2015/03/30

某報捨ての迷走

 内ゲバ状態まで呈した某報捨て、えらくペダンティックなコメンテーターも出演するようになった。当人の専門分野から何処まで踏み出すかと期待していたが、全く踏み出さない姿勢に心底がっかりさせられた。まぁ、勉強もせず、自分に都合の良い事項のみ取り上げ、適当なことばかりしゃべるよりは幾らかマシとは言える。確かに日本は法治国家ではあるが、特定の条項にスポットを当てつつ、それと「国民の生命、財産の保護」や「公共の福祉」との兼ね合いに触れなければ理性的な、より広い視点からの主張とはならない。

 「超法規的措置としての米軍による再占領、軍政」というオプションを個人的に捨てない理由は、「(現地)国民の生命、財産の保護」や「公共の福祉」を最も効率良く実現でき得る実効的な手段のひとつだからである。「恣意的解釈に基づいて法を振りかざす勢力の自由」と、「国民の生命、財産の保護」や「公共の福祉」を天秤にかければ、答えはおのずと明確だろうということだ。まぁ、これは妄言ということで宜しい。が、憲法停止(戒厳令施行)ができない現行の日本では、悪い意味で非常時に使える手は限られることは覚悟しておかなければならない。この点は、他国からの干渉が発生した際の日本のアキレス腱だからね。

2015/03/29

AIIBにフラグ立ちまくり

 アジアインフラ投資銀行(AIIB)に反日兼負け組フラグが複数立った模様。
  • 中華国家(自称)主導
  • イデオロギー無き共産党
  • ドイツ参加表明
  • 韓国参加表明
英国の背後は、東芝&ウェスチングハウス&石川島播磨重工、三菱重工、日立製作所に任せておきなされ。

"Pro Tools | First"とな!

 "Pro Tools"は、そもそもDSPボードなどのハードウェアとソフトウェアを組み合わせたHDレコーディングシステムとして生まれた。現在でも文字通りプロ仕様のHDレコーディングシステムとして確固たる地位を保っている。一方、機能的にはDAWシステムとしても進化し、製品ファイリーにはソフトウェアオンリーのDAW製品もある。


 「DAWと言えば"Cubase"か"Sonar"」と言われた時代もあったが、"FL Studio"や"Bitwig Studio"などの登場で、いよいよDAW界?も次世代のデファクトスタンダード争いが激しくなってきた。これは3DCGソフトウェアにおけるほぼ15年前の状態に極めて近く、一気にソフトウェアの淘汰と住み分けが進む可能性がある(3DCGソフトウェア界?では爆発的に増えたスプラインベースのモデリング手法がほぼ絶滅し、ポリゴンベースのモデリング手法への淘汰が進んだ)。"Pro Tools | First"の登場は、エントリーレベルでの競争激化を引き起こす可能性があり、かつ、それに飽き足らなくなったユーザーのアップグレードパスが明確である点は見逃せない。

 個人的にはリリースされたら触ってみて、オーディオ編集機能がどれほどのものか是非確認したいと思っている。でも、専用以外のAAXプラグインは使えないんだよなぁ・・・この点は「すでに定番DAWと定番プラグインを持っているユーザー」には魅力が無い訳で、触ってももらえない可能性が高いばかりで戦略的には失敗だと思うんだけどね。

2015/03/28

PC更新したよ。

 待望の新規PCが水曜日にデリバリーされ、今日は環境やデータの移動だけで1日かかってしまった。ケースが一回り小さくなったので作業用スペースは増えたが、スピーカーからの音の回り込み特性が完全に以前とは別物になってしまってスピーカーを含めた配置には今現在も悩んでいる。

 今回の新規PCへの移行では、Windows7自体が持つ「Windows転送ツール」を利用した。このツールは「旧PCの設定をほぼそのまま新規PCに持っていける」というもので、Max OS Xなどと比べて格段に面倒くさいWindows PCの移行の助けとなる。このツールによるデータ転送方法は、データ転送専用のUSBケーブルを使う、ネットワークを経由する、外付けHDなどの外部記憶装置へ専用データを書き出す、の3種類がある。今回はバックアップ用に使っているUSB接続外付けHDを用い、3番目の方法でやってみた。

 ただし、Windows転送ツールは旧PCにインストールされたアプリケーションの設定は転送できるものの、大部分のライセンス情報やアプリケーションは基本的に転送してくれない。従って、新規PCへのアプリケーションのインストールはデータ転送後に別途やらなきゃならない。幸いにして、件のUSB接続外付けHDにはアプリケーションのセットアッププログラム、アクティベーションコードの一覧表も格納してあるので、データ転送後はそのままインストール作業に進むことができた。ツールのおかげでネットワーク関係の設定は旧PCから引き継がれているので、ネットワークケーブルを物理的に繋ぐだけでインターネット接続は完了だ(ネットワークケーブルを繋ぐ前にセキュリティソフトのインストールをお忘れなく!)。

  さて、今回のPC移行で起きたトラブルらしいトラブルと言えば、「PCとは別に用意していたグラフィックボードを挿すとPCが起動しなくなった」点ぐらいだ。結論から言うと、用意していたグラフィックボードをPCのBIOSが認識できなかったの原因だ。極めてピンポイントの情報だけれど、ググッても英語のページしか引っかからなかったから、まあ、書いておいても良いかもね。
  今日は目が疲れたのでここまで。

2015/03/25

本当に駄目な人(達)

 こんなCM作るんですね、日本ならば馬鹿ガキ未満の低レベルな嫌がらせ。世界よ、これがサムスンだ。

2015/03/22

新規PC、届かず。

 「太平洋にハリケーン、船舶運航スケジュール乱れる」の報があって案の定、先週の今頃は太平洋上に出ていた筈のPCは届かず、当初20日だった配達予定日も未定になってしまった。PC更新は環境(ほぼインストールアプリケーションと同意)の掃除の良い機会で、準備万端整えてこの土日を迎えた訳だが完全に肩透かしを食らってしまった。ちなみに現行のDELL製PCもアセンブルは米国だったが、国際輸送が航空便だったのでびっくりしたことを今でも覚えている。

 しょうが無いので?、OctaneレンダーのLightwave3D用デモプラグインを入手してLightwave3D 11.6で今日は半日遊んでみた。OctaneレンダーはnVIDIA製グラフィックチップを使ったレンダラーで、購入検討段階にある。現行PCのグラフィックカードはnVIDIA Geforce GT630というロートルではあるのだが、96個の並列利用可能なCUDAコアを持つ。

 結論から言うと、「バージョンアップを待って再検討」。現在のOctaneはバージョン2.5+αで、Lightwave3Dに関しては統合自体には問題は無い。ただし、Lightwave3Dでこれまで作って来たモデルやシーンがそのまま使えるかと言うと、そうは問屋が下ろさない。実際に使ってみて、
  • モデルの質感(マテリアル)設定は、Octane用に書き換えなければならない
  • 4点以上の頂点を持つポリゴンが望むようにレンダリングされることは保証されない
  • レンダリング時に必要なPC本体メモリの使用量はネイティブレンダラーより小さい
といった点が良く分かった。 速度はCUDAコア×96如きでは知れているが、それでも「インタラクティブビューにはやや非力かな」といったところだ。ちなみに、新規PCのグラフィックカードのCUDAコア数は1024だ。

