せられながら、K11が全然「高品質じゃないこと」を切々と語るというある意味面白記事。この記事を書いた人は論理性を著しく欠くか、筋金入りの皮肉屋の何れかでしょうねぇ。

 「さく裂弾装填状態で高圧送電線の下を通過しないように」とか、笑えない、笑えないなぁ。