 で、Octaneレンダーの次バージョン(octane 3)はこの夏にリリースが予定されている。ニュースリリースによれば、次バージョンには以下の機能が盛り込まれる。
  • OpenCLサポート
    これは、GPUがnVIDIA製で無くても良いと言う事だ。AMD、IntelのGPUも使える可能性がある
  • FBXフォーマットサポート
    Lightwave3D上でモデルの質感(マテリアル)設定は、Octane用に書き換える必要がなくなるかもしれない
という事で 「バージョンアップを待って再検討」となった訳だ。

スズキ 新型アルトをじっくり見て来たよ。

 ちょっと車で遠出する機会があって、かつ時間もあったので、スズキディーラーで新型アルトをじっくり見てきましたよ。私の車を一目見て怪訝な表情のセールススタッフには「嫁車下見です」とか嘘付きつつ、です。

 スズキのデザインは欧州寄りが多くてスイフトや先代SX4(デザインはフィアットデザインセンターによる)のデザインはむしろ好きなんだけど、アルトは駄目、褒めるところが一つも見つけられなかった。某巨大ネット掲示板でも「軽トラっぽいフィーリング」、「リアが昭和」という記述があり、これらには激しく同意。日産キューブでもそうだったように、テールランプの位置が低いというのは、現代にあってはデザイン及びエンジニアリングの視点からは完全な敗北と言えよう。安全軽視と言っても過言じゃない。

 形としては案外つまらないながら配色で印象ガラ変わりというハスラー、って感じの手も使わないみたい。まぁ、巨大スーパーの駐車場を一望すると同じ配色のハスラーが3~4台、という状況も現れ始めているのが実情で、最近はバッジがマツダかスズキかにしか興味は無いのですが。

2015/03/17

ホント?ホント?

政府は航空自衛隊の戦闘機「F2」の後継機となるステルス戦闘機「F3」(仮称)を開発する方針を固めた。ステルス機用の強力なエンジン(推力15トン)の開発にめどがつき、国内技術だけで高性能戦闘機を製造できる見通しが立った。2015年度からエンジン開発を本格化するのと並行し、今夏から実験機による飛行試験を始める。米国との共同開発も視野に入れるものの、戦後70年の歴史で初めて世界有数の性能を持つ純国産戦闘機が誕生する可能性が出てきた。F3開発は数兆円規模を要する巨大事業となり、安全保障だけでなく経済、外交などさまざまな分野に影響が広がりそうだ。・・・
当初予定よりも3年早い決断は完全に予想外。ついに来たか・・・ただただ涙・・・頑張れ日本の技術馬鹿達!!

2015/03/16

片翼帰還伝説、再び!

 TV報道の民主党議員の国会での質問にうんざり。アベノミクス、と言うか現行の日銀の金融政策のミソは「基本に忠実、現実経済に則って馬鹿なことはしない」に尽きる。統計は嘘、経済学も嘘、故に経済状況に対する統計は大嘘、それを自分に都合良く引用するのはクソ、それだけだよ。日本経済や国民生活が重要なら、そんな質問しない方が良い事ぐらい分かりそうなもの。分からないんだろうね。

 さて、それはさておき、片翼帰還伝説がまた生まれたようです。 F-15&F-16はもはや名機と言って問題ないでしょう。近代における有名な「片翼帰還伝説」と言えば、イスラエル空軍(イスラエル航空宇宙軍)のF-15。パイロットは着陸してから片翼が全くないことに気付いたそうです。

 このエピソードにはオマケがあって、着陸後にF-16パイロットの一人に「機体を交換してくれ」と懇願されたとか。

 が、F-16だって実は凄かった。
 この写真は訓練飛行中の空中衝突後、自力で飛行して見事に帰還したF-16だそうです。ちなみに、空中衝突した相手の機体はパイロットが脱出(ベイルアウト)したため墜落しています。

2015/03/15

CHOPSPEECHテスト、「夜来香」

 昔の音声合成テクニックをシミュレートするVSTi、CHIPSPEECH(関連エントリ)は、なぜか日本語で歌詞入力できる。しかし、日本語から実際の音声合成に使うX-SAMPA(発音記号)への変換結果は、ちょっと首をかしげざるを得ないところがある。厳密を期す、と言うか自分の望むような発声のためには、X-SAMPAによる入力が必要だ。

 まぁ、それはさておきテストです。楽曲は「夜来香(イエライシャン)」、CHIPSPEECHによるX-SAMPA変換結果ではX-SAMPAでの[s]がほとんど聞こえないので[S]に変更してみた。日本語でのさ行の発音は基本的に[s]だが、歌を歌う場合などでは[S]が無意識に使われることがある。口を余り開けないで[s]を使おうとすると、実際の発声は[S]に近くなる。「仰げば尊し」を卒業式で歌った際に、自意識過剰な年頃だとまともに歌うことが気恥ずかしい。そのため、「し」の発音ばかりが目立ったなんて経験はないかな?

独、仏、米が韓国から孤立していく...

「政府が外国要人の発言内容を発表→当の外国要人『そんなこと言ってない』」はもはや韓国の様式醜。

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で、先に来日したドイツのメルケル首相が岡田克也民主党代表との会談で、いわゆる従軍慰安婦問題の解決を求める発言をしたとの報道に関し、ドイツ政府から「メルケル首相は過去の問題について、日本政府がどうすべきかというような発言を行った事実はない」との説明があったと紹介した。
  岡田氏はメルケル氏との会談後、同氏から「日韓関係は非常に重要だ。慰安婦の問題をきちんと解決した方がいい」などとの発言があったと記者団に語っていた。  これに関し、岡田氏は13日、国会内で記者団の取材に応じ、「少なくとも私が慰安婦の問題について全く触れていない中で、メルケル首相が取り上げたことは紛れもない事実だ」と反論。民主党に対してドイツ政府から抗議などは寄せられていないことも明らかにした。 (2015/03/13-20:11)
あ、 韓国政府じゃねーや、これ。まぁ、世の中もっと大事な事がある、細かい差異は置いといて、ここは本質とか類似性に着目すべきだ。
  • 嘘をつく
  • 反省しない(できない?)
  • 同じ愚を繰り返す
  • 嘘がばれても認めない
  • 発言内容はさすがに否定されるが、実質的には相手にされてすらいない
とかね。

「間違った前提から始めて素っ頓狂な結論に至る」はもはや韓国の様式醜。

 やはり時事ドットコムの記事、「日韓は『独仏と異なる』=歴史問題で見解-仏外相」。
 フランスのファビウス外相は14日、東京都内の仏大使公邸で記者会見し、フランスとドイツを引き合いに、日本に歴史認識での反省を求めた韓国外務省当局者の発言に関し、「(仏独と)アジアでは取り巻く状況も地理的条件も異なることを忘れてはいけない」と述べ、単純に比較できないとの見解を示した。
  ファビウス外相は「仏独は(歴史上)互いを侵略したが、第2次大戦終結を機に和解した。今では世界で最も仲の良い国だ」と強調。「そこから何か感じてもらえると思う」と語った。
 また、ウクライナ政府軍と親ロシア派の新たな停戦合意から1カ月を迎えるウクライナ東部情勢について、ファビウス外相は「おおむね停戦は守られている」と評価。その上で「緊張感が残るのは事実だ。ウクライナ東部に独立性を持たせることが求められる」と指摘し、東部への自治権付与を盛り込む停戦合意の着実な履行を訴えた。(時事)(2015/03/14-20:45) 
事実を確認しておこうね。
  • 日本は朝鮮半島を合邦したが(日韓併合)、植民地にはしていない。朝鮮半島には大日本帝国憲法が適用されていたし、本土とは独立した予算決定権を持ち、巨大投資で大赤字の植民地なんてあり得ない
  • 日本と大韓民国とは戦争していない。大日本帝国は李氏朝鮮、大韓帝国とも戦争していない。
  • 大東亜戦争中はもとより、戦後に至っても国政的に認められた朝鮮半島を代表する正当政府(亡命政府)は存在しなかった。従って大日本帝国に宣戦布告することは不可能
  • 連合国に朝鮮半島を代表する政府は含まれていない。大韓民国、或いは朝鮮半島を代表する政府は講和会にも参加していない
  • 大韓民国は大東亜戦争の戦勝国ではない、単に敗戦国の一地域が国家となったに過ぎない。ダグラス・マッカーサー氏は戦後の朝鮮人(現在の韓国籍も含む)を「第三国人(戦勝国の人間でも敗戦国の人間でもない)」とした。
 日米安全保障条約は「今や(戦火を交えるという経験に基づく)血であがなった同盟としての性格を帯びている」と言う人もいる。仏独関係は、日韓関係とは別物、むしろ日米関係に近いと言えるかも知れない。

「日本以外には滅法弱気」は韓国の様式醜。

【ワシントン=加納宏幸】1期目のオバマ米政権で東アジア外交を担当したキャンベル前米国務次官補は13日、日韓関係の悪化について、「米国にとって有害であり、これを直さなければ(アジア重視の)リバランス政策はできない」と述べた。ワシントンで開かれた日韓関係に関するシンポジウムで語った。
  キャンベル氏は、オバマ大統領が昨年3月の日米韓首脳会談を主導したことを評価しながらも、「十分ではなく、なすべきことはもっとある」として、3カ国の安全保障協力の推進などを促した。
  韓国の指導者に対しては「北朝鮮の指導者とは前提条件なしにいつでも会うと言っている」にもかかわらず、日本の指導者とは会おうとしないと指摘。他方、「日本の指導者は『韓国には疲れ切った』と言っている」とし、こうした状況が長期的にみて米国の損害になっていると強調した。
  一方、ブッシュ政権でアジア・太平洋を担当したローレス元国防副次官は戦後70年を機に中国が韓国との関係を強化しようとしているとした上で「日本だけでなく、韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権も自らの国益のため、今後数カ月間の言動を自制する必要がある」と述べた。
「日本の指導者は『韓国には疲れ切った』と言っている」

 まさにこれ。米国行政組織にはパンダハガー(パンダを抱きしめる人=中共贔屓)が多いとされるが、韓国贔屓についてはとんと話を聞かない。キャンベル氏のこの発言は、さすがの韓国政府も曲解は難しいぞ(棒)。

2015/03/14

PCをアップデートするよ!

 これでも8年前まではPCは自作していた。コンバット・フライトシミュレータとかやっていたから、今で言うところのゲーミングPCでも上のレベルの性能を追求した。CPUのオーバークロックは当たり前、CPUを買うにも製造番号(同じCPUでも製造工場によってオーバークロック耐性が違っていたりしたから)までチェックしていた。

 が、歳をとってゲームをしなくなり、また自作することによるコストメリットも薄れて来たあたりで「DELLで良いや」って感じになってしまった。今使っているPCはDELLのデスクトップで、7年間以上トラブルらしいトラブルもないまま現在に至っている。欠点と言えばハードディスクのデータ転送速度が元々低かったことで、メモリ増設である程度はカバーできたもののボトルネックであることには変わりない。ちなみになぜDELLかと言うと、「DELLは10年後もPCビジネスをやっている」という根拠無き直観に基づくもので、少なくとも8年は直観通りだったということだ。

 さて、車もそうだったのだが、それなりに高価な買い物は私の場合はほぼ間違いなく「半ば衝動買い」である。「半ば」という意味は、「欲しいっ!」という衝動には一切応じないが、「買うなら今だ!」と言う自分の直観(ゴーストの囁き?)には素直と言う事だ。まず「欲しいっ!」があって、それをいったん忘れて、然るべき時期が来れば虫の知らせのように「買うなら今だ!」という精神状態が突如やって来る。大抵は3~4年忘れている。

 今回のPC購入の決断も、と言うか決断すらしたのかも怪しい。会社で仕事中にふと「さぁ、PCを更新しよう」と思い、退勤後に自宅でDELLのサイトにアクセス、15分ほどで購入手続きを終えてしまった。今頃は太平洋上を日本に向かっている筈である。購入モデルの選定では、SSDドライブを使うかどうかと搭載メモリサイズの2点だけはちょっと悩んだが、それも本当にちょっとだけ。何故ちょっとかと言うと、事前に何も調べていないんだからそもそも判断基準が無い訳で、悩むこと自体が無理なのである。

 こんな調子なのだが、後で色々調べてみたらなかなか自分のニーズにマッチした構成になっているのがある意味恐ろしい。と言うか、私の人生は万事そういう感じなのである。ちなみに購入モデルは何かのキャンペーン対象品で(在庫処分扱いとは別。おそらくホビーユースには値段が高く、プロユースには性能が不足、かつDELL内のゲーミングPCブランドAlienwareとも構成が被るので売りにくい商品なのではないかと邪推)、CPU価格以上の値引きというオマケ付きだ。

 新規PCへの要求は、まず(ホビーユースの範疇で)長整数及び倍精度浮動小数点演算速度が高いCPUを搭載し、周辺機器がその足を引っ張らないことである。この要求は主に2つのニーズに対応している。

 一つめのニーズは、DAWであるCubase使用時の私へのストレスを下げること。

 使った事の無い人には分からないと思うけど、DAW起動中は常にCPUに一定以上の負荷がかかっている。音楽製作ツールであるDAWはリアルタイム音響生成・合成処理が基本で、アプリ操作者の操作に即座に反応する必要がある。リアルタイム処理という点ではソフトウェアシンセサイザーも同じで、それなりにつくり込んだデータをCubaseにロードしただけでCPU使用率60%は当たり前となる。CPU負荷を下げるため、これ以上は編集しない演奏データはフリーズ(演奏結果を音声データとしてディスクに書き出し、以降はリアルタイムの音声合成処理はせずに書き出した音声データを再生する)するのだが、ここでハードディスクのデータ転送速度が低いことが現行PCではボトルネックになっている。CPU使用率或いはディスクアクセス負荷の何れかが再生中に一瞬でも100%となると、ほぼ半々の確率でCubaseはクラッシュするし、場合によってはハードディスク上のデータまで破壊する。

 Cubase設計者も馬鹿ではないので、ハードディスクからの音声データ読み出しは巧みにスケジューリングされている。しかし、例えばPiapro Studio(ボーカロイド・エディターの一種)といったプラグインがどのタイミングでディスクからデータを読み出すかまではCubaseは知ることができない。故に、Piapro Studio上でボーカロイドデータにブレス音(息継ぎ音。ボイスバンクと呼ばれるボーカロイドの音声ライブラリには含まれず、独立した音声データファイルとして提供される)を追加した途端、クラッシュが頻発するといった状態になり得る。また、フリーズデータが大きくなれば、いずれリアルタイム処理に必要なデータ転送速度がハードディスクの最大データ転送速度を越えてしまうのも必然だ。

 上記のブレス音の件は原因究明まで時間がかかったが、色々と得るものもあった。代表的な知見は、「Piapro Studioではトラックにブレスが含まれている場合、トラックがミュート状態でもハードディスク上のブレス音データ読み出し処理をする」だ。Piapro Studioを使っていて、急にホストDAWのクラッシュが増えたり、再生時のノイズが増えたりした場合、Piapro Studio上でのブレスの使用を疑う価値がある。少なくともCubaseの場合は、ブレス音は音声ファイル自体をオーディオトラック上に置くか、Groove Agentなどのサンプラーのパッドに割り当てて使うか(大抵の場合、音声データはメモリ上にロードされる)の何れかにした方がクラッシュの防止という観点からは良い様だ。

 もう一つは、3DCGアプリであるLightwave3Dのレンダリング時間の短縮だ。レンダリングというのは、モデルを配置、照明やカメラを設定した後の「画を計算して得るプロセス」である。これはCPUの演算速度がダイレクトにモノを言う。

 現行PCのCPUはIntel Core2 Quad 2.66GHz(4スレッド=4並行処理)、現在太平洋上の新規PCのCPUはIntel Core i7 3.6GHz(4コア、8スレッド)だ。ネット上を調べると、同じデータを様々なPCやMacでレンダリングした際のレンダリング時間を互いに報告しあっている海外スレッドがあった。報告者の何人かはメールやメッセージをやり取りしたことのある人間で、カナダのVFX業界のフリーランサー達だ。さすがに飯のタネだけあって、彼らの使っているPC、と言うかWS(ワークステーション)の仕様は凄くて、8コアCPU×2=16コアはもはやお約束だ。しかも十中八九DELLだ。

 さて、フリーランサー達のWSでレンダリング時間40分のデータ、現行PCと購入PCで予測されるレンダリング時間はどうだったろうか?公平を期すためにOSはWindows 7 64-bit、メモリは16GB(新規PCのメモリ搭載量は32GB)のPCに絞って報告されているデータを集計してみた。結果は、現行PC相当の仕様のマシンで9時間~11時間30分、新規PC相当の仕様のマシンで2時間~2時間40分となった。ざっくり、1/3以下のレンダリング時間短縮が見込めるということだ。この差は実は大きい。

 もしあなたがサラリーマンなら、1日8時間程度は会社に居るだろう。現行PCで24時間かかるレンダリングを実施する場合、現行PCでは翌日にならないと結果が分からないが、新規PCなら出社時にレンダリングを開始すれば退社時に結果が確認できる。結果も見てミスを発見しても、細かなミスならば退社までにデータを手直しして再レンダリングしてしまえば、翌日の出社時には望む結果が得られているだろう。レンダリング時間の短縮はユーザーのワークフローの自由度向上に効くが、やはり1/2以下ぐらいまでは短縮されないと「劇的な効果」は得られない。

 Lightwave3Dではレンダリングに割り当てるスレッド数を制限できる。だからスレッド数は全スレッド数の半分しか割り当てないと言う様な使い方ができる。これまではレンダリングには全スレッドを割り当てていたのでレンダリング中はメールチェックぐらいしかできなかったが、新規PCではレンダリング時間を従来以下としつつ、レンダリングしながらも現行PCのフルパワー状態以上のCPUパワーが享受できると見る事ができよう。やっぱり両者の差は大きい。

 加えて、新規PCのCPUは十分な能力のグラフィックチップを内蔵している。

 3DCGのレンダリング処理は並列化処理に向いているので、やはり並列化処理に特化したグラフィックチップ(GPU)によるレンダリング演算はプロユースでは既に一般化しつつある。Lightwave3Dデータに対応したGPUレンダラーも既に存在し、レンダリング時間がCPUのみの場合の1/30以下という結果も得られている。つまり、Lightwave3Dが本格的にGPUレンダリングをサポートするようになれば、画面表示はCPUのグラフィックチップに任せ、「レンダリング演算専用のグラフィックカード(或いは一昔前のTeslaのような並列演算専用カード)」を挿す、なんて贅沢も可能となるんじゃないかなぁ…と思う。

 ちなみに新規PCのデリバリー予定は1週間後だ。来週の土日は新規PCの環境整備で潰れそうっすなぁ。

「平昌五輪共催」事案、報道まとめ

 国内都市とか、海外の都市とかは問わず、「平昌五輪共催」の声は今も挙がっている様で、本件は「真っ当な国なら」十分に事案と呼ぶに相応しいと言えよう。時の政権が潰れても驚かない(米国なら州)。

 「誰か経緯をまとめてよ」と思ったが、例え有ってもそこに辿り着ける保証がないのがネットの世界。ならば仕方ない、手抜きしつつ自分なりに経緯を見えるようにしておこうと思い立った。「手抜きしつつ」がポイントで、特定のメディアに絞って関連報道を時系列に並べてみようってだけなんだけどね。

 で、そのメディアの選定なのだが、韓国報道機関はまず無し。次いで日本だが、韓国報道機関よりも馬鹿っぷりが目立つ朝日新聞やここ5年ほどで経済音痴っぷりが弾けている東洋経済はもう考慮の必要が無いことはさておき、日本の報道機関では記事のカテゴリ分けが細かい事が多くて全体を一気に見渡すのが難しい。という訳で、カテゴリが「オリンピック」とざっくりとしたレコードチャイナから関連記事の見出しと報道日時をチョイスしてみた。

 では、過去に遡っていこう。 一応コメントを付けてあるけど、読めば分かる通りほとんど意味はない。同じことを何度も何度も何度も何度も言っていることが良く分かる。「ルーピー」とは良く言ったものだ。
  1. 2015年3月13日(金) 16時54分
    平昌五輪、やまない分散開催の声=「政府はどうしてそんなに強情なんだ?」「日本に助けを…」―韓国ネット
     金、金、金ですか。「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  2. 2015年3月12日(木) 16時24分
    「このままでは国が破綻する!」韓国市民団体が平昌五輪の分散開催を請願=韓国ネット「どう頑張っても赤字になる」「もう心配するのも疲れた…」
     金、金、金ですか。
  3. 2015年3月12日(木) 12時26分
    韓国平昌五輪、単独開催なら毎年18億円の赤字=韓国人は「日本との共催希望」、日本人は「日韓W杯の悪夢はもうたくさん」と冷ややか―中国メディア
     金、金、金ですか。「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  4. 2015年3月10日(火)
    13時31分 平昌五輪の分散開催「あり得ない」、組織委員長が発言=韓国ネット「しょうもないプライドのせいで…」、日本ネット「選手の安全は考えないのか」
     金、金、金ですか。一番可哀想なのはアスリートだと思うんだけどね。
  5. 2015年3月8日(日) 0時40分
    「平昌五輪を開催しても経済は成長しない」韓国の研究報告に、韓国ネット「日本と共催するのが現実的」、日本ネット「単独開催してください」
     金、金、金ですか。「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  6. 2015年3月6日(金) 13時6分
    韓国首相、平昌五輪の準備は「非常に緊迫した状況」=韓国ネット「誰が責任を取る?」「日韓五輪になってしまう…」
     あれ、ヨナニョンに責任取らせるんじゃなかったっけ?(~ニョンという表現の意味は私は知らないので念の為) それに「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  7. 2015年2月27日(金) 5時56分
    平昌五輪でも使用される競技場に安全面の問題、スキージャンプ競技が中止に=韓国ネット「怖すぎる…」「平昌五輪の半分は長野県でやろう」
     「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  8. 2015年2月23日(月) 15時11分
    韓国、平昌五輪の開催予算が1年で5倍に急騰!=「お金も能力も時間もない」「プライドを捨て分散開催にしよう」―韓国ネット
    金、金、金ですか。「金がなくても日韓共催にはしない!」って、No.13で既に終ってますがな。
  9. 2015年1月22日(木)
    0時57分 平昌五輪の分散開催はない!組織委「これ以上論議が起こらないことを望む」=韓国ネット「頼むから日本と共催して」「キム・ヨナに責任を取ってもらおう」
    組織委、「これ以上論議が起こらないことを望む」
  10. 2015年1月17日(土) 10時35分
    平昌冬季五輪、当初の計画通りに開催「分散開催なし」=IOC発表―米メディア
    「分散開催なし」=IOC発表
  11. 2015年1月10日(土) 12時18分
    韓国大統領府、平昌五輪の分散開催を改めて否定―中国メディア
    韓国大統領府、分散開催を改めて否定
  12. 2014年12月12日(金) 21時45分
    平昌五輪の日本分散はなし、韓国が改めて強調「遅すぎた提案だ」―中国メディア
    韓国、平昌五輪の日本分散はなし
  13. 2014年12月11日(木) 12時5分
    「金がなくても日韓共催にはしない!」韓国五輪関係者発言をからかう日本人―中国メディア
  14. 2014年12月10日(水) 1時34分
    平昌五輪組織委、「日本との共催、受け入れがたい」「共催強行なら五輪開催自体を辞退」―韓国紙
    組織委、「日本との共催、受け入れがたい」「共催強行なら五輪開催自体を辞退」
    誰も駄洒落なんか求めてませんから。やるならせめて「~自体を辞退する事態」ぐらいまではヨロシク。
  15. 2014年12月8日(月) 12時41分
    平昌五輪の一部競技、日本開催か=IOCが韓国に打診―中国メディア
     おそらくこの時点でIOCはまだ韓国と言う国とその国民を理解していなかったとしか思えない。
  16. 2014年12月1日(月) 15時33分
    韓国・平昌冬季五輪が日韓共催に?!IOC会長の提言が波紋招く―中国メディア
     そもそもの始まり。おそらくこの時点でIOC会長はまだ韓国と言う国とその国民を理解していなかったとしか思えない。

2015/03/13

それは気がつかなかった!!

 某巨大ネット掲示板のまとめ記事に爆笑。そうか、そういうことか!!
「日本は謝罪していない」と韓国人が怒る意味がやっと分かった

犬肉をプレゼントして、断食して、太鼓を叩いて踊り狂う これを日本人がまだやっていないからだ

国会の前で踊ってた在日たちにやってもらおう・・・ 日本人には無理だ
 絶対無理。

2015/03/12

SAN値、ピンチ!

 さて、駐韓米大使の災難後の韓国内での騒動が完全に意味不明。韓国の新聞記事も内容がめちゃくちゃ、大統領の言行もかなり変・・・っつーか、全部ひっくるめて普通じゃない。

 米大使もさすがに理性、正気が保てないのではなかろうか。

 まさに「SAN値、ピンチ!」では?

2015/03/11

メルケル独首相、来日

 実はドイツに対する印象はすこぶる悪い。勢い任せのエネルギー政策の筋の悪さとか、通貨ユーロに対する態度とか色々と気に食わない。Siemensも商売のやり方も気に入らない。Miniブランドの扱いも気に入らない。

 加えて個人的な経験もある。かつて「商用利用禁止」で公開した3Dモデルをとあるドイツ人が販売しようとしていたのをコミュニティメンバーが教えてくれ、私に味方した多数のコミュニティメンバーの圧力も借りてネット上の件のドイツ人の販売チャンネルを全て潰すということをやったことがある。要は、多数のサイトに対して私が「著作権の侵害の通知」や「権利保有者からの販売差し止めの請求」をメールしたということだ。著作権がらみとなると、真っ当な仲介業者の反応は速く、徹底している。「ウチでの販売数は0である」という書類のpdfを送って来た業者すらあったくらいだ。

 ここまでなら別にドイツ人だろうが関係なかったのだが、当人とのメールのやり取りで「日本人だろ?(先の大戦では)仲間だったじゃないか」と書いてきた時点で完全にキレてしまった。「それは件の話とは全く関係ない」ところに物凄く腹が立った訳だ。実のところ、冷静になれば「仲間扱い」に対して余計に腹を立てていたかも知れない。ナチスドイツは日本と交戦状態にあった中華民国(当時は国民政府)に武器輸出していたし、第一次世界大戦では敵であった。三国干渉はもとより、日露戦争に至る流れの中で当時のドイツの振る舞いは日本を利用する気満々だったようにしか見えない。

 朝日新聞デジタルの記事「『中国偏重』のアジア外交修正か メルケル独首相訪日で」は冒頭だけでも十分に胡散臭い。
メルケル独首相が9日、7年ぶりに日本を訪れる。ウクライナ情勢での連携や、日独経済関係の強化が狙いで、メルケル氏自身が「極めて重要」と位置づける肝いりの訪日だ。ドイツの東アジア外交はこれまで「中国偏重」が目立っていた。バランスを欠けばリスクになるとみて、東アジア外交の軌道修正に乗り出す意味合いがありそうだ。 
 70~80年代に中共と実質的にビジネスをやっていたのはドイツ企業ぐらいだ。例えば、フォルクスワーゲンはかつて中共では全くと言って良いほどブランド力が無かった。原因は、中共でタクシーが普及した時代、タクシーが全てフォルクスワーゲンだったからである。当時から中共に進出していたドイツ企業と中国共産党との関係には未だ不透明感がぬぐえない。

 理由は様々だろうが、某巨大ネット掲示板でも朝日新聞の報道内容についてはネガティブな反応が意外に多い。本当に「乗り換え」するとしても、「乗り換え」自体が多くの日本人には不義理や利己主義的に見えよう、中途半端に「バランサー」的な振る舞いをしようものなら拒絶する者も少なくなかろう。「何故今か」という点も色々と突っ込みどころがあるし、朝日新聞記事中の「ウクライナ情勢での連携」に至っては全く意味不明だ。現在のウクライナ情勢の原因に関与しておきながら、ドイツは問題解決へのコミットをのらりくらりとかわし続けている。日中、日露関係への干渉が狙いなら、まぁ、朝日新聞がそう報じるのも分からなくはない。そういう意味でも、少なくとも「今」のタイミングで日本がドイツとどうこうすることに問題点は多数見出せても、利点は全く見出せない。

 今まで日本を相手にしてこなかった国が態度を変えてきたとすれば、そこには表に出せない思惑もあると見るのが当然だろう。「ドイツには警戒すべきで、安易に信用してはいけない」というのがとにかく持論だ。「中共への圧力になるとでも思ってるのかな」ぐらいの認識で、さらっとあしらうのが「今」はベストじゃないかと思う。

2015/03/08

VOCALOID™4 Editor for CUBASE、4.1.0アップデータで最低ライン確保か?

 VocaloidEditor for Cubase(V4EC)用のアップデータ(バージョン4.1.0)が公開されていたので、試しにV4ECを再インストールしてアップデータを当ててみた。先のエントリで「V4EC使えねぇ!」と明言した手前、この手の人柱の役割も果たしておかないと片手落ち、と言うものだろう。

 アップデートで「使えねぇ」理由のツートップが解消されたので、取り敢えず暫くインストールしたままにしておくつもりだ。「使えねぇ」理由ツートップとは以下の点だった。
  • インストールすると、V4ECを使用していなくてもダブルクリック操作にCubase 8が一切反応しなくなった。これは完全に解消されている。
  •  V4ECを使用している(インストゥルメントトラックで使う)と、再生開始がワンテンポ遅くなっていた。つまり、スペースキーを押しても直ぐに再生が開始されなかったと言う事だ。この点も解消されている。
Cubase上の操作の快適性をスポイルするようなものは問答無用に「使えねぇ」が、4.1.0アップデータの導入で取り敢えず最低ライン(本来は至極当たり前である筈)の仕様は満たしたようだ。使い心地は...これからね。

このタイミングでのこの種の会社の迷走はヤバい

 就職してから20うん年、良くも悪くも世間の変化に疎い方の会社で、組織のいじり方も非常に保守的だった。これは決して悪いことばかりでは無くて、その会社の「それまで上手く回ってきた仕組み」には敢えて手を突っ込まないという側面があった。「人」こそが「力」、という考え方だ。

 が、来年度からの私の属する組織のいじり方は、と言うか、いじるにあたっての組織上層部の態度が、相当マズい。具体的なメッセージも無く、公表された内容にもメッセージ性は一切感じられず、まるで言葉遊びのような気軽さで、論理性が全く見えない。はっきり言って組織上層部の発言に「知性」が全くない。組織で言えばより上層と言える経営者層からのメッセージとの整合性も全く取れている様に見えない。

 又聞きの又聞きなので正確さは欠くのだろうが、某企業の組織を真似ることにしたらしい。ならば二つの問題を指摘しておこう。ひとつ目は某企業の組織を真似るなら、あの部署のトップがお飾りではいけない。年俸数億¥払ってでも、一日18時間は働く人を置かなければならない。仏つくって魂入れず、では失敗が約束されている。 もうひとつは、真似るらしい某企業も本会計年度(海外企業なので1月から)から組織を改編しており、既にその組織形態に見切りを付けている。つまり、他社が現代に沿わないとして捨てた組織モデルを今になって導入するという事だ。その組織モデルでは、「人」も「買う物」である。少なくとも、組織モデルと給与モデルが全く整合していないし、給与モデルと連携している個人業績評価モデルとももちろん整合しない。

 個人的には、近年、「経営者層からのメッセージ内容が明確で、メッセージ性も強くなってきて良いな」と思っていた矢先の事で、正直イラつくを越えて怒りすら感じてしまっている。本来最も理性的で有る筈の立場の人間が、「キーワードの意味を明示化すること無く」、「様々な物差しにそのキーワードをあてはめて良い悪いを語る」という滑り具合はもはや論評にも値しない。直ぐに周り人間がちゃんとさせてくれるだろうとも思っていたが、いつまで経っても状況は好転しない。私と組織トップの中間に位置するポストの人間も、下には「分からん」と言いながら上には何も言ってないんじゃないかと思わずにはいられない、見損なったぜ○○さん!

 正直、今の会社に入って、初めてこの会社に危機感を持った。優秀な若い人達から抜けて(転職して)行きそうで心底怖い。

地下鉄に乗るっ(萌voice)

 現在は北関東に住んでいるが、中学生までは関西文化圏を転々としたから、実のところあちらのなまりの「女声」にとことん弱い。はっきり書いてしまえば「初恋の女の子」を思い出すからだ。

 「遊びにい↗か↓へん↓?」「いつ↗も↓の↓とこやろ?」・・・もうあきまへん。

2015/03/07

無理やり論理的な問題として捉えてみよう

 さて、先月末の米国シャーマン国務次官の発言は、世界中の一国内だけに激しい波紋をもたらした。朝日新聞デジタルの記事では、シャーマン国務次官の発言について下記のように書かれている。
米国のシャーマン国務次官は27日、戦後70年の節目についてワシントンで講演し、「ナショナリスト的な感覚で敵をけなすことは、国の指導者にとって安っぽい称賛を浴びる容易な方法だが、それは感覚がまひするだけで、進歩は生まない」と語り、日中韓の指導者に自制を求めた。
まぁ、実に米国っぽい、多方面に目配せしつつツボを抑えた発言だと思う。が、さすが某国、反応が一味違う。読売新聞の記事「米次官発言は『日本が仕掛けた』…韓国与党幹部」によると…
【ソウル=豊浦潤一】シャーマン米国務次官が日韓の歴史問題をめぐる対立は韓国にも責任があるとの趣旨の発言をしたことに関連し、韓国の与党セヌリ党の羅卿●(ナギョンウォン)外交統一委員長は6日、ニュース専門テレビYTNに出演し、「日本が攻撃的な外交活動を仕掛けている」と発言した。
 シャーマン発言の背後には、日本のロビー活動があったと警戒感を示したものだ。
 韓国は、米大使襲撃事件で対米関係の修復が急務となる一方、「シャーマン発言をなかったことにしてはいけない」(野党国会議員)との声も根強い。羅氏は「(歴史問題で)実質的な結果が出るまで努力しなくてはいけない。日本は大変荒っぽい外交活動をしている。我々は防御が必要だ」と対抗心をむき出しにした。(●は王ヘンに媛の右のつくり)
 ふむ~。ここで「やっぱり某国は~」、「自己投影乙」といった反応は封じておいて、別の視点で二つの記事の関係を捉えてみよう。どういう事かと言うと、「某国の反応は、まさにシャーマン国務次官がやるなと言った反応ではないか?」という視点だ。

 これは相当に笑える論理構造と言える。わざとやってるとすれば、これはかなり通好みのギャグと言って良いだろう。ならば私は高く評価する。

 実際のところは、人の話を全然聞かない癖に身勝手な自己主張が強い、というはた迷惑な素が露わになっているだけなのだろうが。

出典不明だけどとっても分かり易い表

 表自体の出典は不明なのだが、数字自体は他のソースとも整合がとれている。とっても分かり分かり易いので貼っておこう。もちろん、これ以外にもソウルオリンピック開催時にも金の動きはあって、ODAも含めると日本が拠出したお金の全体額はもっと多い。

 ちなみに「日本がドイツの戦後賠償の有り方を見習う」と、一項目の「併合時のインフラ整備(にかかった費用の放棄)」はあり得ないからね。

2015/03/06

Lightwave3D 2015リリース!

 愛用の3DCGアプリLightwave3Dの最新バージョンの"2015"日本語版が3/3にリリースされたので、早速アップグレードした。Lightwave3Dに関しては、バージョンアップ直後のバージョンで致命的な不具合に接した事が無い。これは同様のシチュエーションで必ず驚くような不具合を抱えているCubaseなどとは全く異なる。

 今日のところは、取り敢えず以前のデータを幾つか読み込んでみて動作をチェックした。物理演算機能を使った既存データもチェックしたが、やはり一切問題はなかった。さて、ぼちぼち3DCGモデリングも再開しましょうか!

2015/03/05

米国は音頭をとらない

 対ISの軍事活動はただでさえややこしい要素が絡んでいるところにイランの参加で更にややこしくなったように見える。出来るかどうかは別にしても、米国は明らかに調整役を果たすつもりは無いようだ。米国の現政権らしい反応だが、中東におけるレジームチェンジの可能性も垣間見える。

 そもそもはイラクの一部であるクルド人自治区の取り扱いの厄介さだ。従来の自治区域を奪取した後、果たしてそこで留まるかは明らかではない。血で購って奪取した土地を手放すことを期待することはナイーブに過ぎる。イラクからの独立も想定されるシナリオに織り込んでおく必要があると思う。クルド人自治区の独立は、国内にクルド人居住区域を持つトルコにとってはセンシティブな問題だ。つまり、トルコとクルド人自治区の両方に同時に良い顔はできない。かくの如くのジレンマがあるがため、良い意味で宗教的に色の無い日本でも出来ることは思いつかない。

 イランの参加は、報道を見る限り、「大義を主張しないまま」の行動だ。故に、イランの意図は未だ読めないのが実態だ。対IS活動に宗教戦争のキャラクターを与えるのが危険である事はよほどの○○でもない限りは分かることだから、海外の一部マスコミの言説を除けば、この構造が露わとならないように各国ともかなり気を使っている様子が見て取れる。イラクは大義を掲げられない、何を言おうとスンニとシーアの宗派対立構造に言及されることが目に見えているからである。ISを殲滅出来たとしても、「シーア派によるスンニ派(のハネっ返り)の殲滅」という色が付けられてしまうとイランにとっても何も良い事は無い。それでも血を流したとなれば、何らかの見返りは求めるだろう。

 おそらく、イランはシーア派の現行イラク政府から何らかの言質を得ているか、今も言質を得るチャンスを狙っているかの何れではないかと邪推する。現行イラク政府への米国の影響力を排除できればイランにとっては上出来だ。イラク政府の後ろ盾としての地位を入手できれば、領土的野心が有ったとしてもそれをむき出しにする必要もない。レジームチェンジの可能性がここにある。イラク領内の影響力をいったん確保できれば、トルコとクルド人自治区との関係、シリアとの国境問題などがイランが制御可能な事案になり得る。イランは極めてデリケートな対米カードを複数持つことができる。片や米国はシリアやイランはもちろん、イラクに対しても何もコミットできない。ISの登場は、米国の近年の外交的、軍事的な不手際、或いは失態を白日の下に晒すことになったという事だろう。

 対ISについて中共は何もコミットしていない、おそらくできない。現在の指導体制となってから、中共は大国として振る舞う事を完全に止めてしまっている。これは意図的なものでは無く、指導層が小物の集団であることの単なる証左だろう。内政問題もあろうが、大国は大国たらんとしなければ大国とは言えない、やせ我慢の一つも出来なければそれは大国では無いのである。中共は大国となることに失敗したと言って良いだろう。人民解放軍の言行はチルディッシュに過ぎる。対照的に、イランは大国の風格を備えつつある。

 国連は完全に機能していない。米国はもとより、中共やロシアにもビジョンは無い。英仏は従来の中東諸国の国境線を引いたという点で現行の中東レジーム構築に良くも悪くも深く関わっており、口も手も出しにくい。イランは間違いなくこのような状況を読んだ上で行動している。

 そしてイスラエルファクターもある。

 ポストIS時代が来た時、イランという国はどのように見えるだろうか。ちなみに良くも悪くも日本はイランの様にはきっとなれない。一般的な日本人は、一見対立しているように見える複数事案をあらためて相対視し、別視点を導入することに長け過ぎ、かつそれに慣れ過ぎているからだ。「対立構造」を「対立構造のままにして利用する」ことが苦手なのである。所謂「解決癖」というヤツだ。

2015/03/04

「魂のルフラン」、MegpoidカバーWIP! 空耳歌詞アップデート(1)

 経緯は過去エントリで。

 英語のリスニング能力がちゃんとしている人にとっては何てことなくとも、分からん人には分からんもんだ。でも歳をとったからと言って、その辺りの能力がもはや伸びないって訳でも無いようだ。この作業は、まぁ半分自己啓発のようなもの。年寄りの冷や水とは言ってくれるな、お願いだから。

 で、サビ部分の歌詞の空耳結果のアップデートです。
Get back to me where you were born ?out? here.
You ?ruined? the clear sky, the ward filled with loves, dreams and your tears.
Under this star, you will be called again.
By recalling your memories,
(a miracle happens again and never alone,)
re-arise your soul.
私に帰りなさい、あなたがこの世に生まれ出た場所。
?あなたは澄んだ空、愛と夢とあなたの涙で満たされた小さな世界を破壊した。?
この星の下、 あなたは再び呼び出されるだろう。
(奇跡は再び起こる、それも一つだけではない。)
あなたの記憶を呼び覚ますことによって、あなたの魂は再び生まれる。
  • "be born"は結構確度が高いんじゃないかと、オリジナルの日本語歌詞とも内容が一致。
  • "ruined"はまだ未確定。人語をしゃべるサンショウウオ*と同様に"L"と"R"が聞き分けられないので苦戦中。
  • "word(言葉)" から"ward"に変更。意味は小部屋、小さな庭だが、単なる部屋ではなくて形容詞が付いて監獄とか病室などを表す。「小さな世界」はかなり強引な意訳だが、エヴァにおいては自室、病室、監禁室と登場人物は狭いところに放りこまれたり籠ったりするねぇ。
  • "realize/realise(現実のもとする、他動詞)"から"re-arise(再び-生まれる、自動詞)"に変更。ここも"L"と"R"が聞き分けられない呪いが豪快に発動していると言える。技術畑では"realize"は非技術畑の人達向けプレゼンテーションで良く使われる。
*:カレル・チャペックの小説「山椒魚戦争」 参照。西欧文明社会に戦争を仕掛ける山椒魚は日本人を揶揄したものと言われる。

2015/03/03

「事後法」と「シラブル」で思い出したので貼っておく

 事後法(登場エントリ)とシラブル(音節という意味、登場エントリ)で思い出したので貼っておこう。英国BBCの懐かしいコメディ番組、モンティ・パイソンズ・フライイング・サーカス(っズ)のスケッチ(コント)だ。

 舞台は法廷、何故かジェスチャーゲームが始まる。演者はまず「単語の数」を伝え、時に「単語のシラブル数」や「何シラブル目か」を指を使って示す。個人的には、2:40辺りの蟻の登場で笑えるかどうかが一つの分かれ目と見ている。この種の下らなさが受け入れられないとモンティ・パイソンのネタはツライい。さらに付け加えると、このスケッチの最後のくだりは先行する有名なスケッチ(個人的にも大好きな)「スペイン異端尋問("Spanish inquisition")」を見ていないと笑いどころが掴めない。

 ちなみにひとつ目のネタは、

 "knot(結び目、ノット)"+"gill(鰓、ギル)"+"tea(お茶、ティー)" = "Not guilty(無罪、ノット・ギルティ)"

となるかと思いきや、"Not gill-cup(ノット・ギル・カップ)"という意味不明な判決を下すというもの。
 

事後法という無法

 以前のエントリでも触れた事があるが、「事後法」は近代法治国家にあっては許されない。と言うか、これをやってしまうと少なくとも法治国家ではない。

 ここで言う事後法とは「その法律が無かった時代の過去の事案」に対して適用する法律である。別の言い方をすると、過去においては法律に触れない事案を、新たにつくった(事後につくった)法律を用いて裁くというものだ。恣意的な運用で如何なる事案も罪に問え得るという恐ろしいものであるため、近代法治国家たらんとすれば法律の遡及的な適用は厳に禁じられる。だが、それを当たり前にやってしまう国がある。

 朝鮮日報の記事「韓国政府、親日派土地1000億ウォン分を還収」の内容は恥ることはあっても誇れないものだ。こんな記事が当たり前のように書かれる事に心から慄然とする。そこには理性も論理も知性も恥の概念もない。当事者たる議会、行政機関、法務機関なども同様である。
日帝時代、親日派が日帝に協力した見返りとして築いた財産の国庫還収作業が年内にも終了する見通しだ。親日財産をめぐり、政府と親日派子孫が争ってきたほとんどの裁判で政府側が勝訴し、現在は大法院(最高裁)に係留中の2件だけが残っている。残りの裁判が終了すれば1000億ウォン(約108億6000万円、土地公示地価基準)を越える親日派財産の国庫還収作業の終了に目処がつくことになる。

 韓国法務部は1日、「2006年親日財産調査委員会の決定で国庫帰属が決定した土地に対する訴訟123件中121件が上告審まで確定し、2件は大法院に係留中」と明らかにした。法務部国家訟務課は「現在係留中の2件も1・2審で政府側に勝訴判決が下されているため国庫に還収される可能性が大きい」と説明した。残り2件はともに王室の宗親(王の親戚)で日帝から侯爵爵位を受けた李海昇(イ・ヘスン)の孫であるグランドヒルトンの李愚英(イ・ウヨン)会長(76)が起こした訴訟だ。

 2005年「親日反民族行為者財産還収特別法」の導入後に組織された親日財産調査委員会は2006年7月13日から2010年7月12日までの間に168人の親日派に対して財産国庫還収決定を下した。子孫に相続したり第三者に処分した土地がその主な対象だった。合計2359筆地(2010年公示地価基準1000億ウォン相当)・13平方キロメートルで、汝矣島(ヨイド)面積の1.5倍水準だった。これには第三者に処分した土地116筆地(267億ウォン相当)も含まれている。親日派子孫は直ちに「親日に関連なく築いた財産」と反発して政府を相手取り訴訟を起こした。日帝から貴族爵位を受けたり総督府の高位官僚だった閔丙ソク(ミン・ビョンソク)、宋秉ジュン(ソン・ビョンジュン)、徐晦輔(ソ・フェボ)、朴熙陽(パク・ヒヤン)、趙性根(チョ・ソングン)、李建春(イ・ゴンチュン)、洪承穆(ホン・スンモク)らの子孫が代表的だ。

 裁判所は相次いで政府勝訴の決定を下している。朝鮮総督府の中枢院副議長だった閔丙ソクの曽孫である閔さん(77)の場合、2011年4億4650万ウォンの不当利得金返還判決が確定した。宋秉ジュンの曽孫である宋さん(70)は親日財産還収とは別に国家所有の仁川市富平区(インチョンシ・プピョング)の米軍部隊一帯の土地13万平方メートル(当時公示地価2600億ウォン)に対して「宋秉ジュンの土地」としながら土地所有権訴訟を起こしたが2011年敗訴が確定した。 
事後法の適用は歴史改変、改竄も同然であり、理性的な過去の清算とは何らの接点も無い。「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法 」という法律は議員立法として弁護士出身の大統領の時代に成立した法律だ。それだけでもグダグダ具合が分かろうというものだ。

 かの国は常に生贄を求めているかのようだ。現在のみをゆがんだガラス越しに眺め、他人の不幸を、特に富む者の不幸を、歓喜の声をもって迎えて恥じる事も無い。かの国は現代の「化外の地」と言って良く、その住民の多くは近代への歩みといった「人間の知性或いは理性(Ratio)の活動」に意味も価値も認めていないかのようだ。少なくとも「法治」の本質を理解していないかのようだ。もし本当にそうなら、私には彼らを人とは、少なくとも知性ある存在とは見做せない、見做したくも無い。いや、愚民化政策の成果なのかも。

2015/03/01

「魂のルフラン」、MegpoidカバーWIP!

 Work in progress、略してWIP。要は製作途中版という事だ。

 「魂のルフラン」はけだし名曲で、かつ私的にかなり思い入れのある楽曲だから、手を出すにはかなりの度胸が個人的には必要だ。今回はarlie Rayさんの英語版カバーの歌詞を使うということでワンクッション置くこととしたが、これが一筋縄ではいきそうにない。

 arlie Rayさん版の楽曲自体はiTunes Storeで買ったので、所謂歌詞カードが無い。ネットを探すとそれっぽい歌詞は見つかるのだが、英語的にかなり????なのでそのままでは使えそうにない。そのため、ネットで拾った歌詞をベースに空耳に挑むこととした。だから、本WIP版はサビを除くとまだ[la]ばかりである。

 歌詞を追うにはコンテクスト(文脈)も考慮しなければならない。実際、歌詞のIやyouをどう位置付けるかで、空耳結果は異なってくる。現時点ではIやyouについては特定していない。故にそれっぽく歌詞が入っていてもそれはあくまで現時点での仮バージョンに過ぎない。 サビの部分も仮であり、yourが何時aやtheに代わるかは現時点では神のみぞ知るだ。

ちなみにネットで拾った歌詞の冒頭はこう。
Get back to me when you were not here.
You ruin the clear sky.
The word filled with love, dream and your tears.
Under this star you will be called again.
Recalling your memories, realise a soul.

You were scanning poly once, they are in a truly shadow...
WIP版の歌詞の冒頭はこう。
Get back to me when you were not at here.
You ruined the clear sky.
The word filled with loves, dreams and your tears.
Under this star you will be called again.
By recalling your memories, realise your soul.

You scanned polymaths, they are in a foully shadow...
 現時点では英文法からの要求と、メロディーにちゃんと載るシラブル(音節)数からの要求で全体を整えている段階だ。例えば最終行では"poly once"が"polymaths"になっている。"poly"単体では名詞となり難く、また可算名詞なら冠詞か定冠詞が必要だ、続く文ではtheyで受けられているので、"poly"の部分には可算名詞の複数形が入らなければならない、といった具合だ。"polymath"は「博識な人」を意味する比較的新しい(といっても17世紀ごろ)単語で、レオナルド・ダ・ヴィンチといったルネサンス期の傑出した才人を指すために生まれたものだ。ちなみに"foully"は副詞だからWIP版の歌詞も英文的にはまだおかしい(追記2015/3/2:取り敢えず"foggy"にしました)。

 "Full Strings Attached"はバックトラックのバージョンの仮名称で、サンダーバードなどの音楽で知られるバリー・グレイ氏の作品集アルバムタイトル"No Strings Attached"をもじったものだ。サンダーバードなどで使われた人形には多数の吊り糸(strings)が付けられている(attached)が、アルバムタイトルはそのような状況を逆手に取って付けられたと推測している。対して"Full Strings Attached"に込めた意味は、ドラム、コーラスを除いて、全てストリングス(弦楽器) のサンプリング音源のみで構成している点だ。ピアノも弦楽器だし、シンセサイザーによるシーケンスっぽい音にはバイオリンのピチカート奏法のサンプリング音を使っている。最近のサンプリング音源は弦楽器の様々な奏法の切り替えも簡単に指定できるので、左寄りに聞こえるストリングスではトレモロも含めた4種類の奏法を切り替えながら使っている。ベース音はKarplus-Strong String Synthesisという物理モデリングを用いて生成したものだ(関連エントリ)。

 あと、楽曲にエフェクトっぽい音を使う場合はコンテクストをつい持ち込んでしまうのがどうしようもない性(さが)だ。 2:42辺りの「どん」という音は木製のドアを閉じた、或いは力一杯開いた際の音をイメージしている。エヴァンゲリオンではドアの開閉やドアを介して出入りする行為を象徴的に取り扱うことが多かったので、それに倣ったという側面もある。それがシンジが閉めたドアの音か、幼少期のアスカが開いたドアの音か、それとも全く別のシチュエーションか、それはまだ定まっていない。

おまけ、なんともタイムリーな。